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2010-03-21

糖尿病ではない90代の入院患者に何者かが大量のインシュリン投与(その2)電子カルテを改竄した容疑で逮捕した看護師を殺人未遂の疑いで再逮捕 代理ミュンヒハウゼン症候群か

2010-02-01 糖尿病ではない90代の入院患者に何者かが大量のインシュリン投与
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2010/02/90-180f.html
の続き。

3/2に、
 問題の患者さんが低血糖に陥ったときに、電子カルテを改竄した容疑で京大病院の看護師が逮捕
されたのだが、その本人が
 自分がインシュリンを投与した。他の患者にも同様のことをした。
と供述して、殺人未遂で再逮捕された。
まずは、電子カルテ改竄で逮捕されたときの報道。3/2付京都新聞より。


京大病院不審インスリンで看護師を逮捕 虚偽記載の疑い

 京都大医学部付属病院(京都市左京区)で昨年11月、入院患者が一時意識不明になり、血液から高濃度のインスリンが検出された問題で、この患者の看護記録に虚偽の血糖値を記載したとして、京都府警捜査1課と川端署は2日、公電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、看護師木原美穂容疑者(24)=左京区吉田下阿達町=を逮捕した。
 府警によると、木原容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。患者は血糖値を下げるインスリンが必要ないのに数回投与された疑いがある。府警は、木原容疑者が関与していないかどうか慎重に調べる。
 逮捕容疑は昨年11月14〜16日、ナースステーション内のパソコンを使い、循環器系の病気で入院していた左京区の女性(94)が低血糖で重篤(じゅうとく)な状態だったのに正常値を看護記録に入力した疑い。
 府警の説明では、木原容疑者は当時、循環器内科に所属し、女性の担当だった。ほかの看護師らとけいれんを起こした女性の応急措置をし、自ら血糖値の簡易測定をした。
 府警や京大病院によると、女性は昨年11月14〜16日に容体が悪化し、血液から高濃度のインスリンが検出された。女性はすでに回復し、退院した。木原容疑者は看護師になって2年目。14、15両日は日勤、16日は夜勤だった。同25日に看護実践支援室へ異動した。

で、この時は
 なんでまた電子カルテを改竄したのか謎
だったし、本人は
 インシュリン投与については関与を否定
していた。ただ、その時に
 勤務すると、急変する患者が増える
と同僚に指摘されたことを病院側が発表している。
3/2付京都新聞より。


「同僚にからかわれたと思った」 看護師逮捕で京大病院が謝罪会見
(略)
 京大病院によると、木原容疑者は2月22日、看護部長らに虚偽の記載をしたことを報告した。理由として、同僚から「夜勤の時に患者の急変が多いね」と言われ「からかわれたと思ってしんどくて(血糖値を正常とする虚偽記載を)やった」との趣旨の話をし、反省の言葉を述べた。インスリンの投与については、病院側の聞き取りに対し、木原容疑者は「思い当たる節はない」と答えたという。
(以下略)

さて、そうなると誰が一体インシュリンを投与したのかが謎だったんだけど、結局、カルテを改竄した看護師本人が手を下していた、という。

朝日より。


24歳看護師、京大病院の患者を殺害未遂容疑 再逮捕

2010年3月21日18時22分

 京都大学医学部付属病院(京都市左京区)に入院中に容体が急変した女性患者(94)から処方されていない糖尿病治療薬インスリンが検出された事件で、京都府警は21日、左京区吉田下阿達(しもあだち)町、看護師木原美穂容疑者(24)=公電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕=を殺人未遂の疑いで再逮捕し、発表した。府警は、木原容疑者が容疑を認めていると説明している。
 木原容疑者の逮捕容疑は、2009年11月14〜16日、心不全で入院中の患者に数回にわたって大量のインスリンを投与し、低血糖に陥らせ、殺害しようとしたという内容。捜査関係者によると、府警の調べに対し、木原容疑者は「ほかの患者数人にも、同様のことをした」などと供述しているという。

