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2009-12-23

豚インフルエンザ 点滴抗インフルエンザ薬「ペラミビル」は1月に承認か 発売へ→耐性ウイルスをつくらないタイプの抗インフルエンザ新薬T-705は臨床試験の最終段階に

2009-11-02 豚インフルエンザ 死亡した2歳児へのリレンザ投与って?→厚労省は点滴用抗インフルエンザ薬「ペラミビル」の早期承認を→リレンザは懸濁液にして吸入が可能だが普通はタミフルドライシロップ→追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/11/2-3e28.html
2009-12-01 豚インフルエンザ 点滴抗インフルエンザ薬「ペラミビル」優先審査に
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/12/post-efb4.html
の続き。

優先審査になった点滴抗インフルエンザ薬「ペラミビル」が来年1月に製造販売を承認する見通しが高まった。早ければ1月にも塩野義製薬から販売が開始される。
日経より。


塩野義、インフル新薬を1月にも発売 今冬最大50万人分

 塩野義製薬は2010年1月にも点滴で投与する新しいインフルエンザ治療薬を国内で発売する。厚生労働省が1月に製造販売を承認する見通しが高まり、薬価(薬の公定価格)の決定を受けて今冬に最大50万人分の供給を目指す。医療現場で、インフル治療薬に「タミフル」「リレンザ」に続く新たな選択肢が加わる。
 製品名は「ラピアクタ(一般名ペラミビル)」。塩野義は海外から粉末状の医薬品原料を輸入し、国内の製薬会社に点滴剤への加工を委託。医薬品卸を通じて医療機関に納める。今冬の売上高は数十億円の見通し。来秋冬には300万人分の供給を目指す。 (10:00)

カプセルであるタミフルが服用できず、リレンザも吸入するのにコツがいるためアウト、という場合には点滴抗インフルエンザ薬は最後の頼みの綱になる。

いま大学でも新型インフルエンザが流行中なんだけど、
 リレンザを投与されたんですけど、うまく吸入できなかったみたいで、効きませんでした
という学生がいた。幸い、何事もなく完治したのだが、重症化する恐れのある基礎疾患のある人だったら、こうした
 点滴での抗インフルエンザ薬投与
は、タミフルやリレンザが服用しにくい患者さんにとっては、大事な治療の選択肢となる。

日本では、さらに
 T-705
が、臨床試験の最終段階に入った。
12/21付朝日より。


国産新薬、強毒インフルに有効 動物実験で確認 東大研

2009年12月22日5時1分

 人の感染で6割近くという高い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)に対して、国産の新しいインフル薬は死亡を防ぐ効果の高いことが、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らによる動物実験でわかった。今週の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。

 この薬は、富山化学工業(東京都)が開発したT―705。新型の豚インフルや季節性インフルへの効果についても、臨床試験の最終段階に入っている。

 研究チームの木曽真紀研究員らは、H5N1を感染させたマウスに、T―705を投与、21日間観察した。感染1時間後から薬を毎日2回、8日間投与(1日に体重1キロにつき300ミリグラム)した場合、10匹のマウス全部が生き残った。比較のために、広く使われているインフル薬タミフルでもマウスの実験をした。こちらは生き残ったのは5割だった。

 タミフルが効きにくい耐性ウイルスを感染させたマウスの場合、T―705投与では全部、生き残った。これに対し、タミフル投与では10日目までに全部死亡した。

 インフル薬のタミフルやリレンザは人の細胞内で増殖したウイルスが外に出るのに必要なたんぱく質の働きを邪魔する。一方、T―705はウイルス増殖に欠かせない酵素の働きを阻害する。季節性インフルでタミフル耐性ウイルスが増えており、仕組みが違うT―705は治療の選択肢を広げると期待されている。(大岩ゆり)

耐性ウイルスをつくらないタイプの新薬というのが、この記事だと分かりにくい。12/21付毎日は、ちゃんと説明している。


インフルエンザ:国産の新薬、「強毒性」にも有効 マウスで確認

 治験が進められているインフルエンザの新たな国産治療薬について、強毒性のH5N1型ウイルスによる致死率が大幅に下がることを東京大などの研究チームが動物実験で明らかにした。21日、米科学アカデミー紀要に掲載された。

 製薬会社「富山化学工業」(東京都新宿区)が開発した治療薬「T-705」は、インフルエンザウイルスの複製時に働く酵素「RNAポリメラーゼ」の働きを邪魔し、感染した細胞内で増殖を防ぐ。タミフルやリレンザが増殖後に働くウイルスの表面たんぱく質の働きを抑えるのと仕組みが異なる。H1型などの季節性ウイルスに対する有効性も動物実験で確認。早ければ、来シーズンにも、一般で使用される。
(以下略)
【関東晋慈】

T-705については、11/2に、Seisan先生にご教示頂いていたが、順調に臨床試験が進んでいるようだ。
強毒性の鳥インフルエンザH5N1にも効果があるようなので、こちらにも期待したい。

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コメント

タミフル・リレンザ とか アマンタジン とかの既存の抗インフルエンザ薬と作用点が全く違うから、それらへの耐性があってもT-705は効く、というだけであって、T-705の作用点が変異すれば当然ながらT-705耐性は発生しうるのではないかと。挙げられた記事にT-705耐性の発生しにくさをうかがわせる記述があるようには見えませんし。

投稿: K_O_ | 2009-12-29 16:37

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