小惑星探査機「はやぶさ」よ、地球で待っているよ(その2)地球への帰還は6/13予定→追記あり
2009-11-21 小惑星探査機「はやぶさ」よ、地球で待っているよ
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/11/post-e03b.html
の続き。
いよいよ、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰ってくる日が近づいてきた。4月21日、JAXAは「はやぶさ」の帰還予定日を発表した。日本時間で6月13日23時頃の予定。着陸場所はオーストラリアの砂漠の中である。大気圏突入が成功すれば、はやぶさ本体は燃え尽き、小惑星イトカワからサンプルを採取できたかも知れないカプセルが、地上に落下する予定だ。
小惑星探査機「はやぶさ」搭載カプセルの地球帰還について
平成22年4月21日
宇宙航空研究開発機構宇宙航空研究開発機構(以下 JAXA)は、平成22年6月に予定している「はやぶさ」搭載カプセルの地球帰還に関し、4月16日(金)に着陸想定地を管轄する豪州政府から着陸許可を得ましたのでご報告いたします。
なお、カプセルの再突入の日時は、現在の計算によると、平成22年6月13日、日本時間23時頃(協定世界時14時頃)、着陸場所は豪州ウーメラ立入制限区域の予定です。
引き続き、はやぶさの地球帰還、カプセルの再突入へ向けて慎重な運用を続けるとともに、適時、運用状況についてお知らせいたします。※協定世界時(UTC):全世界で時刻を記録する際に使われる公式な時刻
(概略図略)3月27日 イオンエンジンによる第2期軌道変換終了済み
4月6日 TCM-0 地球外縁部への初期誘導を実施済み
再突入39日前頃までに TCM-1、地球外縁部への誘導
再突入15日前頃までに TCM-2、地球外縁部への誘導
再突入 7日前頃までに TCM-3、豪州への誘導(地球外縁部→豪州着陸想定地域へ)
再突入 3日前頃までに TCM-4、豪州への誘導(着陸想定地域への詳細誘導)
再突入 1日頃前から カプセル昇温
再突入 3時間前頃 カプセル分離
再突入 日本時間23時頃(協定世界時14時頃)を予定
再突入+1時間までに カプセル着地 *TCM:軌道修正 (Trajectory Correction Maneuver) イオンエンジンにて実施のため長時間を要する。
長く困難だった使命を終え、燃え尽きる予定のはやぶさに、川口淳一郎プロジェクトマネージャーがちょっと早い惜別の言葉を贈っている。
2010年4月15日 「はやぶさ」、そうまでして君は。 プロジェクトマネージャ 川口淳一郎
涙なくしては読めない。
というわけで、早速
「うらにわ宇宙空間観測所」謹製の「はやぶさ帰還カウントダウンFLASH」
を、「おしらせ」に貼ってみた。このカウントダウンFLASHの着陸予定は6/15に設定されているので、これから修正してくださるそうである。どうかよろしくお願いします。
(追記 4/29 13:40)
カウントダウンFLASHがバージョンアップされた。
2010年04月25日 はやぶさ帰還カウントダウンVer.1.15
どうもありがとうございます。
(追記おわり)
その時までには、はやぶさ帰還の成否は決着しているのだが、
1/32 惑星探査機 はやぶさ
が、6月下旬発売予定である。価格は税込み2100円。商品説明より。
●こんなこともあろうかと! 7年の航海を終え、地球への帰還が待たれる 小惑星探査機「はやぶさ」をプラモデルキット化! 1/32スケール プラモデルキット 小惑星イトカワの形を模した台座付き 小型ローバ・ミネルヴァ付き ※本商品はJAXA承認商品です。●
イトカワが台座だは、ミネルヴァがついているは、と親切設計。
JAXA承認商品ということは、売れるとちょっとはJAXAを応援するお金が入るのかな?
はやぶさの冒険も、宇宙科学振興会(ISAS)からDVDが発売された。
第12巻 『小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦』
※第48回科学技術映像祭 文部科学大臣賞受賞(「はやぶさ」の大いなる挑戦!~世界初の小惑星サンプルリターン)、WorldMediaFestibal 部門別銀賞受賞(祈り)DVD(カラー56分)定価 3,000円(税込)
解説書目次
0.小惑星の世界
1.「はやぶさ」探査機
2.大航海
3.「イトカワ」の不思議な世界
4.タッチダウン(着陸)リハーサル
5.タッチダウン
6.その後の「はやぶさ」
7.「はやぶさ」がやり残したこと
8.さらなる展開『「はやぶさ」の大いなる挑戦!~世界初の小惑星サンプルリターン』では、世界に先駆けた小惑星探査技術への挑戦を紹介します。長年にわたる運用の間に、管制室から「はやぶさ」に指令を発し、その運行を見守る科学者・技術者の緊張と喜びを生き生きと写し出しています。
『祈り』ではこの小さな探査機「はやぶさ」が大宇宙に向けて長い孤独な旅に出て、ついに目指す小惑星「イトカワ」に出会い、そして満身創痍のなか懸命に母港地球への帰還を目指す様子をアニメーション仕立ての物語です。
また解説書収録の画像CDを付録として添付しています。
予告編はこちらから。
予告編ムービー(7.7MB:1分17秒)
はやぶさ帰還を前に、JAXAでは特設サイトがオープンした。
はやぶさ、地球へ~帰還カウントダウン~特設サイト
特設サイトでは、はやぶさの現状について刻刻報告する
はやぶさlive blog
や、先ほど紹介した川口PMのメッセージも含まれる、はやぶさのプロジェクトに関わった人々からの
開発者からのメッセージ
など、盛りだくさん。また、現在、はやぶさへの応援メッセージも募集中だ。
メッセージ応募フォーム
Twitterでも、はやぶさはつぶやき続けている。
http://twitter.com/Hayabusa_JAXA
最近は、時々
はやぶさとソーラー電力セイル実証機「イカロス」の掛け合い漫才
が始まるので、見逃せない。イカロスはこちら。
http://twitter.com/ikaroskun
太陽の光を風のように帆に受けて飛ぶイカロスは、5/18に金星探査機「あかつき」と他の小型副衛星4基とともに、種子島宇宙センターからH-IIAロケット17号機に乗って打ち上げ予定。
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コメント
地元の市立博物館にあるプラネタリウムにて
「はやぶさ特別プログラム」を上映中です。
真っ暗なのでひっそり涙を拭えますw
リンクです^^
ttp://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/zentenhayabusa.htm
お隣にはJAXAの施設があります。
投稿: すぴか | 2010-04-23 12:45