宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その9)民主党政権の無策が招いた人災の色彩濃い口蹄疫禍 その名も「赤松口蹄疫」「官僚主導は許さん、帰国するまで待て」→「最高責任者でしょう(江藤拓議員)」「んなことはわかっている(赤松農水相)」@5/11 衆院農林水産委員会
ネットでは、今回の口蹄疫を
赤松口蹄疫
と呼ぶ人が増えてきた。
明らかに民主党政府の無策が生んだ人災の部分が大きい
からだ。
人前では
柔和に見える赤松農水相
だが、
農水省では豹変
するとか。
【宮崎】口蹄疫、殺処分6万4千頭に…新たに7農場で感染疑い例★3スレッドより。
974 :名無しさん@十周年:2010/05/12(水) 00:04:32 ID:4QqIyx1c0
農水に勤めてる友達が言ってたけど、テレビカメラの前であれほどにこやかな赤松さん、
帰国を出迎えた省の幹部に向かって吐いた第一声は「あんたら今まで何やってたんだ!」だったそうだ
官僚主導は許さない、私が帰国するまで待てと言ってたくせに…と友達は憤慨してたぞ
今回の阿鼻叫喚の惨状を見ると
官僚主導の方が1万倍マシな対応
だったんじゃないのかね、民主党。
で。
昨日の衆院農林水産委員会は当然ながら
口蹄疫
に関する質問が出た。
江藤拓議員の質問
この江藤拓議員の質問に対する赤松農水相の答弁がステキすぎる。
途中まで、衆議院TVの質疑から文字起こし。手で起こしてるので、間違いがあると思うのだがその点はご寛恕を。
赤松農水相の「他人事モード」炸裂ぶり
が凄いぞ。てか、これが
日本の農水行政のトップ
かと思うと、泣けてくる。なにかと話題のゲル長官石破くんの方が5億倍マトモ。
まずは、
今回の感染の中心地の一つ「川南町」という肝心の地名を正しく読めてない
時点から、
国の行政担当のトップとして終わっている
んじゃないのか。
そして
衝撃の発言
が出る。
委員長 次に江藤拓くん。
江藤委員 昨日は大臣、宮崎まで大変ご苦労様でございました。私は不覚にも体調を崩してしまいまして、入院してしまいましてですね、その場に出席できなかったことを非常に残念に、申し訳なく思っております。
カワナミ、カワナミと先ほどから申し上げられているようでございますけれども「川南町(かわみなみちょう)」でございますからね。せめて地名くらいは正確に読んでください。
まずは大臣にお尋ねします。4月の30日に日本を発たれて、5月の8日に帰国をされましたですね。そもそもこの外遊については政府の口蹄疫対策本部長である以上、今回は見送るべきだ、という意見は、与野党ともにありましたですよ、自民党だけじゃなくて。しかし、予定通りご出国をされた。
このこと自体、地元でご苦労されている方々がどう受け止めたか。中にはですね、われわれは国から見放されたと、最高責任者が行ってしまったと、そう言った方もおられました。
そして、4月28日には、県の畜産試験場で、発生していた豚への感染が、一番恐れていた豚への感染、一般養豚農家への感染が確認され、帰国されました8日にはですね、30日の12例目でありましたけれども、帰ってきたときには、56例目という爆発的な蔓延になってしまいました。その時にトップがいなかったんですよ。この日本に。これは非常にみなさん心細い思いをされました。
その状況は、外遊されてましてもですね、当然、農林水産省のキャリアを通じて、逐次報告がなされていたでしょう。大臣は、それをお聞きになってですね、これはまずいと、予定をキャンセルしてでも、途中で帰国しようと、そういう気持になったことはありませんか。おたずねします。
委員長 赤松大臣。
赤松農水相 え〜、4月の30日から、議会のご承認をいただきまして、自民党・公明党その他の野党のみなさん方の全体のご了解の元に、予定通り行かしていただいた、ということでございます。
