台湾で漢方薬・生薬を買う 目には黄菊@台湾産菊花
土曜日の午後、漢方薬や生薬を買うために、友人が二個所に連れて行ってくれた。
まず龍山寺近くの西昌街一帯の生薬店が並ぶ通りへ。
「青草店」とか「青草行」というのが生薬を販売している店のこと。
台湾では
すぐに調剤して煎じ薬などを作ってくれるシステム
がまだ生きている。
柱に書いてあるのは
代客煎薬(お客様にかわって薬を煎じます)
代客搾汁(お客様にかわってジュースを搾ります)
という看板。積み上がっているのは
生の薬草
だ。
日本では顆粒状の「漢方製剤」が中心だが、台湾では原処方通りに薬を調合して煎じたり、ジュースを搾ったりしてくれる薬屋が健在。だから
却って漢方製剤が手に入らない
ってことになる。わたしは杞菊地黄丸を服用しているのだが、なかなか見つからない。今まで服用してたのは中国大陸製なのだが、最近の動向を見ていると、台湾製の方がいいかな、という気がする。
こんな感じで、薬草が店頭に積み上げられている。
束ねられている、柴のようなものも生薬。
ぶら下がっているのは巨大なアロエ。
おばさんが寄りかかっている黄色い台は、ハーブティー屋台。
正宗
清肝解毒茶(ちょっと苦いデトックス茶 一番人気らしい) 20
青草茶(5種類以上の薬草を組み合わせた、台湾の暑気払いのハーブティ) 15
蘆薈(アロエ)汁 20
苦茶(苦みがあり、熱を去る効果のあるハーブティ 清肝解毒茶も苦茶の一種) 20
楊桃(スターフルーツ)汁
などと書いてある。アロエ汁は、後ろのアロエを搾ったものだろう。スターフルーツは、わたしはあんまり好きじゃないけど、台湾ではジュースに人気がある。なんでも
抗癌作用がある
と信じられているとか。
ウコンが加工されているところ。
丸太を輪切りにした分厚いまな板の上で、ウコンを叩いて粉にしていく。
黄色い細長い根っこのようなものがウコン(鬱金)。
これも生薬。
笊に載っけて、干しているのかな。見た目は甘草に似てるけど、確認してない。
この辺りの「青草店」の名の通りの「青草」の状態のハーブも売られている。
杞菊地黄丸は、顆粒製剤を売っていた漢方薬店で
顆粒じゃなくて、丸薬が欲しい
と言ったら、裏から丸薬入りの袋を持ってきてくれた。台湾製だった。
瓶入りの漢方製剤が欲しかったら、迪化街の端の方の漢方問屋に行くと、棚にぎっしりと漢方製剤の瓶が並んでいる。瓶にはラベルが貼ってあるので、必要な薬は簡単に探せる。
生薬の方だけど、迪化街では、舗道一杯に生薬の入った袋を置いた台があって、あちこちで声を掛けられる。ここでも、ハーブティを売っている店がある。それに
そのまま入れればすぐに使える薬膳・ハーブティセット
も売っている。ハーブティならそのままポットに入れればいいし。薬膳用なら煮込む鍋にそのまま投入すればいいという寸法。見ていると台湾屋台でよく目にするメニュー用のものがあり、それらの料理は
実はりっぱな薬膳料理
ということがわかる。台湾では生活に薬膳が浸透している。だって
屋台のたこ焼きを買う
のと同じくらいの気軽さで
薬膳料理が買えてしまう
んだもん。日本の中国料理は、この
煮込みに使う生薬
を抜いて作っているのが結構あるからなあ。それだと
本当の味
にはならないし、効果もない。
値段を比較しながら、何軒か回っていると、中国産菊花を売っている店が多い中に
台湾産菊花
を売っている店があった。
白菊と黄菊
がある。お店のおばさんが言うには
白菊は、リラックスするために。頭痛にも効く
黄菊は目にいい
ということで、迷わず黄菊を買うことに。もっとも
1斤(600g)の大袋
はさすがに持ち帰るのが大変なので、半斤にして貰う。それでも菊花は嵩張るから、かなりの量になる。他の店で売っている黄菊は、大陸産が殆どだった。大陸産の菊は昔から有名なんだけど、やや不安だったので、台湾産にしてみた。
あとは
洋白菊(カモミール)
も一軒で売っていた。産地は不明。
生薬は1斤単位で売られていることが多いけど、頼めば半斤にしてくれる。
甘草も1斤だと多いので、半斤にしてもらった。かなりごつい木質の甘草で、紅茶に入れるときは、軽くいくつかに割って使っている。
昨日、試しに紅茶に黄菊と甘草を入れて飲んでみたが、この黄菊は結構効く。効果ももちろんだけど、香りが高い。
枸杞は
大粒のもの
を買った。普通の枸杞より一回り大きく、値段もちょっと高い。
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