« 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その6)すでに帰国した赤松農水相は、口蹄疫の被災地宮崎よりも地元でもない栃木県佐野市での民主党議員後援会結成大会(兼参院立候補者お披露目)を優先 スネークからの報告@5/8→口蹄疫についてはほとんど触れず、海なし県栃木でマグロ・鯨問題を熱弁→赤松農水相外遊時の代理は福島瑞穂 | トップページ | 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その8)「国が全額補償」報道のウソ 単なる赤松農水相のパフォーマンスを大々的に報道 県が先払い、国と県との負担割合は不明、財源は明示されず、現在作業が滞っている最大の元凶「家畜を埋める場所」確保のための国有地提供などの決定はいっさいなく「検討」だけの空手形 »

2010-05-11

宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その7)口蹄疫関係リンク

口蹄疫に関する情報。

「獣医学研究をささえあう会」の
口蹄疫のまとめ
「口蹄疫発生マップ」が労作。
口蹄疫発生マップ(広域表示版)

獣医学生による「口蹄疫について」。nipaさんのblog"nipaknowledge"より転載。


【緊急】口蹄疫(こうていえき)の蔓延について

同じ大学の後輩が時間をかけて作ってくれたので、みなさま一読して頂けると幸いでございます。また、このブログからさらに多くの方へと広めていただければなお嬉しいです。以下本文です。

4月下旬にニュースに登場してから,報道から遠ざかっている口蹄疫。

口蹄疫ってなに?
人間にうつるの?
肉や牛乳は流通しているの?たべても大丈夫?

この日記は,口蹄疫についての正しい情報を発信し,風評被害を最小限に抑えるために公開しています。

2010年4月20日,宮崎県で牛数頭が口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いがあると発表されました。

その後,これらの牛が口蹄疫に感染していたことが確認されました。

感染が確認された牛,および同じ牛舎で飼育されていた牛は,速やかに殺処分されましたが,
4月27日には,牛よりもウイルスの増殖しやすい豚での感染が確認され,
5月9日の発表によると,6.2万頭もの牛,豚,水牛の殺処分が決定されました。

口蹄疫は法定伝染病(法律で対応が細かく定められた伝染病)であり,発生時の対応はすべて,法律に基づいて行われます。

口蹄疫は口蹄疫ウイルスによって起こります。
口蹄疫ウイルスが偶蹄類(ひづめが偶数ある動物、牛など)に感染すると、口や蹄に水ぶくれを作ります。この水ぶくれがやぶれると赤むけになります。
そのため、感染した動物は食欲がなくなり、家畜としての価値がなくなります。
人間は偶蹄類ではないので、口蹄疫にはなりません。

口蹄疫ウイルスは非常に伝播力の強いウイルスで、接触や風に乗っても感染が拡大します。
感染の拡大を防ぐために、感染が確認された動物だけでなく、一緒に飼育されていた動物も殺処分されます。
また,感染が確認された地域では移動規制が敷かれます。
9日現在では6.2万頭の殺処分確定に留まっていますが,過去に口蹄疫の大規模な発生があった台湾(1997年、385万頭のブタが殺処分)やイギリス(2001年、400万頭以上殺処分)では感染の拡大によってより多くの家畜が殺処分されました。

感染が確認された動物や疑われる動物は速やかに殺処分されるため、感染動物の肉や牛乳が市場に流通することはありませんが,万が一それらを摂取しても,人間に感染することありません。つまり,人の健康には何も問題ありません。

今回、口蹄疫が発生した宮崎県は、畜産業の盛んな地域であり、今回の発生による損害は相当なものになります。
もし、わたしたち国民が本来安全である牛肉や牛乳を危ないと考え、消費を止めると、日本の畜産業は殺処分に加えて,さらなる大打撃を受けるでしょう。

この文章を読んでいただいている皆さんにお願いしたいのは、正しい知識を共有していただくことです。

10年前に宮崎と北海道で口蹄疫が発生した際には、風評被害により、たくさんの農家の方が損害を被りました。

二度と同じ過ちをしないために、正しい情報を広めませんか?