ただ、私は、口蹄疫の対策について、え〜、軽々しく考えていたわけでもありませんし、まあ、それについては4月の発生以来、え〜、その、夜中に、発生が確認されたんですけれども、その朝、ただちに対策本部を立ち上げて、そしてやるべき措置をし、知事とも、その2日後でしたかね、え〜、議会の議長さん、関係のみなさんと、一緒にお見えになって、え〜、知事ともいろいろ相談もし、いろんな対策も考慮し、え〜、正式には4月の23日の日に、第一の対策を発表し、そしてあわせて、え〜、30日に、ん〜、この第二次の、また、追加対策を行わさせていただいた、ということでございまして、また、こういう時代ですから、え〜、リアルタイムで、え〜、仮にメキシコに行っておりましても、連絡は取れますので、随時連絡を取りながら、まあ、先ほども少し申し上げましたけれども、一定の範囲の中で、え〜、何とか封じ込めることが、いま、できていると。しかし、その中で、数は残念ながら、特に6日7日からは、ま、増えだしたと、いう事実はございます。
しかし、こういう場合にはこういう形で行こう、と、え〜、あるいは山田副大臣には、現地でその前に、私は、まあ、いるときですけれども、行って貰おう、あるいは、あ〜、対策本部がこうなったときにはこういう形でやってほしい、え〜、あるいは、え〜、昨日出た、これは黒だった、これは白だったということは随時連絡取りながらやっておりまして、まあ、そのことについて、え〜、私が一人いなかったからと言って、え〜、いささかも支障があった、そういう風には理解をしておりません。
あの〜
私が一人いなかったからと言っていささかも支障があった、そういう風には理解をしておりません
って、何? すげーよ、赤松。
こんな調子だから
赤松口蹄疫
って言われるんだよ。
更に衝撃発言は続く。
委員長 江藤くん
江藤委員 あのですねえ、最高責任者でしょう! 最高責任者でしょう。あなたは。そりゃ、リアルタイムでわかりますよ、それは。なににやにやしてるんですか。最高責任者でしょう。(赤松農水相の声「んなことはわかっている」)その人がいないと、役所だって。いまどうですか。たとえば鹿児島の先生方はね、この期間中に、役所の人を呼んで、こういった対策をお願いしたいと、いろいろ話をしましたよ。返事はなんですか。政務三役のご承認を得なければ、われわれの判断ではどうにもなりません。あなたのいないあいだ、そういうやりとりがなされていたんですよ。休みの間でも。これが現実、なんで笑うんですかそうやって、どうして笑うんですか。(赤松農水相の声「笑ってないですよ」)にやにやしてるじゃないですか、さっきから。(赤松農水相の声「にやにやしてないですよ」)
大体ですね、民主党さんはですね、よく使うフレーズがありますね、いま事業仕分けもやってますけど、「不要不急のものである」と。わたし今回の外遊は、いま行かなければならなかったものとはとても思いませんよ。メキシコのEPAですか、これは16年に署名済みです。17年には発効してます。そして4年5年には見直し行いますけど、これ事務レベルの話でしょ。大臣が行かなければ、決着しない話ですか。
キューバ、何しに行ったんですか。カストロさんに会いに行ったんですか。
コロンビア、何しに行ったんですか。
そりゃ、国会の承認は得たかも知れない。でも、大臣がですよ、農林水産行政のトップとして、畜産農家と共に苦労、共にして、涙を流して。狭い地域だから、これは悲劇じゃないんですか。3kmだからハッピーなんですか。
野党時代のクセが抜けないのか、マイクが拾ってるのに
「んなことはわかっている」
って、飛ばすよな〜、赤松農水相。
こちらが答弁する赤松農水相のご尊顔。
まあ「にやにや顔」は「仕様」ですからね。「社会党のプリンス」とか言われたときからこんな調子である。
続き。
江藤議員が語る
地元の惨状
と、あくまで
他人事モードでやる気まるでなしの答弁
を続ける赤松農水相。