この事件については、いろいろ不審な点がある。
まず、この看護師が3/2に逮捕されたとき、
 NHKが通勤途中の映像を放映した
のだ。つまり
 先撮りしていた
ことになるのだが、カメラを回したのは、
 どうも怪しい
という風評があったからではないのか。勤務についても、3/2付京都新聞が
 木原容疑者は看護師になって2年目。14、15両日は日勤、16日は夜勤だった。同25日に看護実践支援室へ異動した。
と伝えるように、
 インシュリン投与が発覚してすぐに臨床からはずされ、看護実践支援室へ異動
させられている。病院側も不審に思っていたのではないか、と疑われる。

結局、患者さんの点滴に使われたチューブから
 高濃度インシュリンが検出
されたのが決め手になったようだ。時事より。


看護師を殺人未遂容疑で再逮捕=京大病院インスリン投与−府警

3月21日17時48分配信

 京都大医学部付属病院で昨年11月、心疾患で入院していた女性患者(94)が一時意識不明となった事件で、京都府警捜査1課と川端署は21日、治療に必要ないインスリンを多量投与し殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で同病院看護師木原美穂容疑者(24)=京都市左京区吉田下阿達町=を再逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
 木原容疑者は、別の複数の患者にも不必要な薬を投与したと話しているといい、同課などが詳しく調べている。
 逮捕容疑は、同月14〜16日、同病院内で、女性に多量のインスリンを注入し、低血糖に陥れ殺害しようとした疑い。
 同病院によると、女性は3日連続で低血糖発作を起こし、一時意識不明となり、血液からは高濃度のインスリンが検出された。その後医師の処置を受け回復し退院した。
 同課などによると、木原容疑者は少なくとも2回、女性にインスリンを投与。女性の点滴の管からインスリンが検出されており、点滴を通じて投与したとみられている。
 木原容疑者は「インスリンをなぜ投与してしまったかは、いろいろなことがあって、まだうまく説明することができない」と話しているという。同課などは、仕事や職場での人間関係のストレスが原因とみている。
 木原容疑者は女性のカルテに虚偽の血糖値を入力したとして、2日、公電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕され、21日に処分保留で釈放された。 

京大病院の3/2の記者会見では
 同僚から「夜勤の時に患者の急変が多いね」と言われ
た、とあるが、ひょっとしたら
 代理ミュンヒハウゼン症候群
ではないか、と疑われる。京大病院では、2008年に母親が娘に腐敗したスポーツドリンクを点滴した疑いで逮捕された事件があったが、これも
 代理ミュンヒハウゼン症候群
を疑われた事例である。
 命の危機に瀕している身近な人間や患者さんを熱心に看護したり、救ってあげて、ヒーロー/ヒロインになりたい
という欲求が募り、身近な人間をわざと重い病気やケガをするように仕向けるのが、この症候群の特徴とされている。
自己実現が間違った形で暴走してしまったのだろうか。

気になるのは
 別の複数の患者にも不必要な薬を投与
したと供述している、という点で、もし、これが本当なら、その患者さん達の予後はどうなっているのだろうか。どうか無事であることを祈る。

続き。
麻酔科医先生からもコメントを頂いたが、この事件は、報道が触れているように
 カルテ改竄容疑で逮捕→処分保留で釈放→殺人未遂容疑で再逮捕
という経過をたどっている。今のところ、「点滴のセットに残っていたインシュリン」以外に、本人の供述が再逮捕の根拠になっているけれども、最初の逮捕は、2日に逮捕されて21日に釈放で
 勾留満期(最高22泊23日)近くまで取り調べたけれども、カルテ改竄については罪に問わない
ことになったわけで、警察の目的はあくまで
 カルテ改竄容疑で身柄を押さえて、インシュリンの投与の有無を取り調べる
ことにあった。
カルテ改竄容疑については、弁護人が次のように申し立てている。3/6付読売新聞より。


京大病院看護師逮捕 弁護士「取り調べ全部録画を」 地検などに申し入れ=京都

 京都大病院に入院中の女性患者(94)から高濃度のインスリンが検出された事件で、電子カルテに虚偽の血糖値を記入したとして公電磁的記録不正作出、同供用容疑で府警に逮捕された同病院の看護師・木原美穂容疑者(24)の弁護人2人が5日、川端署長と地検の担当検事に対し、取り調べの全過程の録画などを求める申し入れ書を郵送した。

