坂部貞輔手鈔本 宇田川榛斎著 『新訂増補和蘭(オランダ)薬鏡』端本
1000円で売られてたので、試しに買ってみた。
元は版本。
宇田川榛斎著 『新訂増補和蘭薬鏡』
オランダの薬学書を整理・翻訳したものらしい。
これを丹波篠山の人坂部貞輔が慶應元(1865)年に写したものの端本である。本来は18巻18冊あるはずだが、この写本は3冊。坂部貞輔はその後、三田藩が慶應三年というか明治元(1868)年に川本幸民・清次郎親子に開かせた英蘭塾で明治元年11月〜3年1月まで学んでいる。従って、この写本は、英蘭塾入塾前の勉強の成果である。
たぶん、全冊あれば、誰から版本を見せて貰って、どこで写した、ということが巻末に書いてある筈なんだけど、端本なので、その情報は今のところ見つからない。
幕末の抄本の特色である、謹直な字体で写されている。
第一冊目は虫損がひどいが、第二、第三冊目は、それほどでもない。
早稲田大学が、版本の画像を公開している。
和蘭薬鏡. 巻1-18 / 榛斎 訳述 ; 宇田川榕菴 校補
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