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2009-07-10

麻生総理「マニフェストの表紙に自分の顔写真を使うな」と指示 一方、都議選後の両院議員総会開催に必要な署名を山本拓衆院議員が集めたことを公表

政権末期かつ
 55年体制から派生した既存政党の賞味期限切れ
ってことなのか、ここへ来て
 都議選が「麻生政権の天王山」
みたいな煽りが凄い。

まずは衆院選に備えた自民党マニフェストの件。
読売はこんな感じ。


公約表紙「自分の写真掲載見送れ」と麻生氏

 河村官房長官は9日の記者会見で、麻生首相が自民党の衆院選の政権公約(マニフェスト)を紹介する冊子の表紙に、自分の顔写真を掲載しないよう指示したことを明らかにした。
 関係者によると、6日に党本部で行われたマニフェストの打ち合わせの際、首相が細田幹事長らに、「今までにない、洗練されたデザインに」するように求め、その流れの中で、慣例となっている総裁の顔写真使用は今回、見送る考えを示したという。
 内閣支持率が低迷しているだけに、自民党内では「首相は選挙の顔として自信がなくなった」「政権を担う意欲が薄れた」との観測も流れた。河村長官は記者会見で、デザイン上の問題だと再三強調。打ち消しに追われた。

(2009年7月9日20時36分 読売新聞)

で、この
 デザイン上の問題
というのは、毎日によるとこういう話らしい。


麻生首相:弱気な? 私の顔「政権公約」表紙にいらない

 「私の顔は表紙に載せなくていい」

 麻生太郎首相(自民党総裁)=似顔絵=が、次期衆院選の政権公約(マニフェスト)を紹介する小冊子の表紙から、自分の顔写真を外すよう指示していたことが8日、分かった。党幹部はその意味を「オシャレなデザインにしたい」と強調するが、内閣支持率の低迷にあえぐ麻生政権だけに、首相の「弱気」の表れとの憶測も呼びそうだ。
 各党のマニフェストを紹介する冊子は、表紙など目立つところに党首の顔を載せ、有権者にアピールするのが慣例。自民党が圧勝した前回05年の衆院選では、当時の小泉純一郎首相の顔のアップとともに、「郵政民営化こそ、すべての改革の本丸。」との選挙スローガンが大きく書かれ、郵政選挙を象徴した。
 しかし、麻生首相は6日、自民党本部で細田博之幹事長や菅義偉選対副委員長らと会談した際、政権公約の表紙から自身の顔を外すよう指示。その上で「若い女性が電車の中でも、読めるようにしてほしい」と注文をつけた。党広報本部は首相の写真の代わりに、視覚的にも訴えるデザインを検討している。
毎日新聞 2009年7月9日 東京朝刊

ええと
 若い女性が電車の中で自民党のマニフェストを読んでも「おかしくないデザイン」
ってことですか。

一方、
 都議選でたぶん与党が負ける
というのを見越して「麻生降ろし」の先鋒として動いているのが、
 山本拓衆院議員
である。山本拓議員って
 奈良2区選出の高市早苗衆院議員の夫
ですな。
で、
 都議選直後に両院議員総会を開いて、自民党総裁選公選規定を改正し、総裁選を衆院選に先立って行う
お膳立てをするつもりのようだ。
ソースがスポニチというのが、アレですが。


麻生降ろしボーダー 軽々クリアしちゃった

 12日の東京都議選直後に両院議員総会を求める署名運動をしている自民党の山本拓衆院議員は9日、開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)以上の賛同者が集まったと明らかにした。都議選で自民党が敗北すれば「麻生降ろし」を一気に加速させる構え。主要国首脳会議(サミット)出席のため麻生太郎首相が不在の永田町で、「麻生降ろし」戦略が水面下で進行している。
 山本氏は、党則で定められている両院議員総会の開催に必要な党所属国会議員の3分の1を「確保した」と説明。具体的な人数は明らかにしていないが、一部では170人に上るとの情報もある。関係者は「3分の1は余裕でクリアしている。予想より多く集まった」と話した。
 山本氏ら若手・中堅の有志議員は先月30日、都議選翌日(今月13日)の総会開催を求め、党所属の全国会議員に署名用紙をファクスで送付。趣旨は首相と議員の意見交換だが、衆院選の前哨戦である都議選の結果次第で、首相の責任を追及する狙い。「小泉チルドレン」の佐藤ゆかり衆院議員も参加しファクスの返信先に名前を連ねている。
 開催日程について、ファクスでは「13日もしくは可能な限り早い時期」としており、山本氏は「しかるべき人たちと相談して決める」と説明。8月上旬の総裁選実施を可能にするため、両院議員総会では、総裁選の投票日を「任期満了日前10日以内」とする現行の総裁公選規定を「50日以内」に改正することを議題にする考えだ。
 5日の静岡県知事選で自民、公明の推薦候補が敗れたことで、首相にとって都議選は「背水の陣」となる。与党は勝敗ラインを「自公両党での過半数(64議席)維持」としているが、情勢は厳しいとの見方が多い。
 関係者は「両院議員総会を開催した場合、党として麻生降ろしに動きだすことになる。“ポスト麻生”がまだ決まっていないため、現段階では開催日を明言できない」と指摘。「党内の最大実力者らが都議選の結果を踏まえて、開催するかどうかを判断する」とした。
 一方、ベテラン議員の間では「自発的な退陣が望ましい」として、首相の後見人的存在の森喜朗元首相に退陣の説得を依頼する案が浮上。党内には「都議選で与党過半数を維持できなければ、首相は辞任するだろう」との見方も広がり始めている。
[ 2009年07月10日 ]

パパさまにもお目通りできたしな、麻生総理。

で、上記スポニチの記事に登場する
 後見人森元首相
だけど、昨夜
 青木幹雄前参院議員会長と会談
している。この二人が会うと、大体碌でもない話が水面下で動いているんだけどな。
毎日より。


森元首相:青木前参院議員会長と会談

 自民党の森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長が9日、東京都内の青木氏の事務所で会談した。衆院解散や「麻生降ろし」をめぐり緊迫する事態も予想される東京都議選(12日投票)後の政治情勢をにらみ、意見交換したとみられる。

毎日新聞 2009年7月10日 0時50分

さて、今回の会談が何を意図したモノであったかは
 都議選の結果を受けて政局が動いた場合、産経が「見てきたような記事」を書く
のが、これまでの「伝統」だ。

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» 麻生首相「私の顔は表紙に載せなくていい」 [歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。]
河村建夫官房長官は9日の記者会見で、麻生太郎首相が自民党の衆院選の政権公約(マニフェスト)を紹介する冊子の表紙に、自分の顔写真を掲載しないよう指示したことを明らかにしました。 関係者によると、6日に党本部で行われたマニフェストの打ち合わせの際、首相が細田博之幹事長らに、「今までにない、洗練されたデザインに」するように求め、その流れの中で、慣例となっている総裁の顔写真使用を見送る考えを示したということです。 内閣支持率が低迷しているだけに、自民党内では「首相は選挙の顔として自信がなくなった」「政権... [続きを読む]

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