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2009-04-28

豚インフルエンザ 韓国で「豚インフルエンザ疑い例」→厚労省が「豚インフルエンザを新型インフルエンザと認定」(追記あり)→「豚インフルエンザ」に罹っているかもと思ったら「まず保健所へ電話を」

韓国で、最近メキシコに旅行した人から
 豚インフルエンザ疑い例
が出た。
朝日より。


韓国で豚インフルエンザの疑いのある患者

2009年4月28日8時22分

 【ソウル=牧野愛博】韓国で28日、豚インフルエンザに感染した疑いのある患者1人が発生した。聯合ニュースが伝えた。韓国政府によれば、最近メキシコに旅行した市民の中で、感染の可能性がある3人を一次検査したところ、1人を感染の疑いのある患者と分類したという。現在、精密検査を実施中としている。

日本でも、メキシコに最近渡航して帰国した人はいるから、これから疑い例が出てきても、全く不思議はない。

今朝7時、舛添厚労相は、
 メキシコとアメリカなどで発生している豚インフルエンザを新型インフルエンザと認定
したと発表した。すなわち
 新型インフルエンザ発生を確認した
ことになる。
朝日より。


新型インフルエンザ発生を宣言 舛添厚労相

2009年4月28日7時55分

 世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザの警告レベルをフェーズ4に引き上げたのを受け、舛添厚生労働相は28日、感染症予防法にもとづき、メキシコ、アメリカ、カナダで新型インフルエンザが発生したと宣言した。今後、発生国からの入国者に強制的な検疫を実施するほか、各地の保健所と連携し、帰国後に発症が確認された人を強制的に入院させることになる。

 舛添厚労相は記者会見で、「ウイルスの国内への侵入を防ぐため、水際対策の徹底を図る。国民の皆さんは正確な情報にもとづき、冷静に対応していただききたい」と呼びかけた。

 今後、政府は今年2月に改定した「新型インフルエンザ対策行動計画」に基づき、対策を強化する。全閣僚からなる新型インフルエンザ対策本部を設置。発生国への渡航延期勧告や海外駐在員らの帰国要請、空港での検疫の強化などをする。

(追記 12:10)
舛添厚労相の発表全文。読売より。


「新型インフル発生」舛添厚労相の宣言全文

 新型インフルエンザ発生に関する舛添厚労相の宣言は以下の通り。

           ◇

 日本時間の昨日23時、WHOにおいて専門家による緊急委員会が開催され、その結果を踏まえて公表されたWHO事務局長のステートメントの中で、継続的に人から人への感染がみられる状態になったとして、フェーズ4宣言が正式になされました。

 こうした事態を受け、厚生労働省としては、メキシコ、アメリカ、カナダにおいて、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に規定する新型インフルエンザ等感染症が発生したことを、ここに宣言します。今後は、同法や検疫法に基づき、新型インフルエンザのまん延防止のため必要な措置を講じていくとともに、「新型インフルエンザ対策行動計画」等に則って、関係省庁と密接に連携しながら、国民の生命と健康を守るため、万全の対策を講じていくこととしております。
 まずは、ウイルスの国内への侵入を阻止するため、水際対策の徹底を図っていくことに万全を尽くします。
 厚生労働省においては、メキシコ便を中心として、検疫体制の強化を図ってまいりましたが、今後は検疫法等による強制措置の実施や、検疫所と各地保健所の連携による徹底した健康監視を実施してまいります。
 また、国民等に対する相談体制については、各地方公共団体等でも、保健所等において相談窓口がほぼ設置されております。更に、厚生労働省内には、既にコールセンターを設置しており、国民の皆様の不安解消に努めているところです。
 加えて、この際、国民の皆様に申し上げたいことは、
 第一に、なんと言っても正確な情報に基づき、冷静に対応していただくことが最も大切であるということ、
 第二に、メキシコ等の発生国への渡航を避けることを検討されたいこと、
 第三に、感染防止の基本は、マスクや手洗い、うがい、人混みを避けるといった日常的な個人予防策が極めて重要であることであります。
 今後とも、適時的確な情報提供を行い、国民の皆様と一体となって、必ずこの危機に打ち勝つべく、全力を挙げてまいりたいと思います。

(2009年4月28日11時45分 読売新聞)

(追記終わり)

ところで、日本で「豚インフルエンザ」に罹っているかも、と思われる人は、近所に感染症対策をしている大学病院などがない場合は、
 まず保健所へ電話
していただきたい。新型インフルエンザに関しては、
 指定医療機関制度
があり、どこの病院でも診察してくれるわけではないので、最寄りの保健所で「新型インフルエンザ指定医療機関」を紹介して貰うことになる。

京大病院では、昨日から豚インフルエンザの疑いのある患者さんの受診を受け付けている。京都新聞より。


京大病院が注意文章を掲示 豚インフルエンザ感染拡大

 メキシコや米国などでの豚インフルエンザの感染拡大を受け、京都大医学部付属病院(京都市左京区)は27日、現地で感染した可能性のある患者への注意文書を病院入り口や診療科窓口など約30カ所に掲示した。

 文書は「メキシコ・米国渡航後の患者さんへ」と題し、「京大病院感染制御部」名で「流行地域から10日以内に帰国された患者さんでインフルエンザ様症状のある場合、総合受付または総合案内へお申し出下さい」としている。

 京大病院は申し出があれば専門医が診察するとしているが、これまでに問い合わせはないという。

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