中国の視覚障碍者用データベースには古典が満載
ググっていたら、中国の
中国盲人数字図書館(簡体字)
というデータベースに逢着。視覚障碍者のために、古典を中心にデータベース化してるのだが、他のデータベースと共通のもの以外に、割に変な書物が置いてある。
『太平御覽』
『册府元龜』
『本草綱目』
『五雑俎』
『朱子語類』
『日知録』
『傳習録』
『資治通鑑』
『續資治通鑑』
『讀史方輿紀要』
『唐律疏議』
『貞觀政要』
『朝野僉載』
『册府元龜』と『續資治通鑑』か。便利な世の中だな。
しかし、視覚障碍者用にこうしたデータベースを用意できる中国と
視覚障碍者がこんなに気軽にアクセス出来る日本古典の一般公開データベースがない日本
とを比較すると、どっちが先進国なんだ、って話になる。たとえば、国文学資料館は、岩波の赤い大系と呼ばれる、
古典文学大系のデータベース
を、
研究者向け
には公開しているが、一般用ではない。
この中国のデータベースは
画像でない
ところがミソで、
読み上げソフトなどで(といっても、古典の冷僻字を中国の読み上げソフトが読めるかどうかは謎だけど)利用できるよう、テキストデータで公開されている
ところがエライ。画像で渡されると、テキストからの点訳ソフトとかを使っている、視覚障碍者は読めないからな。たとえば、東大史料編纂所は、大量の史料を公開しているけど、
テキストデータではなく画像で提供
している。つまり
画像を見て、手で入力するか、OCRに食わせて出力する手間がかかる
って話だ。
中国のこの視覚障碍者向けデータベースには
中国国家図書館
が協力している。日本だと国会図書館が近いかな。
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