『根本説一切有部毘奈耶薬事』を読む
その昔、
大正大蔵経をダウンロード
したのをHDDから発掘。場所はココ。不備があるけど、新字で全文検索掛けるならココ。
で、
根本説一切有部毘奈耶薬事
をJeditで保存形式を変えて、ぱらぱらと読む。翻訳は
唐代の海の男・義浄
だぜ。義浄の旅行記『南海寄帰内法伝』の原文は
http://www.cbeta.org/result/T54/T54n2125.htm
で。ただ、現物をいきなり読むのはしんどいだろうと思う。
現代語訳は法蔵館から
現代語訳 南海寄帰内法伝―七世紀インド仏教僧伽の日常生活
出ている。
久しぶりにVinayaを読むと、パーリ律をすっかり忘れてるな〜。
正格のVinayaからすると評判の悪い根本説一切有部のVinayaだけど、別な観点から読むと甚だ面白い。
Vinayaは
究極のマニュアル
で、
電子レンジで猫を乾かす
クラスの無茶苦茶な「六群比丘(根本説一切有部律だと「六衆[艸+必]芻」)」が
お前、普通それはやらんだろう
というありとあらゆるトンでもない掟破りをやらかすのを、お釈迦様がその都度根気よく
次からはこうしろ
と律を制定していく物語として描く。『根本説一切有部薬事』を一巻と四分の一読んだだけでも
お前それはないだろう
と、何度突っ込みを入れたことか。これはまだ薬事だからこの程度で済んでるわけで、婬戒が絡むと、根本説一切有部律でなくても、全条総突っ込み。人間の欲望というのは、なかなかに凄まじいのである。
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コメント
大正大蔵経の全文検索なら
http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/
こちらもあるようですが、もしかすると、敢えて利用されない理由がおありですか…?
投稿: 通りすがり | 2009-07-01 11:49