豚インフルエンザ 東京都、神戸の教訓をガン無視 感染第一号発生でも「他の感染者が都内は存在せず、二次感染はあり得ない」というのが東京都の態度 1人すり抜けているなら、他にもすり抜けているという発想は皆無

東京都がここまでおめでたいとは思わなかった。
　今回の女子高生は「機内で発症」してるので、都内に他に「感染者はいない」
という判断を下したのである。
NHKより。

東京都 休校・休園は求めず

5月21日 2時10分
東京都は２０日夜、幹部を集めた緊急の対策会議を開き、今回のケースでは感染者の行動範囲が狭いことなどから、学校や保育園の休校・休園や集会の自粛は求めないことを決めました。
東京・八王子市に住む女子高校生が新型インフルエンザに感染したことを受けて、東京都は２０日午後１１時半から「感染症対策本部」の緊急会議を開きました。会議では、まず、今回の感染の状況について担当者から説明がありました。そして、感染した女子生徒が成田空港から直接自宅へ帰り、その後、自宅を出ていないことや、一定の時間接触した人が家族と同行者に限られることなどから、現時点では監視は続けるものの、特段の対応をとる必要はないことが報告されました。そのうえで、対策本部として、学校や保育園の休校・休園それに集会の自粛などは求めないことを決めました。また、東京都のマニュアルでは、都内で新型インフルエンザの発生が確認された場合、知事が「発生宣言」をすることになっていますが、今回のケースでは都内で人から人への感染が起きている状態ではないとして、「発生宣言」も出されないことになりました。東京都では２１日、各部局ごとに順次、対策会議を開いて、今後の対応を話し合うことにしています。
(以下略)

　なぜ神戸・大阪で新型インフルエンザが感染拡大しているのか
という、先例を全く無視している。どちらも
　感染源がよく分かっていない感染者が多数
いるのだ。神戸・大阪の例が示すのは
　国内ではすでに二次感染が始まっている
という事実である。

確かに
　今回の感染
だけに絞って言えば、
　都内での二次感染は狭い範囲
かも知れないが、問題は
　今回の例は発熱があって、簡易検査を受けて「陰性」だったので機外に出て、その後感染が発覚した例
だったことなのである。普通の感覚があれば
　1人こうした例が出れば、他にも検疫をすり抜けた例があり、都内では既に二次感染が起きていてもおかしくない
という判断をする。要するに
　できるだけ「東京都から新型インフルエンザ発生例を減らしたい」
というのが、今回の都の方針の示すところである。
本当に都民のことを考えるなら
　孤発例でも「新型インフルエンザ感染の疑いがある」場合は積極的にPCR検査を行う
のがスジだろう。

このままでは、
　孤発例など都の方針から漏れる「新型インフルエンザ」患者は放置
されることになる。
それとも
　都内の「二次感染疑い患者」は重症例が出るまでは無視
ってことかな、石原都知事。

しかし
　都内で「第一号」
となったとたん、関西での発生では
　大騒ぎしていたマスコミ
が、急にトーンダウンするのが素晴らしい。要するに
　自分たちの足元に火が付いたら、最初は見ないふりをする
ってことね。で、次は
　都内での「二次感染第一号」発表の「役人の面子を賭けたチキンレース」の行方を見守る
ことになる。いま23区内の各保健所は
　自分の区が「二次感染第一号」にならないように祈っている
のではないかと、わたしは疑っている。今回の事例は
　都下の事例
だった。