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2010-02-05

回収して家畜の飼料として売り払ったメラミン入り粉ミルクを人間用に再販売@中国

個別の話としては、ちょっと前からでているんだけど、朝日がまとめ記事を出したので。元記事が環球時報ってところが、朝日だな。


中国 回収したはずのメラミン混入ミルク、再販売か

2010年2月5日22時44分

 【北京=峯村健司】中国で2008年に起きた粉ミルクへの有害物質メラミン混入事件で、回収された製品が廃棄されずに再び販売されている疑いが強まった。5日付の人民日報系の国際情報紙・環球時報(英語版)によると、少なくとも10万トンが再流通しているとみられ、中国政府は全国調査に乗り出した。

 メラミン混入事件では、多数の乳幼児に被害が出て深刻な社会問題となり、昨年6月には食品安全法が施行された。しかし、依然として企業は安全よりも利益を優先させている実態が浮き彫りとなり、食品安全の問題が再燃する可能性が出てきた。

 国家品質監督検査検疫総局が事件後、中国国内の粉ミルク会社109社の製品を緊急調査した結果、大手を含む22社の製品からメラミンを検出。問題製品の販売停止と回収を指示した。

 しかし、広州市乳業管理事務所の王丁綿・副主任が同紙に対して証言したところによると、事件後も少なくとも7社が、回収した約10万トンの製品を再び乳製品や家畜の飼料として低価格で販売していた。地方政府が監督を怠っていたことが原因という。

 上海市で昨年12月末、「上海パンダ乳製品」がメラミンを混入させた粉ミルクを販売していた事件が発覚。中国政府は1月30日、食品安全対策に関する全国会議を開催し、各地の担当部門に徹底した調査を求めた。

 消費者問題に詳しい江蘇省南京市の王金宝弁護士(44)は朝日新聞の取材に対し、「法律が整備されても、地方政府や企業の順法精神が欠けていることが深刻な問題だ」と指摘した。

     ◇

 〈粉ミルクへのメラミン混入事件〉 2008年9月、河北省石家荘市の三鹿集団(事件後に破産)が製造、販売した粉ミルクに有害物質メラミンが混入していることが発覚。中国全土で被害が拡大し、乳幼児29万6千人に腎臓結石など泌尿器系の異常が見つかり、うち6人が死亡した。生乳にメラミンを入れたとして公共安全危害罪などに問われた酪農業者ら2人に死刑、別の1人に執行猶予つきの死刑判決が言い渡された。

自分や身内の口にさえ入らなければ
 メラミン混入ミルクを売っても構わない
というのが、昨今の中国クオリティ。いまさら驚かないが、
 監督官庁のチェックの甘さ
は、致命的ですな。

こちらは1/31に亜州時報に載った記事。(中文繁体字)一部文字を直してある。


再有毒奶[女乃]粉流入市面 内地全面檢査
新聞 - 兩岸新聞
2010/02/01, 週一
中國當局就2008年一批含三聚氰[气青]胺[月安]問題奶[女乃]粉並没完全銷毀,最近又流入市面的事件,今日(2月1日)起在全國展開全面檢査。
中國衛生部網站消息指,中國食品安全整頓工作辨公室主任、衛生部部長陳竺1月30日,在全國食品安全整頓工作辨公室召開2010年全國食品安全整頓工作視頻會議上表示,2009年査處的上海熊猫煉奶[女乃]、陜西金橋奶[女乃]粉、山東“緑賽爾”純牛奶[女乃]、遼寧“五洲大冰棍”雪糕[米羔]、河北“香蕉果園棒冰”等多宗奶[女乃]品三聚氰[气青]胺[月安]超標案件,均使用了2008年未被銷毀的問題奶[女乃]粉作為原料,生産奶[女乃]製品。會議安排從2月1日起,展開10天的奶[女乃]品和奶[女乃]製品專項整治。

その後、各地でメラミン入り粉ミルクやそれを原料とした食品が見つかり、只今報道が過熱中。

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