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2009-08-26

具現化された「悪女」あるいは仕組みとしての芸能界 酒井法子報道が過熱する理由

とうとう
 シャブを抜くために逃げてました
と供述したという酒井法子。産経より。


【酒井法子覚醒剤】「覚醒剤を抜くための逃走だった」と供述
2009.8.25 18:20

 女優の酒井法子容疑者(38)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、出頭するまでの6日間について酒井容疑者が「覚醒(かくせい)剤を抜くための逃走だった」という趣旨の供述をしていることが25日、捜査関係者への取材で分かった。
 酒井容疑者は、夫の高相祐一容疑者(41)=同法違反(所持、使用)の罪で起訴、同法違反(所持)容疑で再逮捕=が、東京都渋谷区の路上で覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕された3日未明、知人の車で渋谷署へ向かう途中に「子供を預けているので」と言って車を降り、所在不明となった。8日夜に警視庁へ出頭して逮捕されたが、直後の尿検査では覚醒剤の反応は検出されなかった。しかし、その後、毛髪鑑定で陽性反応が出たことなどから、24日に使用容疑で追送検された。
 酒井容疑者は逮捕直後の調べに、所在不明となった理由について「夫の逮捕で気が動転した」と供述。これまでの調べなどから、山梨県の親戚(しんせき)宅や東京都東大和市のマンション、箱根にある知人の別荘などを転々としていたことが判明しているが、警視庁は意図的に逃走していた疑いもあるとみて、詳しく調べている。

行方不明になった直後に、掲示板では
 クスリ抜くために逃げてんじゃないだろな
という声があったのだが、その通りの供述になっているのは、検事の作文なのか、それとも
 オチない、という自信過剰な部分をプロに手厳しく崩されている
のかは定かではない。

なんで酒井法子の事件がこれだけ受けるのかと言えば
 清楚な容貌
と、
 中学から38歳の今まで、年齢やキャリアを重ねる毎に、上手にタレントイメージを切り替えて、生き残ってきた生命力

 ヤク中
という一点ですべてがらがらと崩されている点にある。しかも、みんな忘れているけど
 タレントのイメージは、「所属事務所の情報操作に基づく」
という大前提が、改めて
 学習
されている辺りがとんでもない。「スター誕生」など
 タレントにあこがれる素人をデビューまで持っていく公開番組
が華やかだった頃、
 中高生と芸能界の距離
は、情報においては、いまよりシビアに近かった。なぜなら、同級生や知り合いに
 その手のスター発掘番組に応募して、そこそこまで行った本人
がいたからで、どんな指導を受けたかという話は、普通の中高生はよく耳にして知っていた。だから
 アイドルタレントという商売がどういうものか
ということは、特に女子中高生は理解していた。
 本人の容姿や市場の要請から作り出された「イメージ戦略」に従ってタレントが作られる
のは、自明の話。マスメディアに流れてくる
 タレントの言動や行動
というのは、あくまで事務所のフィルターを通して、
 これなら商品として見せられるレベル
に加工されたモノだと理解していた。従って
 いま大人気のアイドル○○は実はヤンキーで
という「触れられたくない過去」は、インターネットなどなかった時代でも、わりと正確に伝えられていたのである。ま、
 転校で元同級生がやってくる
なんて情報伝達形式もあったからな。

酒井法子はそういう意味では
 アイドルタレント育成システムの超優等生
である。あくまでもタレントイメージを損なわないような「表」と、
 実人生が蟠っている「裏」
とを切り分け、裏はあまり外に出ないような「工夫」をしていた。その「工夫」が、業界の掟のいろんなものなんだろうということは想像が付く。そして
 そうした掟に、反感や屈辱を感じない
というのが
 優れたアイドルタレントの資質
なのだ。その意味において、
 酒井法子は昭和の生んだアイドル育成システムの権化
なのであり、システムの忠実な追従者だった。それを成し遂げるには
 「ちょっとしたこと」で悩むようなヤワな神経は捨てなくてはいけない
のである。その一般市民として生きる場合、さまざまな規範を守るために必要な
 ヤワな神経
は、どの段階でかはわからないが、タレント「酒井法子」が作られたときには、すでになかったのだろうと思う。

いま、みんなが見ているのは
 稀代の悪女の物語
である。歴史上
 さまざまな美貌をもった悪女
がいた。そうした悪女のなかには
 天使のような美しさ
と謳われた女性もいた。
 あんな綺麗なヒトがそんな残忍なことができるはずがない
というのが、悪女についての伝説だったのだが
 伝説を検証している
のが、今回の事件のもたらしたものなのである。
 見た目志向
の現代において
 美しい人間の醜い事件
は、偶像破壊以上のインパクトを持つ。つまり
 顔面偏差値が人間の価値をある程度保証する
という話は、この酒井法子の事件によって揺らいでいる訳なのだ。
 外面如菩薩、内面如夜叉
という言い古された言葉に、実にマッチした容貌の持ち主が、酒井法子だったというのも、ちょっとした歴史のイタズラかも知れない。

酒井法子が、これまで隠し続けることができた、さまざまな
 実人生が蟠っている「裏」
が、露わになっていく過程で、
 「清純派タレントの作り方」工程
も、同時に露わになった。

ヒトはイメージに騙される。
女の名前だけにだって、ヒトは騙されるのだ。
それが、美しい女性であり、かつ清純に見え、そういう自分に割り当てられたイメージを覆すような「実人生の姿」を決して一般人が簡単にアクセスできる場では見せないようにしていた人物であれば、なおさらだ。最高裁だって騙された。
酒井法子のイメージに一度でも騙されていた人間は、いま
 ホンモノの酒井法子は何なのだろう
ということに興味をかき立てられている。それが
 悪女の物語
であるが故に、さらにその物語は魅力を増す。
 美しい花には毒がある
わけで、その秘めた毒が解き放たれた今、過去に騙されていた自分を慰めるために、悪女の物語に夢中になるのだ。

タレントは
 人間として最低の扱いも受けていない
ということが、よくわかる事例が、今回の事件の示すところである。それは、過去、タレントとしての地位を築くときにもそうだったろうし、イメージが瓦解したいまもやはりそうだ。
いま、というのは
 ある番組で、酒井法子の子どもの顔写真がモザイクなしで公開された
事実を指している。これを放映したTBSには、人権を語る資格などない。

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