豚インフルエンザ 福岡市が新型インフルエンザを当初隠蔽? PCR検査を保健所が拒否 ウイルスは「他に感染拡大の恐れ無し」と当初発表のアメリカ人感染者のウイルスに類似
福岡市の板付周辺で拡大している
小中学生の新型インフルエンザ集団感染
だが、当初、
福岡市が新型インフルエンザの発生を把握していながら、隠蔽していた疑い
があるという。
ソースがTBSなのでアレだが、一応貼っておく。
集団感染、福岡市の初動に批判の声新型インフルエンザの集団感染で、福岡市が最初の感染者を発表した1週間以上前に医師から集団感染の兆候を報告されていたにも関わらず、適切に対応していなかったことが分かりました。
福岡市が、最初に「新型インフルエンザの感染を確認した」と発表したのは今月6日です。
しかし、複数の医療機関によりますと、感染が確認された同じ板付校区内で、先月末から簡易検査で「陽性」と診断され、新型インフルエンザが疑われる小中学生や成人が相次いでいたことが分かりました。
複数の医師が再三、市の保健所に詳しい検査を要請しましたが、市は検査を行いませんでした。医師の間からは「市の初動ミス」と批判の声があがっています。(09日18:03)
どう考えても
PCR検査で新型インフルエンザと確認されるのを恐れて、最初から検査拒否
に見えますがね、福岡市。
福岡と言えば、県内の田川市でこんなことがあったっけね。先月のことだっけど。
毎日より。
新型インフルエンザ:関西修学旅行の中3、予防措置で学年閉鎖--田川市教委 /福岡田川市教委は18日、市内の中学校の3年生(1学級、26人)の1学年を、同日午後から21日まで学年閉鎖すると発表した。この3年生は今月12~14日、新型インフルエンザの「患者や濃厚接触者が活動した地域」に指定された大阪府などへ修学旅行に行き、18日、2生徒が体調不良から欠席・早退したため。2生徒は発熱外来の簡易検査を受けたが、陰性であることが判明した。
欠席した女子生徒は保護者が「風邪で微熱がある」と連絡してきた。午前中で早退した男子生徒は「17日に田川市の神幸祭を見物中に雨にぬれ、体がきつい」と話していたという。ともに18日午後、田川保健福祉環境事務所の発熱外来を受診したが異常はなかった。
この中学校の3年生は12日にJR新大阪駅から大阪市内の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に行き、13~14日は京都、奈良市内を見学した。引率教諭4人(40~50代)を含め、学校出発時からマスクを着用し、2生徒以外に体調不良者はいないという。
学年閉鎖は、帰着翌日の15日から新型インフルエンザの潜伏期間とされる7日間の様子をみるためで、市教委は「万一の感染拡大に備えた予防措置」と説明。1、2年生は平常通り授業がある。
田川市の中学校は8校中6校が4月に関西方面へ修学旅行に行ったが、体調不良などを訴える生徒はいないという。【林田雅浩】
関西から帰ってきた生徒は「バイキン扱い」したんでしたっけね。
で、いざ福岡市で
新型インフルエンザ発生の疑い
となると
PCR検査を拒否して隠蔽
ですか。九州って怖いところですな。
で、この集団感染のウイルスは
先月、新型インフルエンザの感染が確認されたアメリカ人から採取されたウイルスに類似
しているという。さらに
このタイプのウイルスは国内では他に報告例がない
のだとか。
共同より。
米国人から中学生に感染か 福岡県の遺伝子検査で一致福岡県は9日、福岡市立板付中学(博多区)などで起きている児童生徒の新型インフルエンザ集団感染について、同県を訪問中に九州初の感染確認事例となった米国人男性から感染した可能性が高いと発表した。
板付中で最初に感染が確認された1年男子と、米国人男性のウイルスについて、県保健環境研究所で遺伝子の塩基配列の一部を調べたところ、完全に一致。米カリフォルニアで確認されたウイルスの遺伝子と近く、国内ではほかに報告例がないタイプだという。
米国人男性は来日翌日の5月23日夜、同中学校区内にある飲食店を利用していた。県はこの店内で感染が広がった可能性が高く、男性と中学生の間に一人か二人の感染者が介在したとみている。
米国人男性は福岡県志免町に滞在中の同25日に感染が確認された。板付小学校と板付中で今月6日以降、児童生徒30人の感染が確認されている。2009/06/09 18:49 【共同通信】
この時、志免町と福岡県は
感染拡大の危険性はない
と、大した対策は取らなかった。しかも
福岡県は「個人情報保護」をタテに、志免町になかなかアメリカ人の情報を流さなかった
という経緯がある。5/26付読売九州版より。
福岡県が志免町に感染者滞在先伝えず、個人情報保護理由か福岡県は今回、志免町に感染した男性の滞在先などを伝えなかった。個人情報保護が理由とみられるが、町側は、感染拡大防止の重点地区を把握しないまま対策を検討せざるを得ない状況になり、情報伝達の課題が浮き彫りになった。
男性が滞在していた志免町の南里町長は当初、「県から詳しい情報が入っていないので対応に苦慮している」と記者団に語った。町によると、県に詳細な情報提供を求めたが、滞在先などの個人情報は知らされず、その後は問い合わせなかったという。
町との情報のやりとりは町を管轄する保健所が行う。保健所を統括する県保健衛生課では、患者がいる自治体にどこまで情報を開示するか明確な基準は設けていないという。
