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2009-03-26

地域医療崩壊 奈良県は医師看護師を鹿並の扱い よりによって「確保室」設置 なぜ医療貧困地域なのに、高度な専門技術を持つプロを「招聘」するという日本語を知らない

NHK奈良のニュースを見て唖然呆然。


医師確保専門の部署 県が新設

診療科や地域によって不足している医師や看護師の確保を図るため、奈良県は、新年度から、現在ある係を昇格させ、専門の部署を設置することになりました。

これは、25日開かれた記者会見で荒井知事が明らかにしたものです。

それによりますと、奈良県では、産婦人科や救急など勤務状況の厳しい診療科や県南部の山間部で医師や看護師が不足しています。

このため、県では、現在、地域医療連携課内にある4人体制の「医師・看護師確保対策係」を昇格させて、14人体制の「医師・看護師確保対策室」を4月から新たに設置することにしました。

対策室では、これまで各病院で個別に取り組んでいた臨床研修医など医師や看護師の確保について県立医大や県立病院、それに公立病院などが連携して取り組むための体制作りを進めることにしています。

奈良県南部の産科医療と言えば、
 2006年の一連の「大淀病院産婦死亡事例」で見せた、輝かしい、毎日新聞奈良支局の「奈良県南部産科医療破壊活動」
の成果が、今も光芒を放っている。
県立医大は2007年夏の「奈良高槻産婦搬送事例」での、NHKを始めとするマスコミの「事実誤認」により、産科研修予定者一人を失うという報道被害を受けた。
マスコミは、
 2006年以降、奈良県の医療を、ペンと映像によって、破壊し続けてきた
のだ。
なおかつ
 看護師の離職率の高さ
は、奈良県は全国でも有数だ。
 2008-05-25 周産期医療崩壊 市立(旧国立)奈良病院建て替えはハコモノ優先か 小児科・産科スタッフは果たして招聘できるのか?→追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/05/post_590a.html
でも紹介したが、該当個所を引用すると


離職率が高かったのは大阪府に次いで東京都と奈良県がそれぞれ16%

と、看護師さんが居づらい職場環境が常態化しているらしいのが、奈良県内の病院勤務の実態であることが伺われる。

医師も足りない、看護師さんは辞めていく。どう考えても
 奈良県の病院そのものに根源的な問題がある
と普通は思うのだが、荒井知事は
 14人体制の「医師・看護師確保対策室」
を作れば、事態は改善すると考えているらしい。どうでもいいけど
 奈良県民の税金を注いで、「鹿を捕まえるように医師や看護師をかき集めよう」
としているとしか思えませんな、
 「医師・看護師確保対策室」
という
 高度な専門技術と知識を持つプロを舐めきった
命名がすべてを物語る。
 確保
ですか。こんな名前のところから
 ○○先生、是非奈良県に
とか
 ○○さん、是非奈良で働きませんか
というリクルートが来ても、
 数合わせ以上の意味を持たせてない「命名」

 「医師・看護師確保対策室」
なんて部署名を聞いたとたんに、普通は、
 その後の待遇の苛酷さや労働環境の劣悪振りや薄給を想起
できてしまって
 やんわりと断る
に違いない。

まあ
 鹿と医師・看護師は違う
ということは、荒井知事の念頭にはないようなので、是非
 ご自分の主治医が県外にいるのであれば、その先生を県立病院に「確保」
して見せていただきたいものですな。荒井知事の主治医ならたぶん
 名医
でしょうから、そんな高名な先生を
 奈良県が確保に成功
すれば、たぶん、他の名医も堰を切ったように
 奈良県に確保
されることでしょう、ええ。

奈良の病院に魅力がないのであれば、働きやすい環境を整備し、来て頂く医師や看護師といった医療スタッフには、腰を低くして
 招聘に力を注ぐ
のが道理だが、
 確保
だもん。
行政が礼を失しているのだから、間違いなく
 公立病院には人材は集まらない
のだ。たぶん
 隗より始めよ
という故事の意味も、奈良県の医療行政担当者達には思い及ばないのだろう。なおかつ
 悪事千里を走る
ということがインターネット時代にはどれだけ高速化されているかも、想像がつかないらしい。

京都市内に引っ越そうかな。

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