 弁護人の1人、辻孝司弁護士は「(木原容疑者は)逮捕されたのは初めての経験で、誤った自白をする可能性もあり、適正な取り調べを求めたい」と話している。

で、実は再逮捕の2日前から、こんな記事が出ていた。3/19付京都新聞より。


投与ほのめかす供述、看護師再逮捕へ 京大病院不審インスリン事件

 京都大医学部付属病院(京都市左京区)で昨年11月、入院中の女性患者(94)が一時意識不明になり、血液から高い濃度のインスリンが検出された事件で、公電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕された看護師木原美穂容疑者(24)が、この患者にインスリンを投与したことをほのめかす供述をしていることが19日、捜査関係者への取材で分かった

 捜査関係者によると、この患者の治療にインスリンは必要なかったという。京都府警捜査1課と川端署は、供述の裏付けなどを慎重に進め、殺人未遂容疑で再逮捕する方針。

 府警は2日、この患者が昨年11月14~16日、低血糖で重篤(じゅうとく)だったのに、看護記録に正常値を示す虚偽の血糖値を記載したとして、看護を担当していた木原容疑者を逮捕した。府警によると、木原容疑者は容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、虚偽記載容疑の経緯を聴く中で、木原容疑者がインスリンの投与をほのめかした。府警は今後、動機などについて詳しく調べる。

 府警によると、この患者の血液からは昨年11月14日と16日に高濃度のインスリンが検出されたという。府警は、複数回にわたって投与された疑いもあるとみている。

 京大病院の説明では、木原容疑者は病院の聞き取りに対し、インスリン投与について「思い当たる節はない」と話したという。

再逮捕へ、というのは
 捜査関係者からの話
だから、いわゆる
 警察リーク
による記事である。この記事が出てから再逮捕まで2日かかっていて、これからもまだいろいろありそうな感じがする。

にしても
 一体何故どうして94歳というたいへんな高齢の患者さんにインシュリン投与したのか
というのが、全然分からない。
 大部屋から個室に移っても、都合3日連続で執拗に投与を続けた
わけで、もし、今回逮捕された看護師が
 他の患者さんにも同様のことを行った
と供述している「同様のこと」が
 同じ患者さんに何度も不要な薬を投与することを繰り返して、容態を悪化させる
というのだったらともかく、
 1回だけ、不要な薬を投与する
だったら、やり方が違うことになる。

病室という、
 善意を前提とした密室
で行われた
 94歳の高齢者への不要なインシュリンの大量投与
だけに、警察の考えているような事件なのかどうなのか、報道を見ていても、不審な部分が残る。

さらに続き。相変わらず「状況証拠」なんだけど、なぜだかNHKが今朝早く報道したニュース。


看護師 血糖値測定器持ち出す

3月22日 5時8分
京都大学附属病院の看護師が、入院患者に大量のインシュリンを投与したとして殺人未遂の疑いで逮捕された事件で、看護師は、警察から事情を聴かれたあと、患者の血糖値の測定器を病院から持ち出していたということで、警察は、看護師が患者の血糖値のデータを隠そうとしたとみて調べています。
京大病院の看護師、木原美穂容疑者(24)は去年11月、入院していた94歳の患者に大量のインシュリンを投与したとして、21日、殺人未遂の疑いで逮捕されました。木原看護師は、患者が発作を起こしたあと担当から外され、別の部署に異動していましたが、捜査関係者によりますと先月、警察と病院から事情を聴かれた直後に自分のかばんを持ったままナースステーションを訪れ、血糖値の測定器が置かれた棚を探っている様子が病院内の監視カメラに映っていたということです。その日の夜、木原看護師は「自分のかばんに測定器が入っていた」と病院に電話で連絡して、翌日、測定器を返しましたが、壊れてデータが確認できなくなっていたということです。しかし、木原看護師が実際に患者の血糖値を測った測定器は、これより前に警察に提出されていて、木原看護師が持ち帰った測定器は同型のものでした。警察は、木原看護師がそれを知らずに患者の血糖値のデータを隠そうとしたとみて調べています。