同課の嶺美明課長は「原則として感染者の個人情報は外部に出さない方針を決めている。現場がその方針を推量して町に情報を伝えなかったのでは。対策は県で責任を持って行う」と説明している。(2009年5月26日 読売新聞)
つまり、
アメリカ人が帰国後の23日に板付周辺で飮食した
ことも、今回大きく報道されるようになったけど、当初はそうではなかった。だいたい
滞在先に情報を渡さない福岡県の隠蔽体質
が、最初からあったってことね。
その結果の
福岡市板付周辺での集団感染発生
である。
なおかつ
当初は蔓延している恐れがあったのに、PCR検査をしなかった
わけで、
初動の見通しの甘さと、蔓延が始まってからの「隠蔽体質」が「集団感染」を招いた
と批判されてもしょうがない。ともかく
初動で新型インフルエンザかどうか確認して、出来る限り蔓延を防ぐ
のが、新型インフルエンザに対する第一歩なんだけど、
その第一歩を踏み誤って感染拡大を招いた
ってことですね。
行政の「不作為」が招いた「感染拡大」例
として、記憶に留めておきたい。
続き。(23:12)
「地元民」さんから貴重なコメントを頂いたのだが、誤って削除してしまった。お詫びを申し上げると共に、こちらに再掲する。
地元民さん、ご教示ありがとうございました。
なるほど。最初に感染が確認された中学生が、最初に受診したのが市内ではなく、近隣の春日市ってのがミソですね。
福岡市内の医療機関だったら握りつぶされていたということでしょう。
これが福岡市の思惑が効かない春日市の病院だっからこそ、発見、発表に至ったというところかもですね。
おそらくその春日市の病院というのは、某有名私立病院T州会かと。福岡市に近くて夜間受け入れやってる所はそこぐらいですから。
さすが、こども病院移転の見積もりで不明瞭な上乗せを公式でやる市です。なさけなや
なるほど
福岡市の医療機関でなく、隣の春日市の病院に掛かったからPCR検査もできた
ということなのですね。
当初の報道はこちら。西日本新聞より。
福岡市で新型インフル 「市民は冷静な対応を」 吉田市長 緊急会見し強調2009年6月7日 01:58
(略)
市によると、男子生徒は5日に春日市内の医療機関を受診、6日に県保健環境研究所での詳細検査で感染確認の連絡が県から入った。生徒の行動や接触者について今後、詳しい調査を進める。
一体
新型インフルエンザの発生を隠蔽するために、福岡市は何と闘っていた
のか謎だな。
さらに続き。(23:18)
福岡では
集団感染が止まらない
事態になっている。
朝日より。
福岡市の新型インフル、新たに小中生20人感染2009年6月9日22時41分
福岡市は8日夜から9日にかけ、新たに同市博多区の小中学生20人が新型の豚インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。6日からの感染者は計36人になった。これまで感染者を全員入院させてきたが、軽症者は在宅での治療も認める方針に切り替える。
新たに感染が確認されたのは板付中学校の1年生4人と、板付小学校の3、4、6年生16人。これで同中の感染者は11人、同小は25人になった。重症者はおらず、海外への渡航歴もないという。
市はこれまで、感染者はすべて入院させてきた。だが、市立こども病院・感染症センターに入院中の19人のうち、1人を除いて熱が37.5度以下に下がるなど回復が早く、親と離れて精神的に不安定になる子どもがいるため、在宅での療養も認める方針に切り替える。
また、板付小から南に約700メートルの三筑小の児童1人に感染の疑いがあることが分かり、市教委は10日、同小を臨時休校する。
ようやく
真面目にPCR検査をしてみた
ら、
感染がかなり拡大していて大慌て
ってことね。最初からちゃんと検査さえしていれば、ここまで拡大しまくらなかったはずなのに。しかし、
感染が見つかってから、臨時休校
って、小規模でやってるけど、これって
モグラ叩き
になりそうな悪寒。
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コメント
インフルエンザにかかった方々の一日も早い快癒、それからPCR検査を拒んだとの情報が誤報であることを祈る反面、福岡市役所ならやりかねないとの思いもぬぐえません。隣接の市町は比較的しっかりしているのに、なぜか福岡市(それから福岡県)は??なように感じることが多いです。
1999年の福岡水害で死者が出たのは市役所内部の連絡不備による人災の側面が大きいと言われていますし、2005年の福岡県西方沖地震の時も被害が大きかった玄界島の島民の方々に対して当初福岡市は何も出来ず、被災者である島民の方々の規律のとれた行動に頼りっぱなしだったと聞きます。
もし検査の件が事実だったとすれば、少なくとも今後はしっかりして欲しいと願うばかりです。
投稿: にわか | 2009-06-10 00:54
はじめまして。
福岡市内の只今感染拡大中の地区に住んでいるものです。
私は慢性疾患があるので感染怖くて外に出られません。
今回の福岡市や福岡県、そして保健所の対応の悪さに怒り心頭です。
私もそれについてブログで毒吐いてます。
福岡県自体の体質には参っています。
おかしな所です。
叩けるだけ叩こうと思ってます。
お邪魔いたしました。
投稿: 伊織庵 | 2009-06-11 20:18