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2009-10-31

浜鍋@北海道

時々無性に食べたくなるものに
 北海道の浜鍋
がある。夏の海水浴シーズンになれば、北海道各地の浜の食堂などで普通に出てくるメニューだったのだが、内地には同じモノはない。名前は「浜鍋」だけど、あの
 雑だけど、海の味がする鍋
はない。
北海道の浜鍋は、適当にその浜で獲れる海産物をぶち込み、あとは適宜野菜や豆腐を放り込んで、味噌仕立てにするんだけど、
 味のポイントは紫貽貝(ムール貝)
である。紫貽貝は、浜の岩場に行くとびっしり張り付いている
 あんな貝、買うもんでない、獲ってくるもんだ
の代表だった。値段のない貝だが、(当然ながら)いい出汁が出る。
その内、ムール貝は市場で見掛けるようになったが、岩場に行けばある貝を買う気がせず、ずっとパスし続けている。

最近はなんでも上品に仕立て上げて高い金を取る商売が流行ってるけど
 浜鍋は下品に、雑に作るのが一番
だと思う。そして、食べる場所は浜限定。

浜鍋の次に食べたいのが
 味噌仕立ての石狩鍋
で、これは石狩の金大亭の石狩鍋を食べたいのだけど、遠いからな。鮭の上がる時期に、また行きたいなと思いつつ、果たせずにいる。金大亭は石狩鍋発祥の店である。素人料理の浜鍋とは違って、実に上品。鮭鱒の上がる「千石場所」の料亭のもてなし料理として考案された石狩鍋は、家庭料理に取り入れられてどんどん下品になったという経過をたどっている。

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