中国青海省玉樹県大地震 "Daily Telegraph"記者による現地からの写真→Twitterでは現地情報として少なくとも8000〜9000人の死者がいるとの推測→毎日新聞は「取材に入った中国人記者1人が高山病で死亡」記事
チベット人が多数住む高山で起きた青海省玉樹県大地震は、救援の困難さと地域の貧困、および
漢語が通じない
ことなどが相まって、悲惨な状況である。漢語が通じないのは
誇り高いチベット人が漢語習得を好まない
からである。
現地から、"Daily Telegraph"の上海駐在Malcolm Moore記者が写真を送って来ている。
http://www.flickr.com/photos/malcolmm
Malcom Moore記者の最新のblog記事。
Earthquake in China: this tragedy could quickly turn political
その中国語訳。(中文簡体字)毎日電報=Daily Telegraph
《毎日電報》記者:中国地震很快就会演変成政治討伐
Twitter上での青海省玉樹県大地震のハッシュタグは
#qhdz
だ。
なお、Twitter上の投稿によると、中国当局の発表している
死者の数
は、
荼毘に付された遺体を数えてない
ので、犠牲者の葬儀を執り行い、荼毘に付している寺院関係者の言葉が正しいなら
すでに震源地に近い結古鎮にある結古寺でこの3日で3400体以上の遺体を荼毘に付した
そうで、
犠牲者は少なくとも8000〜9000人はいる
という。しかも
結古鎮付近のいくつかの被災地には救助隊が全く来ていない
ので、犠牲者は更に増えるだろうと推測されている。震源地に近い地域に救助隊が入らない理由は
中国当局はわざと実際の規模より玉樹県大地震の被害を小さく見積もっている
からだと、投稿者は言う。
Twitter上の情報は、中国当局の検閲を恐れてすぐに消えたりするので、随時保存を推奨。また、信頼性については各自で判断するよりほかない。
翻って、日本の報道。昨日の毎日新聞。
中国地震:中国人記者1人死亡 高山病の症状訴え2010年4月19日 18時58分
【西寧(中国青海省)米村耕一】中国青海省の地震で、現地対策本部は19日までに、被災地で取材していた中国人記者20人余りが高山病の症状を訴え、うち1人が死亡したことを明らかにした。地震による死者は19日午前8時(日本時間同9時)までに1944人、行方不明は216人になった。
被災地は標高約3700メートルで、夜間の気温は氷点下になる。死亡した記者は現地入りして2日後、かぜを引いて肺水腫になり、甘粛省蘭州市の病院に運ばれ死亡した。所属メディア名など詳細は不明。高山病続発を受け、高地に不慣れな広東省、山東省の救援隊に撤退命令が出た。
被災地には武装警察や軍兵士を主体とする救援隊員が1万人以上入っているが、中国では兵士の負傷や殉職者数は「士気を低下させる」として公表されないことが多く、高山病被害の実態は不明だ。
そりゃ、高地順応しないで現地に入り、風邪など引けば、結果は最悪のものとなるだろう。
問題は
1人の記者の死
ではなく
瓦礫に埋まったまま、放置されている多数のチベット人がいる
という事実だ。それとも毎日は
記者が死ぬくらいだから、救援できなくてもイイ、みんな頑張ったんだ!
というつもりで、この記事を載せているのか?
漢族(たぶん)1人の死はチベット人1万人近く(とチベット人は見積もっている)の死よりも重い
と?
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