宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その8)「国が全額補償」報道のウソ 単なる赤松農水相のパフォーマンスを大々的に報道 県が先払い、国と県との負担割合は不明、財源は明示されず、現在作業が滞っている最大の元凶「家畜を埋める場所」確保のための国有地提供などの決定はいっさいなく「検討」だけの空手形
昨日、赤松農水相が宮崎入りし、口蹄疫の感染・感染疑いで殺処分される家畜の損失補填について、
国が全額補償
というニュアンスで報道され、
この問題は幕引き
のような印象操作が、マスコミによって始められている。
しかし、地元の報道では、ちょっと方向が違う。NHK宮崎より。
口てい疫 農相と知事が協議宮崎県内で相次いでいる家畜の伝染病、口てい疫の問題で赤松農林水産大臣は、10日、宮崎県を訪問して東国原知事と会談し、家畜を処分した畜産農家の損失を必要に応じて国が全額補償する考えを示しました。
赤松農林水産大臣は、10日、宮崎県を訪れて、県庁で東国原知事と会談しました。
宮崎県内では、先月20日以降、口てい疫に感染、または、感染の疑いがある牛や豚が相次いで見つかり9日までに感染の拡大防止などのために処分の対象となった牛や豚は6万4000頭あまりにのぼっています。
家畜を処分された農家に対しては損失額の5分の4を国が補償して、残る5分の1は農家が任意で加入している農業共済で補償されます。しかし農業共済に加入していない畜産農家もあることや、加入していても評価額が低いケースがあり宮崎県は、国に支援を求めていました。
これについて赤松農林水産大臣は、「農業共済でも補償されないケースについてはいったん県が手当をてすればその分を国が補填できるようにしたい」と述べ畜産農家の損失について全額補償する考えを示しました。
05月10日 21時33分
同じく地元南日本新聞は次のように伝える。
宮崎口蹄疫「殺処分は全額補償」 赤松農水相が知事に説明
(2010 05/10 16:00)
宮崎県内で家畜のウイルス性伝染病口蹄(こうてい)疫が続発している問題で、赤松広隆農水相は10日、宮崎県庁で東国原英夫知事らと会談し、感染拡大防止のため、家畜伝染病予防法に基づいて家畜を処分された農家に対して、全額補償する考えを示した。
同法で、家畜を殺処分された農家へ支払われる国の手当金は、患畜が評価額の3分の1、疑似患畜が同5分の4。赤松農水相は「(殺処分の大多数を占める疑似患畜は)全額、国と県が面倒をみて、5分の5にしたい」と説明した。ただ、財源などは示さなかった。
口蹄疫は9日現在56カ所で発生。殺処分対象家畜は計6万4354頭(牛・水牛4747頭、豚5万9607頭)となっている。
先ほどから、この
「国が全額補償」というミスリードされた政策の実態
は、
国が全部面倒を見てくれるわけではなく、宮崎県を追い詰めるだけ追い詰める悪政
であるとして、掲示版ですごい勢いでコピペされている宮崎県人の見解。元のスレッドから一連の発言を貼っておく。
【宮崎・口蹄疫】新たに11農家で疑い例 殺処分される牛と豚は計7万6852頭に [5/10]スレッドより。
775 :名無しさん@十周年:2010/05/11(火) 05:21:31 ID:LtIeIEKe0
明日の見えない今日が始まりました・・・・
昨夜仕事帰りのラジオでは国が全額補償というニュースだったので、
さぞや県民ももうひと踏ん張りできる気力もできたかな?と思いながら帰宅し
知り合いに連絡を取って見て事実を知りました。
ショックです。
最後の最後まで窮地に追い詰める意味はなんですか?
ここまでくれば不気味で意図的な感じを受けるのは当然です。
今まで政治に興味のなかった人まで様々な政治の裏をネットで読み漁る毎日です。
こんな緊急時に国政の内部事情を堂々と出すところに、国を動かす人間として公人としての自覚のなさは呆れるばかりです。私は被災債地元から離れているところに住んでる宮崎人ですが
関係者から事情は聞くことが多いです。
本当に大変で悲惨な状況を知事はよくまとめてくれていると思います。
なのに、殺処分した分を国と県で補償をみるとか・・・・全然全額補償じゃないのに、あのタイトルはおかしい。歪曲だと思います。
宮崎の負担率はいかほどなのかもわからず
地元の住民の方は「補償問題より、伝染をとめてくれ!自分達の町をもうつぶしてくれ」とまで言わす政治って何なのでしょう。
悲しくて涙が出ました。
収束しても当事者達の地獄はこれからなのに、投げだすこともできずに頑張っている人に対しては言葉もありません。国よりインターネットを通じて見知らぬ方がたの声で募金が成り立つこと自体おかしい国だと思います。
808 :名無しさん@十周年:2010/05/11(火) 05:29:07 ID:LtIeIEKe0
たくさん、要望はあるけど一番は国有地の使用許可です!
金額をいくらとかそれより・・・
埋葬場所を使っていいかどうかの許可さえ「検討」では全く話し合った意味がないでしょう。
殺処分の人手が揃っても埋葬場所がないんです!
埋葬場所が決まらないことで全ての作業が滞り、人的、経済的に無駄なエネルギーが消費されています。
それは、大臣が一番わかっていることなのに「検討」って・・・・
検討なら宮崎現地入りまでに情報は伝わっているのだから十分できたはず。
それを現地にきてまで、そんな事を言うのは・・・・使わせないつもり。
そういう風にしか考えられません。925 :名無しさん@十周年:2010/05/11(火) 05:57:08 ID:LtIeIEKe0
本当に、悔しいです。でも、ここのみなさんには本当に感謝しています。
有難うございます。
ID:LtIeIEKe0さん、ありがとうございます。
一体、何のために赤松農水相が来県したのか、本当にわかりませんね。
なんでも、赤松農水相は、今回の来県で、県庁に裏口から入って、裏口から帰ったそうで。
宮崎県庁前で赤松農水相を待ち構える人々のustream中継。
これらの人々を巻くためか、県庁には裏口から入った模様。19分過ぎに裏口から入ったという情報が確認されている。
裏口から帰った、というのは、こちらの話から。
http://twitter.com/FumiHawk/status/13703482715【宮崎県庁前組からの電話】赤松大臣、県庁裏口から逃げるように退出した模様。宮崎テレビのクルーが突如裏口に走ったとの事 #kouteieki
しかも、マスコミは
これで全面解決
という報道の仕方。
マスコミは情報操作をして、今後も宮崎で続く感染・感染疑いの家畜を飼育していた農家の悲劇や疲弊を隠蔽する
ことは間違いない。
で、こうした
故郷宮崎の窮状
についても、福島瑞穂は政権にしがみついて、見殺しにするつもりか?
高校同期には獣医になった友人が何人かいる。
その一人から小耳に挟んだのだが
感染の中心地からは全く情報が入ってこない
そうだ。そのため、一部では不確かな噂が、家畜取引関係者などを通じて流れているようだ。友人(現在は獣医の仕事はしていない)は獣医間のメールで、断片的に情報を聞いているようで、いま他地域では、感染の拡大が起きないよう、相当な注意を払っている、という。
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コメント
絶望を通り過ぎると自暴自棄の暴走もあり得るんですけどね。
これだけ感染力の強いウィルス、
悪意を持って全国にぶちまけようと思ったら、簡単なことですから。
投稿: nyamaju | 2010-05-11 20:32