1皿100元の台湾料理 中央市場長安店@台北市長安東路一段57号
友人が
いろんな料理が食べられる、安い海鮮屋に行こう
と連れて行ってくれた。海鮮料理が目的ではなく、いろいろ食べる方が主眼だ。
この辺り、この手の
海鮮を選んで調理して貰う店
が何軒かあるそうだが、友人が言うには、ここが一番おいしいとのこと。
お店の看板メニューだという
招牌鵝肉 120元
は、日本で言うなら
鴨ロースのガチョウ版
って感じかな。ちょっと臭みがあるので、繊切りの生薑を添え、ついてきたタレを付けると臭みが取れるが、友人は手前の唐辛子醤油で食べるのが好みだとか。ついてくるタレはちょっと甘いので、こっちの方がいいかもしれない。
台湾の日常食だが、実においしい
薑絲蛤仔湯(生薑の繊切り入りアサリスープ) 100元
は、こんな大きな丼入りで来た。台湾のアサリは大粒。ここはアサリの煮加減が絶妙で、火が通りすぎず、身がふっくらと柔らかい。で、台湾のアサリは、
ちゃんと砂出し
をしてあるのだ。エライ。友人によると
ここのはちゃんと出汁を取っている。ビジネス街の弁当(台湾表記では便當)屋なんかだと、味の素ガンガンいれたりしてるけどね
という話。
熱炒(あつあつ出来たて)がここのウリで、厨房では盛大に火が舞っていた。
左から
客家小炒(客家料理の炒め物 中身は中国セロリ=芹菜、干した烏賊など)
空心菜羊肉(空心菜とラム肉の炒め物 ラムは薄切り)
蒜泥白肉(茹で豚肉薄切りの大蒜ソース掛け)
で、いずれも100元。客家小炒は、名前に惹かれて頼んでみた。芹菜の味がしっかり出ている。烏賊はスルメを戻したのかな。一夜干しよりは堅い烏賊だ。空心菜は南方へ来たときの楽しみ。蒜泥は、ちょっと甘めだった。もう少ししょっぱい方がいいかな。豚肉はかなり薄くスライスされていた。
一つだけ海鮮料理を頼んでみた。
茹でた海老がそうで、こちらはちょっと高くて220元。後ろ左側に見えているのが
地瓜菜(サツマイモの柔らかい葉の炒め物)
である。これは台湾特有の料理で、実はすごく手が掛かっている。
地瓜菜の掃除をするお店のスタッフ達。
鋏を使ったりして、サツマイモの蔓から、食べられる柔らかい葉の部分だけを摘んでいるところ。袋にごっそり入ったサツマイモの蔓から取れる地瓜菜はごく僅か。それなのに
地瓜菜 50元
なんですよ。
スタッフの後ろの看板には
白飯免費 限内用(ご飯はタダ お店の中限定)
佐料 請您[爾]自行取用(調味料 セルフサービスでお願いします)
と書いてあって、ご飯や調味料が欲しかったら、看板の下にあるから、自分で取りに行く。
ビールの摘みに最適だったのが
乾煸[火扁]四季豆(隠元の炒め物) 100元
で、一見なんでもない普通の料理なんだけど、ぱらっと塩が万遍なく隠元にまぶっている状態で、からっと仕上がっている。友人は
これは火力がうんと強くないと出来ないんじゃないかな
と言っていたが、火柱かと思うくらいの火力で鍋を煽っているのが見えたからなあ。家庭用ガスコンロでは及びもつかないだろうな。
ここの特徴は
ともかく量が多い
ってことで、一皿の量がだいたい2-3人前くらい。中国だと
小盤兒
とか言う量で、日本人だと小食だから、4人でも行けるかも知れない。
ただし、大変に庶民的な店なので、火が通っている物を食べている分には問題ないと思われるけど、店内が清潔じゃないとダメな人にはお勧めしない。
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