バンクーバー五輪女子フィギュア メダル授与の表彰式でも行われた「キムヨナの金メダルビジネス」
金メダルを取ったキムヨナは、その前から
韓国のビジネスの一大ブランド
である。
朝鮮日報の2/9付記事は、
五輪憲章のせいでキムヨナを宣伝に使えなくなった企業
の話が出てくる。
ヨナの広告が見られないワケバンクーバー冬季五輪の開幕(2月13日)が目前に迫り、韓国でも五輪への熱気が高まっている。
そのため、キム・ヨナをCMでよく目にすることになると思っていた人は多かったはずだ。
今回の五輪で最も注目を集めているキム・ヨナが出演する広告は非常に多いため当然、五輪期間中はキム・ヨナの広告があふれるものと予想していた。 しかし、最近になってキム・ヨナが出演する広告は、むしろ減った。現在テレビで見られるのは、サムスンの携帯電話とエアコンのCMぐらいだ。
理由は、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪期間中、出場選手の商業的活動を禁止したからだ。 その期間は、開幕9日前から閉幕後3日までとなっている。これは、アマチュア精神を重視するIOCが五輪を商業的に利用させないための措置といえる。
だが以前、朴泰桓(パク・テファン)や張美蘭(チャン・ミラン)ら五輪出場選手は、 五輪期間中でも企業広告に出演していた。また少ないとはいえ、現在キム・ヨナも広告に出演している。 これは、IOCと各国の五輪委員会(NOC)のスポンサーに限って、広告出演が認められているからだ。 IOC公式スポンサーのサムスンがキム・ヨナの出演広告を流せるのはそのためだ。大韓体育会マーケティングチームは、「大韓体育会は国庫支援を受けているが、 スポンサーシップを通じて企業から支援を得ることで、事業をより拡大して進められる。 また、国庫依存度を減らすこともできるため、税金支出の抑制につながる」と語った。
なお、五輪期間中にスポンサーシップを締結していない企業が五輪出場選手を広告に出演させた場合、 その選手の出場資格がはく奪されるため、企業もIOCの制約を無視することはできない。
しかし、こうした制約に対して不満を抱く企業もある。
キム・ヨナを広告モデルとして起用している複数の企業は現在、大韓五輪委員会とスポンサーシップに関する協議を行っている。
(クォン・インハ記者)
キムヨナモデルには、たとえば
ジュエリー
もあり、
J.ESTINAのヨナ・ティアラ・コレクション
では、ピアスを始め、いろいろなジュエリーが揃っている。
ところで、NHKが3/30まで公開する「バンクーバーオリンピック競技動画クリップ」には
女子フィギュアメダルセレモニー
もある。ここでいま注目を浴びているのが
キムヨナの耳に輝くピアス
だ。
これは上述の
J.ESTINAのヨナ・ティアラ・コレクションのピアス
のようである。フリー演技中につけていたかどうかは確認できてないが、少なくとも表彰式には、上のヨナ・ティアラ・コレクションのこのモデル(あるいは青い石のモデル)をつけて出ているように見える。価格は339000ウォンらしい。
五輪憲章規則51「広告、デモンストレーション、宣伝」では、
第5章 オリンピック競技大会
51条 広告、デモンストレーション、宣伝
2. オリンピック開催場所の一部であるとみなされるスタジアム、会場、その他の競技エリアの、中と上空ではいかなる形の広告、または他の宣伝も許されない。
スタジアム、会場、他の競技グラウンド内では、商業目的の設備や看板広告は許可されない。
とあり、付属細則1.3では
頭部につけるものが6平方センチを越えるメーカー識別標示をもつ場合は違反
だが、このピアスは
15.5mm×12mm×2=3.72平方センチ
なので、大きさは五輪憲章違反には当たらない。問題があるとすれば、五輪前から発売されているキムヨナモデルのピアスと特定できる点である。
荒川静香がトリノ五輪で金メダルを取ったときも、ピアスが話題になったが、これは既製品で、荒川静香モデルではなかった。同じモデルのピアスは、その後かなり売れたような報道がされていた。
世界中に放映される五輪の表彰式で、メダリストの顔は必ずアップになる。表彰台の様子を撮影した写真もネットや新聞・雑誌などに掲載される。それも女子フィギュアの金メダリストの付けているピアスなのだから、この宣伝効果はもの凄い。
なおかつ、五輪憲章の
6平方センチ
という大きさにも抵触しない。広告費を払って五輪のスポンサーになったとしてもこれほどの宣伝効果は生まない。
というわけで
表彰台の上から、すでに「キムヨナの金メダルビジネス」は始まっていた
ってことになる。いや〜、誰が考えたんだか、すさまじい商魂だよね。
靴に関しては、五輪憲章規則51「広告、デモンストレーション、宣伝」の付属細則1.5で
メーカーの通常の特徴的なデザインパターンの一部またはそのデザインパターンから独立したものは使用してよい
とあり、いわゆる
個人モデルの靴
を指すと思われる。
フィギュアスケートでは、アクセサリーをつける選手が多いけど、自分のモデルのジュエリーの宣伝に表彰式を使うというのは思いつかなかった。
今後、電通などが追随するんじゃないかな。五輪憲章の精神には思いっきり反しているけど。
おまけ。ヨナ・ティアラ・コレクションは実際飛ぶように売れているらしい。2/26付日刊スポーツより。
「ヨナピアス」ネットで人気、在庫切れも女子フィギュアスケートの金妍児(19)が韓国でライセンス契約を結んでいるジュエリーブランド「J・ESTINA(ジェイ・エスティーナ)」が、日本未発売ということもあってネット上で人気だ。特に金妍児が今大会でも身につけているティアラ(王冠)型のピアスは、在庫切れとなっているサイトも多く、ファッション関係者によると、スケート靴をあしらったピアスやペンダントなども人気があるという。同ブランドは韓国の若い女性を中心に支持されている。金妍児をイメージした「プリンセスコレクション」は、活躍した試合の翌日の売り上げがアップするという“伝説”もあるという。
[2010年2月27日9時54分 紙面から]
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