豚インフルエンザ 兵庫・大阪で感染拡大 感染ルートがまったくわからない八尾市の小6女児も 0:00現在で96人の感染者→厚労省は迅速に「第三段階 感染拡大期」への移行を
兵庫・大阪での
新型インフルエンザ感染者がどんどん増加
している。更に
感染疑いのあるヒトが多数
いる。朝になったら、100人を越しているかも知れない。(0:45)
0:00現在の状況。産経より。
【新型インフル】大阪・兵庫で次々…感染者96人に 小6女児も2009.5.18 00:24
感染拡大する新型インフルエンザ問題で、新たに大阪府で28人、兵庫県で22人の感染が確定した。高校生らが中心とみられるが、大阪府では小6女児(11)の感染も確認された。成田空港での水際の検疫で見つかった4人を含め、国内で確認された感染者は96人になった。
兵庫県によると、新たに感染が確認された22人のうち、9人は神戸市灘区の私立六甲高校に通う3年生。
また、大阪府などによると、新たに感染が分かったのは28人。八尾市に住む小学6年の女児も含まれていたが、同府茨木市の生徒らとは無関係という。府では「重視すべきケース」としている。
八尾の小6女児が
茨木の高校とは無関係
というのが実に気になる。この女児の周囲に
最近海外渡航した人物
はいなかったのか。もし、いないとすると
国内での感染は、第二段階の「国内発生早期」からすでに第三段階の「感染拡大期」に入っている
と見ていいだろう。しかし
八尾まで来た
ってことは
奈良まで来るのは時間の問題
だと思われる。八尾は近鉄大阪線とJR大和路線沿線だもんな。
政府の行動計画では、第三段階は次のように定義されている。5/16付厚労省新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会による文書より。
「基本的対処方針」の実施について「基本的対処方針」の実施について
平成21年5月16日
新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会
(略)3.国内発生が見られた後の医療について
<医療機関への受診>
(略)
○第3段階(まん延期)では、多くの軽症例が発生するために、病院における治療は重症例のみに集中すべきである。更にこの時期では新型インフルエンザの患者を指定医療機関だけで治療することは、収容能力の上からも、また、感染防止対策としてもその意義は薄く、一般の医療機関も含め全ての医療機関で新型インフルエンザの治療に対応する。ただし、こうした医療機関では新型インフルエンザとして収容されている患者と他の患者との接触を断つことに十分留意すべきである。
○ 多くの軽症患者が一般の医療機関に殺到すれば、基礎疾患があり重症化しやすい人に感染の危険が及ぶことになる。このため、軽症の患者へは、出来るだけ医療機関への受診を控えて、地域の実情にあった方法、例えば自宅で療養するなど協力を求める。その際、自宅待機する患者に対しては、治療薬の宅配、医療関係者の訪問など、地域毎に患者の視点に立った対応が準備されているところもあり、他の自治体もそのような事例を参考にして、患者が協力しやすい医療体制を整備すべきである。また、病院と診療所はそれぞれの役割、及び責任分担を行い、軽症者と重症者の治療に混乱のないよう連携を図るべきである。<抗インフルエンザウイルス薬>
(略)
○ 第3段階(感染拡大期)では、抗インフルエンザウイルス薬を治療として使用する事に優先した方が良いため、予防投与は基本的に行わない。ただし、例外として、家族等に感染により重症化しやすい人が含まれる場合等には予防投与があり得る。○いずれにせよ、感染拡大期以降では、治療に必要な抗インフルエンザウイルス薬が十分確保されることが重要である。予防投与は感染により重症化しやすい人などに例外的に行われるべきであり、この点について国民の理解を深めていくことが必要である。
(以下略)
つまり
・新型インフルエンザ感染者の発熱外来への誘導がなくなり、一般の医療機関で診療する
・医療機関の他の患者への感染を防ぐ手立てをした上で、新型インフルエンザ患者を受け入れる
・タミフル、リレンザなど抗インフルエンザ薬の予防投与は、本人もしくは家族に基礎疾患があるなど重症化する恐れのある場合のみ行う
と、これまでと治療方針が変わる。
厚労省は、早々に判断を下して欲しい。また
院内感染を防げない医療機関では、新型インフルエンザ患者の受診を受け付けられない
ようにしないと、行動計画は
絵に描いた餅
と化する。
重症化する感染者が一人でも多く出ないようにする
のが
第三段階、感染拡大期の目的
だから、迅速な対応が求められる。今のままでは
発熱外来がパンク
するのは火を見るよりも明らかだ。
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コメント
>感染拡大
と報道されていますが、実際は
感染の表面化
のような気がしています。近畿以外でも季節性(と思われているが実は新型)インフルエンザの流行地はないのか? あるとすればどこで、どの程度流行っているのか。そういったことを早急に把握し、状況に見合った対応を行う必要があるのではないでしょうか。
投稿: BUNTEN | 2009-05-18 07:20