「マスコミたらい回し」とは?(その136)大淀病院産婦死亡事例報道第一報にゴーサインを出し、その後数々の医療破壊報道を支えた毎日新聞奈良支局井上朗支局長が大阪本社代表室次長にご栄転
亡くなられた産婦さんのご冥福を心からお祈りします。
マスメディアによる全国の産科医療破壊報道の一つ
2006年10月17日の大淀病院産婦死亡事例報道の第一報
は
毎日新聞奈良支局
によるものだった。この第一報が誤報混じりの悪質なものであり、その後の
大淀病院産科閉鎖
の引き金になり、奈良県南部とその周辺に多くの
お産難民
を生み、それは
関西全域の産科ドミノ倒し
の要因の一つとなった。
CTさえ撮っていれば助かった
という誤った認識を垂れ流した第一報について、毎日新聞奈良支局は現在に至るまで一切の訂正を出していない。
その後、脳疾患の妊産婦が亡くなったり、重い後遺症が残った事例が、昨年相次いで首都圏で発覚し、
医療資源が奈良よりも格段に豊富なはずの首都圏でも脳疾患の妊産婦を救うことが難しい現状
が浮かび上がった。今では
妊産婦の脳疾患では、CTを撮ったとしても、迅速に妊産婦の脳外科手術と帝王切開が行えなければ、母子の救命は難しい
として、
他科にわたる合併症のある妊産婦の救急救命を行う「スーパー総合周産期医療センター」構想
が生まれ、首都圏ではこの25日から発足した。
CTを撮ることが「脳疾患の治療にはならない」
ことは、この制度の発足でようやく一般に認知されるのではないかと思う。
本日、
4月1日付毎日新聞人事
が発表された。
【大阪】▽代表室次長(奈良支局長)井上朗
▽奈良支局長(東京地方部副部長)山内雅史
とのこと。
井上朗支局長、ご栄転おめでとうございます。順調なご出世で何よりですね。
新たに奈良に赴任してくる山内雅史新支局長は、あの
大淀病院報道検証座談会
の出席者だ。ちなみに、この時の司会者は
あの朝比奈豊毎日新聞社長
なのである。見落としていたぜ。
内容はこちらに。
2007-04-21「マスコミたらい回し」とは? (その43) 毎日新聞の「紙面批評」で「大淀病院産婦死亡事例」報道の言い訳 責任は取らないつもりだし、呼んでるメンバーは3/4が65歳以上の「年金受給世代」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/43_3465_f626.html
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コメント
いえいえ、懲罰的昇進でしょうw
投稿: 匿名 | 2009-03-31 08:44
あの新聞社では出世はペナルティではありませんでしたっけw
投稿: 元外科医 | 2009-03-31 14:22