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2009-03-07

ハイテクじゃないのがウリ 銅線の絶縁検出器10年振りに復刻生産

何でもかんでも
 最先端の技術
を投入すれば、便利で正確になる、ってことにはならない。
仙台の通研電気が
 30年以上前に開発された銅線の絶縁検出器を復刻して再発売
した。理由は
 最新型機と比べて取り扱いが簡単だから
だそうだ。
河北新報より。


銅線の絶縁検出器10年ぶり復刻生産 仙台・通研電気

復刻生産される「絶縁障害検出器」の試作器

 東北電力グループの通研電気工業(仙台市)は、30年以上前に開発された銅線ケーブル用の「絶縁障害検出器」の復刻版を生産、販売する。検出器は主にJRの通信・信号回線で使われ、他社の高性能品の登場で10年前に生産を終えたが、要望が強く復刻生産を決めた。同社は「ハイテクを使っていないことで逆に新興国などでの需要が見込める」と海外販売もうかがう。

 復刻する検出器は「CIP―5103」。品番が示すように昭和51(1976)年に開発した。正常な回線との電気抵抗の違いを比べることで、絶縁不良になった場所を割り出す方式を採用している。

 現在の検出器の主流は回線に電圧をかけてパルスを送り、パルスが戻ってくる時間で検知する方式。断線やショートもチェックできるが、パルスの波形を読み取ることが必要高精度のため周囲の雑音の影響も受けやすく、電車が往来する鉄道現場では通研の検出器が長年使われてきた

 検出器の累計販売台数は約800台で毎年、修理依頼があるという。通研は「他社の高性能品が出てきても、測定しやすさから30年以上も生き残った。なくなると困るとの声が多く、製造再開を決めた」と話す。

 当時の図面が会社の資料庫に残っており、これを基に試作器を製作。スイッチなど一部に改良も施した。発売当時の価格は15万円で、今回も20万円以下に抑える。4月以降生産に入り当面、JRが使っている製品の交換需要に対応する。

 通研は「パルス読み取りの知識も必要なく、取り扱いが簡単で、アジアの鉄道施設など新規需要も見込める」と新興国向けの販売も検討中だ。
2009年03月07日土曜日

確かに、鉄道で使うためには
 多少の雑音でもびくともしない計測機器
じゃないと、使い物にならない。
 パルス読み取りの知識は不用
という潔さもよい。
 最先端より「確実、簡単な測定」を
という需要は、世界のあちこちにあるだろう。20万円以下という価格は、新興諸国にはちょっと高すぎるけど。

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