この報道が何となくヘンなのは、
 普通、証拠として問題の患者さんに使用された血糖値の測定器は速攻で押収するだろう
ってことで、そのことに思い至らなかったのだとすると、相当不思議。それに、何だってわざわざ測定器を持ち出した上、壊して返したのかよくわかりません。そんなことしたら、真っ先に疑われるだろうに。
これもまた
 警察リークネタ
での報道。
しかし、容疑者の先撮りといい、NHK京都は、京都府警に食い込んでるな〜。ひょっとして
 記者の同級生が京大病院にいる
とか、そういう話か? NHKは京大卒の職員もいるし、東大・京大に合格者を出している進学校出身なら、あちこちの医学部に小学校以来のライバルというか同級生がたくさんいるわけで、別に不思議でも何でもない。

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コメント

何度も失礼します。

当時、入院中の患者はほとんど全員が、
万一の場合の医療訴訟に備えて、出された薬と治療の内容を、
医師や看護士に分からないような、目立たない小さなメモ帳に逐一メモしていました。
他の患者の薬とよく間違えて出されるからです。

投稿: 京教卒業生 | 2010-03-21 23:39

>女性の点滴の管からインスリンが検出
インスリンの回路内への吸着問題は知識として知っていましたが、現実の事件の捜査で管壁への吸着が物的証拠となることに、SF小説のようなインパクトを感じます。

投稿: 麻酔科医 | 2010-03-22 05:55

京教大卒業生さん、麻酔科医先生、コメントありがとうございます。

麻酔科医先生、どうも記事では要領を得ないのですが、点滴のセットが廃棄されず、そのどこからかインシュリン投与の痕跡が見つかった、ということではないかとは思います。

投稿: iori3 | 2010-03-22 06:57

看護記録に正常値を示す虚偽の血糖値を記載したとして、看護を担当していた木原容疑者を逮捕した。

これ、別件逮捕ですよね。カルテの誤記載程度で逮捕されたらかなり恐ろしいのですが。
この件はおそらく黒なんだと思いますが、それでもちょっと...。

記載ミスとか普通にします。当院は紙カルテなので、パソコン上の検査値を転記する際に書き間違ったり普通にしてしまいますが、あれでも逮捕されかねないってことですよね...。

物証も本人がした、という証拠が見つかっているのか記事からはわからないし(どこまで必要かはしりませんが)。

投稿: physician | 2010-03-22 08:39

>物的証拠
回路の上から下まで管壁にインスリンが吸着していれば、輸液ボトル内に混注したことになりますし、三方活栓より患者さん側だけに吸着していれば、三方活栓から静脈注射されたことになるということでしょうか。
まるで、推理小説か、SFのように感じました。

投稿: 麻酔科医 | 2010-03-22 10:57

>血糖値の測定器が置かれた棚を探っている様子が病院内の監視カメラに映っていた

これは、また、本当ならば、スゴいビデオがあるものです。

「証拠を隠滅しょうとする行為が決定的な証拠になった。」

とすれば、最初の取り調べ後に犯人に証拠を隠滅させる行為をとるようにしむけ、それを映像で記録するようカメラをセットしておいたとしたら、、
これが偶然でなければ、これを仕組んだ人間は、刑事コロンボの「逆転の構図」なみの脚本家です。


http://tanokura.web.infoseek.co.jp/columbo/27.html


実際に使用された血糖測定器を押収した上で、見た目同じに見える同型器を補充しておく、
(貧乏な病院だと、欠品の代参器が違う機種だったりするわけです。同じ機種を大量に購入したり、各部署での調整ができていなくて、同じ内科でも、違う機種の血糖測定器を使っていたりします。)
あたりに、作為を感じるんですが、、どうなんでしょう。

これが医療ものの推理小説ならば、すばらしいトリックです。


あと、読んだばかりのメロディ4月号掲載分の清水玲子「秘密」もつい連想してしまいました。

投稿: 麻酔科医 | 2010-03-22 21:24

佐用・病院傷害事件 元看護師を起訴 地検支部
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0002832098.shtml
これでは、まるで第一発見者を疑えみたいになってしまいますね。

投稿: 病棟にもダミーじゃなくて本物の防犯カメラが必須のご時世 | 2010-04-02 16:21

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