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2010-01-02

箱根駅伝往路@1/2

正月に関東にいて、何がうれしいといったら
 箱根駅伝をノーカットで見られる
ということに尽きる。最近神奈川県関係の大学は今一なのが地元ではネックなのだが、それでも昨年から
 山登り五区のエキスパート 東洋大学の柏原竜二
が、往路の目玉になっている。去年はまだ1年生で
 早稲田の三輪とのゴール目近までのデッドヒート
が見物だったが、今年は
 柏原が去年の柏原の記録に挑戦
という
 自分の敵は自分
モードに。四区まで首位をキープしていた明治は
 五区は不安がある
という監督の言葉がすべてを物語る。小田原中継所で明治と東洋のタイム差は
 4分26秒
で、昨年は4分58秒差をひっくり返した柏原に不安はない。
 いったいどこで柏原が首位に躍り出るか
が、五区の見所だった。

「山の神」というと、順天堂大学の今井正人が2007年に打ち立てた
 1時間18分5秒
は誰も破れないと喧伝されていたのを、昨年1年生で、まだ身体が完成していない柏原があっさり
 1時間17分18秒
と47秒短縮。今年は
 夢の76分台に挑戦
すると宣言していた。今井は山のエキスパートだったけど、柏原は
 平地でもそれなりに速いランナー
である。小田原中継所から、いつも通り軽々と走り出した柏原は、先行する選手達を抜いていく。同学年の早稲田・八木勇樹が柏原に追い越されまいとペースを上げるが、明らかにオーバーペース。函嶺洞門付近で八木は振り切られ、徐々に脱落。結果的に早稲田は往路7位に沈む。芦ノ湖のゴールで柏原と八木のタイム差は
 6分 5秒
に開いていた。

途中から柏原は口を開き、苦しそうな表情になるのだが、ペースはまるで変わらない。登りに不安のある明治の久國公也が捉えられるとすると、最も傾斜のきつい宮ノ下辺りか、と予想されていたが、その通りになった。傾斜が厳しくなった中間地点の12km710m付近で、ペースが落ちた久國をあっさり柏原が抜いていく。

柏原がトップに立った後の興味は
 果たして柏原がどの程度自己の記録を伸ばせるか
に移る。昨年は、早稲田・三輪との競り合いがあったが、今年は一人旅。本人の気合いだけでなく
 天候との闘い
も、記録に影響する。前に走るランナーを風除けに使うことはできない。折悪しく、向かい風0.7mの悪条件。
しかし、柏原は確実に成長していた。芦ノ湖のゴールで刻まれた記録は
 1時間17分08秒
と、昨年の自己記録を10秒縮めた。

76分台は来年以降の楽しみに。

まだ、身体が完成しきってないという柏原が、これからどういうランナーに成長していくのか、実に楽しみだ。故障せずに、来年も素晴らしい走りを見せて欲しい。

ちなみに、どれだけ柏原の走りが凄かったかというと、各区の区間記録は
 一区 1時間 2分27秒
 二区 1時間 7分37秒
 三区 1時間 2分46秒
 四区    55分57秒
で、
 合計 4時間 8分47秒
となる。往路優勝の東洋大学のタイムが
 5時間32分 2秒
だから、もし一区から四区まですべて区間記録で走ったとしても、五区は
 1時間23分15秒以下
で走らないと、トップになれない。五区の成績で見ると
 8位 1時間23分 8秒
 9位 1時間23分34秒
だった。つまり
 一区〜四区までトップを揃えていても、五区で9位なら、柏原に抜かれていた勘定
になる。
 箱根復路で9校が繰り上げスタート
になったのも当然ということなのだ。

おまけ。
東洋大の箱根駅伝特設サイト。
第86回 東京箱根間往復大学駅伝競走

 

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コメント

昨年一昨年の5区も面白かったけれど、今年はため息をつきながら見ていました。柏原のフォームは重心を下げて腰を水平移動するような感じに見えていかにも登りに強そうですが、ストライドもあるので平地でも速いのでしょう。ただ弱点は下り。でも来年はその辺を修正してくるのでしょうね。今から楽しみです。来年は76分、再来年は75分?(^_^;)

投稿: おかだ | 2010-01-03 21:22

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