橋下大阪府知事 博物館潰しの「焚書」の次は府立大学文科系・非実学系潰しの「坑儒」 70人の大学教職員失職を画策(その2)今後の「府立大潰し工程表」とは→たった2カ月の猶予期間で「府立大の今後の計画」を大学側が出せなければ、御用マスコミを使って「府立大総攻撃」に出る模様

さて、仄聞するところをまとめると
　橋下大阪府知事の「府立大学潰し工程表」
は次のようになるらしい。
1. 9月になって急に「府立大の今後について計画をまとめろ」と指示。
2. 「府立大の今後についての計画」を11月までに仕上げるよう圧力。
3. 当然11月までに学内合意なんて取れないことを見越しての指示
4. 常識的に考えて、あまりにも猶予期間が短く、11月に府立大学が「今後の計画」を出すのは難しいだろう
5. 橋下知事の味方であるマスコミを使って「府立大学は将来計画もまだ出せない、まったくダメな大学」という大衆煽動を全国ネット(TVと新聞、雑誌を動員)で行う
6. マスコミの煽動で世論形成をして「府立大縮小or廃学」へのカウントダウンを始める
ということのようだ。

というわけで、
　11月以降に御用マスコミを使って橋下知事が「府立大攻撃」を始める
らしいので、今後の動向に注目したい。また
　橋下知事の「府立大攻撃」の先鋒となる記者が早稲田出身かどうかということもチェック
したい。

なんせ
　マスコミには早稲田OBが大量にいる
からな。
　母校のためなら、何でもやりそうな「体育会系」が多い
のも特徴である。

ところで、
　現在日本は学会シーズン
なので、府立大潰しの話は、日本の大学関係者はおろか、学会やシンポジウムにやってきた世界の研究者にもダダ漏れ中である。海外の日本政治研究者には
　ポピュリズムが地方政治に及ぼす影響を示す好例
になるんじゃないのかね。こんな感じ。
　1. テレビタレントから府知事へ　テレビメディアの地方有権者への影響
　2. パースペクティブなき「財政再建」と共謀するマスコミ
　3. 高等教育機関の「専門学校化」　大阪に「教養はいらない」(←いまココ)
　4. 低予算「高等職業教育」の破綻
　5. 魅力を失う「日本留学」教育研究資源の「日本的限界」
どうやら、橋下知事は
　金儲けの道具になる学問以外は府立大学では認めない
という方針のようで、
　府立大学「再編」は「金儲けにならない学部・学科の廃止」
で、
　人文系・非実学系教職員の「粛清」をはかろうとしている
という噂である。つまり
　いま橋下知事が「こんな学部・学科は要らない」と考えている部署の教職員
は、
　「再編」予定の「新学部への移籍は一切認めない」
というのである。すごい怨念だな。
やっぱり
　北野の同窓生で気に入らない奴を潰す
つもりで、
　ついでに人文系・非実学系学部・学科ごと廃止
するんじゃないのか? 進学校である北野高校からは、府立大に何人も教職員を送り込んでいると思われる。
ところで、橋下知事の選挙公約
　わたしの大阪元気プラン
では、府立大学は次のように位置づけられていた。
　6. 府立大学のシンクタンク化

ええっと、これは
　府立大学からは教育機能を取り除く
ってことだったのか?