ちなみに、最新情報はこちらからご覧になれます。

・「宮崎県HP」では,最新の情報や対策がご覧になれます。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22kouteindex.html
・「農林水産省HP」では,最新の情報や対策がご覧になれます。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/index.html

*注意*
宮崎県や農林水産省では現在,口蹄疫の対応に追われています。
むやみに問い合わせをしないよう,よろしくお願いします。
寄付などの問い合わせについては,以下コミュニティーや動画からご覧になれます。

・mixiコミュニティー「口蹄疫」では,現地の声が聞けます。
http://mixi.jp/view_community.pl?guid=ON&id=4993025

・youtubeで宮崎への寄付金を希望される方への動画が配信されています。(ふるさと宮崎寄付金によるもの)
http://www.youtube.com/watch?v=yw3eBMLvKFE

・「口蹄疫発生マップ」では現在の発生地域が確認できます
http://maps.google.co.jp/maps/ms?cd=2&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=103101097783275073929.000485d8ff7f0abb64dbf
*注意*
現在、現場の方々の懸命な対策のおかげで、感染は一部地域のみでとどまっています。
むやみに現地に行かないよう、お願いいたします。

最後に,皆さんにお願いしたいことがあります。
・口蹄疫に関する間違った噂に流されないでください。
・感染した畜産物が流通することはありませんので,今まで通り,牛乳や肉を買ってください。
こうすることが,現地の方々の励みになればと思います。

以上です。1人の学生が行動を起こし、自分を含め多数の人の意見を取り入れて作った、非常にわかりやすいものとなっています。みなさま、なじみのないことかもしれませんが、最悪の場合、国産の牛乳や牛肉、豚肉が市場からなくなってしまう可能性もあります。

本文の繰り返しになりますが、人間にうつることはまずありませんし、感染していたとしてもその個体からもたらされたお肉や乳には全くなんの影響もございません。危険はないんです。

これも繰り返しとなりますが、このブログを読んでくれた方の1人でも多くの方が関心をもち、多くの人に広めてくれることを願っております。

ご協力をお願いします。

生産農家の悲痛な叫び。47ニュースより。
【口蹄疫】 宮崎県の養豚場からのメール報告(1)2010年05月09日
【口蹄疫】 宮崎県の養豚場からのメール報告(2)
どうかご一読を。

|

« 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その6)すでに帰国した赤松農水相は、口蹄疫の被災地宮崎よりも地元でもない栃木県佐野市での民主党議員後援会結成大会(兼参院立候補者お披露目)を優先 スネークからの報告@5/8→口蹄疫についてはほとんど触れず、海なし県栃木でマグロ・鯨問題を熱弁→赤松農水相外遊時の代理は福島瑞穂 | トップページ | 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その8)「国が全額補償」報道のウソ 単なる赤松農水相のパフォーマンスを大々的に報道 県が先払い、国と県との負担割合は不明、財源は明示されず、現在作業が滞っている最大の元凶「家畜を埋める場所」確保のための国有地提供などの決定はいっさいなく「検討」だけの空手形 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その7)口蹄疫関係リンク:

« 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その6)すでに帰国した赤松農水相は、口蹄疫の被災地宮崎よりも地元でもない栃木県佐野市での民主党議員後援会結成大会(兼参院立候補者お披露目)を優先 スネークからの報告@5/8→口蹄疫についてはほとんど触れず、海なし県栃木でマグロ・鯨問題を熱弁→赤松農水相外遊時の代理は福島瑞穂 | トップページ | 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その8)「国が全額補償」報道のウソ 単なる赤松農水相のパフォーマンスを大々的に報道 県が先払い、国と県との負担割合は不明、財源は明示されず、現在作業が滞っている最大の元凶「家畜を埋める場所」確保のための国有地提供などの決定はいっさいなく「検討」だけの空手形 »