朱震亨『格致余論』は難しい
必要があって
朱震亨『格致余論』自序
を読んでいたのだけれど、さすがに科挙の受験勉強をやった人物だけあって、独特の言い回しがある。
宋学に慣れていると、さほどの違和感はないだろうけど、漢学が普段のテリトリーの人間からすると、あらま、という表現が出てくる。
たぶん、宋代以降の白話表現に影響されているだろうという感じも受ける。
この辺り、中国語学の人はどういう風に見ているんだろうな。医学者かつ儒者というスタンスの人間がいる時代、どういう中国語で自著を書いたかって、あんまり問題にされてなさそうだけど、結構こんがらがっているように思う。
つか、宋代以降の白話の流れも知らず、中国語ができるわけでもなく、漢文の訓練も受けてない日本人は、どうやって読んでるんだろ。
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