豚インフルエンザ 全国で絶賛流行中

旅行関連業界に気兼ねしてたのかどうかは謎だが
　あまり夏の新型インフルエンザ感染者についての報道がない
状況が続く内に、重症例が出るようになり、とうとう8月15日、沖縄で初めての死者が出た。その前日の8/14に、南島の管屋先生から、次のような気がかりなコメントを頂いていた。再掲する。

沖縄じゃかなり流行ってますよ。全国の患者数の1/4が沖縄だそうで。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-148455-storytopic-1.html

毎日晴天続きで以外に乾燥しているのが原因かも、とのことです。地元医師会の報告をみると先々週あたりから急に増えているようで注意報も出されています。中高生、専門学校生といった若者が中心のようですね。来月初めは旧盆であちこちでエイサーのイベント等があるので、要注意です。

南島の管屋先生、貴重なコメントをありがとうございました。
南島の管屋先生の予想よりも残念ながら早く、基礎疾患のある57歳の男性が新型インフルエンザに感染、PCR検査の結果が出る前に亡くなられた。合掌。
沖縄タイムスより。

2009年08月16日 社会 新型インフル　県内で死者/５７歳男性　国内初/宜野湾市在住　慢性腎不全で透析 感染源は不明

　県は１５日、新型インフルエンザで宜野湾市在住の無職男性（５７）が死亡したと発表した。厚生労働省によると、新型インフルエンザによる死亡が確認されたのは国内で初めて。男性は過去に心筋梗塞の治療歴があり、慢性腎不全のため透析治療を受けていた。県によると感染源は不明で、院内感染を示す情報はなく海外渡航歴もない。男性の家族に新型インフルの症状がある人はいないという。
　亡くなった男性は９日にのどの痛みとせきの症状が出た。１２日にかかりつけの医療機関で透析中、熱が３９度まで上がったため、簡易検査を受けたところＡ型陽性となり、新型インフル感染とみなされた。
　治療薬タミフルを投薬後も容体は改善せず、同日、沖縄市の中部徳洲会病院に入院。１４日、インフル感染による肺炎から敗血症性ショックを引き起こし、１５日午前６時５４分に死亡した。
　遺伝子を調べる詳細（ＰＣＲ）検査を行った結果、同日午後４時ごろ、新型インフル陽性が確定した。
　県福祉保健部の宮里達也保健衛生統括監は「インフルエンザは健康な人の多くにとっては一過性の病気だが、ぜんそくや心疾患、糖尿病など基礎疾患がある人や乳幼児、妊婦では重症化することもある」と説明。
　今回の事例について、従来の季節性インフルエンザと同じ程度の病原性（弱毒性）が、強毒性に変異した可能性も低いとし、あらためて県民に予防と冷静な行動を呼び掛けた。県医師会（宮城信雄会長）は死亡者の発生を受け、１５日付で県内の全医療機関に対し、新型インフルエンザ感染防止対策への注意喚起を通知した。

　国、県は現在、集団発生や患者の重症化防止に対策の重点を置いている。重症化の恐れがある疾患がある人に対しては早い段階で抗インフルエンザ薬を投与するほか優先的にＰＣＲ検査を実施するとしている。

沖縄県石垣市では、市長が
　大流行宣言
をし、注意を促したところだ。石垣市の大浜市長は医師だ。沖縄タイムスより。

石垣市長、インフルエンザ「大流行宣言」発表/予防の徹底呼び掛け

　【石垣】大浜長照石垣市長は１７日午後、市役所で緊急記者会見を開き、新型インフルエンザで県内の男性患者が死亡したことや石垣市の高校で生徒１１人の集団感染が確認されたことを受け、「大流行警戒宣言」を発表し、市民に手洗いの徹底やうがいなど予防の徹底を呼び掛けた。
　重症患者や院内感染などを除き、新型インフルエンザの感染状況をほとんど発表することのない他の市町村との違いについて「症状が軽いからということで、安易な見方はしない」と述べ、市独自の基準で感染経緯や流行状況などを市民に明らかにし、対策を講じる考えを示した。
　また、夏休み明けに市内の学校で新型インフルエンザに感染した児童や生徒が１人でも確認された場合、「学校閉鎖で対応することが望ましい」と話した。大浜市長は医師で、県立八重山病院長などを経験、感染症を担当したことがある。

さて、全国的に見ても
　お盆前の一週間は爆発的にインフルエンザに感染した人が増えている
ことが、速報値から明らかになった。時事より。

009年8月18日 17時08分　インフルエンザ全国的流行の勢い 速報値、大半は新型か

　全国約５千の医療機関から、９日までの１週間に報告されたインフルエンザの患者は４６３０人で、１機関当たり平均０・９９人に上り、全国的な流行開始の指標となる同１人にほぼ達したことが、国立感染症研究所が１８日公表した速報値で分かった。全国の医療機関を１週間に受診した患者は推計約６万人。大半は新型インフルエンザ患者とみられ、患者発生の勢いが衰えていないことが明らかになった。

注意して欲しいのは
　発表された速報値は「お盆休み前の数値」
ということだ。つまり
　多くの医療機関が休みに入った先週の感染者数はまだ把握されてない
のである。そして
　新型インフルエンザに感染したまま、お盆の帰省や旅行で日本内外に大移動
したわけである。
　真の大流行は、これからが本番
だと思われる。

昨日も京都駅で
　口も鼻も押さえず、大きなくしゃみを繰り返す若いOL
を見かけた。もし、新型インフルエンザの感染者なら、辺りにウイルスを撒き散らしていることになる。
感染者数が増加するということは
　ごく少数とはいえ、重症例が出始める
のと同義である。母数が増えれば、いくら比率が低くても、一定数の重症例は出、今回の沖縄の男性のように、元々インフルエンザに罹ると重症化しやすい患者さんの中には、生命の危機に瀕する方も出てくるだろう。
　自分が軽く済むから、新型インフルエンザに罹ってもたいしたことない
ではなく
　重症化する人にうっかり移してしまうかも知れないから、できるだけウイルスに接触しないよう気をつける、もし感染したら外出しない
ということを心がけたい。

しかし、このままだと
　新学期はシャレにならない
な。