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2009-04-29

忍び寄る鳥インフルエンザ インドネシアで豚がH5N1型鳥インフルエンザに感染している例が多数見つかる 1株は人間への感染力を一部獲得

メキシコの豚インフルエンザ由来のH1N1型の「新型インフルエンザ」の方に話題が集中しているが、こっちの方が、これからの来るべき「新型インフルエンザのパンデミック」には恐ろしい話だと思う。
読売より。


インドネシア豚から鳥インフル、体内で変化「新型」の恐れ

 インドネシアの豚が高い確率で、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を持っていることが、神戸大感染症センターの調査でわかった

 H5N1型は、アジアを中心に鳥から人への感染例が相次ぎ、250人以上が死亡しているウイルス豚の体内で変化し、人から人へ感染する能力を獲得すると、今回の豚インフルエンザを上回る大きな被害を人類に及ぼす危険がある。

 同大は、インドネシアの4州で402頭の豚を調査1割を超える52頭の豚からH5N1型を検出した。

 豚は、鳥と人のウイルスにも感染するのが特徴。世界保健機関(WHO)は、H5N1型が豚の体内で変化するパターンを、人から人へ大流行する新型インフルエンザ出現の有力な筋書きとして警戒している。

 実際に、52頭の豚から検出されたH5N1型ウイルスを詳しく調べると、人への感染力を一部獲得したタイプが1株見つかった。

 理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センターの永井美之センター長は「驚くべき結果だ。新型インフルエンザが感染力を獲得する過程を見ているのかもしれない。注視する必要がある」と指摘している。

(2009年4月29日03時05分 読売新聞)

というわけで、舛添厚労相は、今のところ、メキシコ以外では死者が確認されてない
 H1N1型豚インフルエンザウイルスに対応した「ワクチン」製造
と言ってたけど、そんなことをしている間に
 H5N1型鳥インフルエンザウイルスが人から人への感染力を獲得
したら、
 季節性インフルエンザに対応できないだけでなく、H1N1型よりも遙かに毒性が強いと想定されている更なる「新型インフルエンザ」に対応できない
ことになる。しかも
 インドネシアは、メキシコよりは遙かに日本と地理的に近い地域
である。
インドネシアで起こっていることが、アジアの他の地域で起こってないとは言い切れないだろう。

現在起こっているH1N1型感染への警戒も大事だが、
 次にはH5N1型がやってくる
ことも、常に念頭に置く必要がある。

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