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2009-03-16

故宮博物院図書文献館善本室が寒い件

今日から国家図書館に行こうと思ってたら、月曜は休み。
ということで、故宮博物院図書文献館善本室に先に行くことにする。

ホテルは台北駅からすぐのところ。MTR入り口近所にある7-11で
 悠游卡[カード]
を買う。香港だと八達、日本だとSuicaとかPasmoとかPitapaとかと同類。悠游卡[カード]の偉いところは
 自動的に運賃が割引になる点
だ。チャージは、あちこちで出来る。
MTR台北駅から故宮博物院の最寄り駅士林駅までは、そんなに掛からない。
もっとも、ここから先がちょっとボトルネックになっている。
 故宮博物院の真ん前につけるバス紅30
の乗り場案内が、手持ちのガイドで間違っていて、いくら待っても来なかったりするアクシデントにも見舞われる。停留所を逆方向(士林駅に戻ってくる方)に書いてあったんだもん。なおかつ
 故宮博物院最寄り駅
にも関わらず、士林駅での
 故宮博物院への案内
が、とっても控えめ。
紅30は、そんなに本数がないみたいなので、手前から出ている小公共汽車に乗った方が速かったかも。15分くらいロスしたので、諦めてタクシーに乗る。だいたい110元前後。300円ほどだから、値段を気にせず乗った方が精神衛生上いいかもしれない。言えば、領収書も発行してくれる。台北の運転手さん達は、いまのところ、大変礼儀正しい。中国で喧嘩腰でタクシーに乗ることを思えば、実に気楽に乗れる。中には、日本語を話せる運転手さんもいるようだ。
いつものように、海外に来て一回目の発票は忘れてしまう。帰りのタクシーの運転手さんが気を利かせて、
 領収書出しましょうか?
と言ってくれたので思い出した。次からは気をつけよう。
なお、
 空車
というランプをつけてうろうろしているタクシーは流しだから、手を挙げれば乗せてくれる。故宮博物院直近の帰りのバス乗り場前では、こうしたタクシーが時々通りかかるから、あまり本数がなさそうなバスを待つよりは、さっさとタクシーを捕まえて、士林駅まで行くことをオススメする。旅の時間は短い。

図書文献館は、故宮博物院の展示室からはちょっと離れたところにある。2回道を聞いて
 後ろにある
と言われた。思ったより、随分「後ろ」だった。

図書文献館を利用するには、
 パスポートと写真2枚
が必要になる。1枚は利用証に貼ってくれる。
また、善本室で善本を見るためには、事前に所属する機関の図書館から
 所蔵の問い合わせ
をしてもらい、許可を取らないとダメだ。これは真柳さんに教えて頂いた。

目の調子が悪い。目の調子が落ちると、目の代わりをしている耳もストレスのせいか、よく聞こえなくなる。そうなると、いよいよ中国語(台湾では國語)の聴力(聞き取り)が怪しくなる。情けないくらい、聞き取れない。言語回路が一部壊れてるのかも。で、たぶん帰る頃には、やっと少しまともになっているだろう。テレビなどは声調をはっきり言うので聞きやすいんだけど、普通の会話だと、ちょっと訛ったりする低く話される部分が特にダメだ。南方の訛りに慣れてないのがいけないのかも知れない。こっちはこっちで、若干パニくりながら話すから、余計へんな文章になる。
國語と北京語では言い回しが違ったりするところも、ちょこちょこあるように思う。
まだ、國語の声調に慣れてないのが大きいのかなあ。だといいんだけど。
ホントに耳が悪いのが実感されて、情けなくなってしまう。捲舌音が全然なくて、代置されている発音がわかんないことがある、というのがやっとわかった。それが人によって違うみたいなんだけど?

で、善本室では
 画像がある分は、善本室のパソコンから見せてくれるシステム
で、原本には触れないけど、オンラインの画像を
 一定量までなら、コピー(この場合印刷)可能
である。コピーは1枚3元。日本円で10円しない。大量に印刷している研究者がいらして、どなたかなと思ったら、東海大学の浅井紀先生のようだった。お顔を存じ上げないので、確認できないけど。

わたしの方は、古医書の日本鈔本の調査に来ているので、そんなにコピーは必要ない。中身は日本にある。必要なのは書誌情報を含む部分だから
 巻頭と巻首
があればいい。本当は封面もあるとなおよいのだが、今日は割愛した。
あとは、書き込みなどをチェック。書き込みがあれば、その部分もコピーして貰うつもりだ。今日は残念ながらなかった。
ただ、画像では不鮮明な部分もないことはないので、本当は原本が見られると一番有り難いのだが、それは欲張りというものだ。

画像が登録されてない善本については、
 実物を見る
ことになる。マスクと手袋を貸してくれるので、扱いに注意しながら善本を閲覧する。当然ながら
 インクの出る筆記具は使えない
ので、鉛筆を用意して行く。

閲覧時間は
 朝9:00-11:30
 午後14:00-16:30
で、閲覧受付は11:30-14:00の間も善本室のカウンターでしてくれる。今日は午後だけと時間が短かったので、2部2冊を片付けた。
しかし
 楊守敬は日本で一体何をやってたんだよ
という結果に。たった2冊を見ただけでも、楊守敬の日本での文献収集の変なところが見つかった。今度、幸田露伴の医学関係の文献を見なくてはいけないかもしれないので、楊守敬にはチェックを入れている。

以前、雲南大学の日本鈔本で見た蔵書印と同じと思われる物を、楊守敬の日本鈔本から見つけて、清末の日本鈔本の中国将来の過程に思いを致す。もちろん、楊守敬の蔵書印ではない。

ところで
 善本室は思いっきり寒い
のである。オーバーだけど、凍え死ぬかと思った。一応薄い上着を着て、他に2枚着ているんだけど、じわじわ冷えた。
台湾は暑い、と思っている、これから
 故宮博物院図書文献館善本室に訪書予定の研究者
に申し上げておきますが、
 善本室はとっても冷房が効いています
ので、午前と午後みっちり調査をすると、かなり身体が冷えると思われます。できれば、凍えないような工夫をして、おいで下さい。スーツなら、一番問題ないかも知れません。
善本室を利用されるなら、図書文献館で受付をして貰うときに、所属機関の学術刊行物を差し上げると、喜ばれるかも知れません。お試し下さい。

身体の芯まで冷えたので、帰ってきて、ちょっとボラれてるかな、と思いつつ、ホテルのレストランで、やや高い点心セットを頼んだら、
 小さい佛跳牆
Ftz
がコースに入っていた。「なんちゃって佛跳牆」だとは思うけど、冷え切った身体が温まり、人心地が付いた。

ところで、これが
 初めての故宮博物院
だというのに、善本室に籠もりきりで、全然本体の展示を見てないんですけど。帰るまでに、1回は展示が見られる時間が取れればいいなあ。もちろん
 まだ白菜も見てない
状態だ。

おまけ。点心コースの銀耳(白木耳)の甘煮。もとは清の宮廷料理。
Lz
きちんと蓮の実の芯が抜いてる。芯は苦いから銀の針で抜き取れ、とかいうのを、昔『隨園食単』で読んだような気がする。

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