江藤委員 わたしはこの連休中も毎日、毎日足を運んで、わたしが行ったからといって、蔓延防止になんの役に立つわけじゃありませんよ、そりゃ。でも、畜産部長の前で、座って、随時入る報告、口蹄疫の発生したというと、畜産農家はデジカメで写真を撮って、パソコンで送ってくる。それをパソコンの画面で見て、これは水泡じゃけんど、どげじゃろかい、口蹄疫じゃろか、どうじゃろか、まだわからんねえ、だけど危ねえから、一応そういう覚悟してくれと。そういうやりとりとずうっと、この連休中見てきたんですよ。
私は農林水産大臣の資質というものはですね、農民、農村、農家、畜産家、林業家、水産業、何でもそうですけど、この業界で働く人のために、一緒に涙を流す、その気持ちを持ってくれないと。みんな救われませんよ。
あなたが来てくれるのを、待ってたんですよ、川南町の人たちは。私なんかよりも。大臣が来てくれて、そして、「ご苦労だねえ、大変だね、だけど国はあらゆる対策、万全の対策を講じるから、くじけずに頑張ってくれ」と。
わたしはこないだ委員会で言いましたよ、「心のケアが一番必要だ」と。一番の心のケアが出来るのは、あなたなんですよ。私なんかじゃないんです。大臣がお越しをいただいて、一言、直接、生産者の方々の声を聞いて下さって、肩を叩いて、「しっかり頑張れ」と言ってくださったら、いま、みんなの心はここまで折れていない。
川南町の人たちは、いまもう希望を失いつつあります。本当に。
悲しくて悲しくて、堪りません。質問たくさん用意してましたけれども、木曜も金曜もやるそうですから、もうあまり質問しません。
あるお年寄りはですね、牛の、牛の「繁殖牡牛、この子のおかげでうちは生計が成り立ってきた。孫にもお年玉をやれた。飯も食えた。でも、殺処分せにゃいかんかも知れん。拓さん、そん時は、わたしは老い先短いんやから、一緒に埋めてくれ」と。一緒に。
ある酪農家はですね、最後に、新聞でも報道されましたけれども、一番上等なエサを食わせて、頭を撫でてやって、乳房を拭いてやって、頭を、そして最後の別れをして、それで目の前で殺処分されていくんですよ、大臣。目の前で。その悔しさが分かりますか。分かってくださいよ、大臣。彼は私にね、「大臣を連れてこい。大臣に鉄砲を持たせて、一頭一頭撃たせろ」と。「そしたら、俺達の気持ちは分かるわい」と。そう私に訴えられましたよ。
こんな話は枚挙にいとまがない。
大臣、私はですね、地元からは、もの凄い怒りの声を聞いています。「すぐにでも大臣の解任を求めてくれ」と。「不信任を国会に提出してくれ」という声もたくさん受け止めましたよ。
でも、私はそうは思わない。今はそんな時ではない。あなたを辞めさせたからといって、畜産農家が救われるわけじゃない。蔓延が防止できるわけでもない。いまはだから、休戦しますよ。あなたの責任を追及することはしません。だけどもどうか、どうか政務三役のみなさん、民主党のみなさん、分かってください。現場の本当の苦しみを。家庭からは火が消えたようになっている。「お父さん、治療代払わにゃいかんけど、もう預金はこれしかないよ。」「そげなことはわかっちょるわい。」と喧嘩になる、夫婦げんかになる。子どもを学校に行かせたいけれども、もしかしたら口蹄疫のウイルスを持って帰ってくるかも知らん。学校にも行かせたくない。家庭訪問もお断りだ、と。飲みに行くなんてとんでもない、と。修羅場ですよ、修羅場。本当に戦場ですよ。
言葉がきつくてですね、気分を害されたかも知れませんけど、私も、彼ら、ほとんどの発生農家の人たちは、私の昔からの友人達です。大変、地域のリーダーだった人たちも、たくさんその中に含まれている。みんな、真面目にやってきた。
そして川南町は特に、こういった家畜伝染病を撲滅することに、九州でも一番努力をしてきたところですよ。何故こんなことになるんだ。どうしてなんだ、と。夢であったら覚めて欲しい、と。
そして毎朝、畜舎に行くのが怖い。牛の顔を見るのが怖い。そういう眠れない毎日、過ごしているということをですね、どうぞ大臣、副大臣、政務官、分かってください。
この委員会一丸となって、何とか助けてください。予備費でも持ってきてください。ALIC年度末200億残るでしょ、副大臣。200億を下さい。最初の委員会で100億っていいましたけれども、とても足りませんよ。
大臣は、副大臣はこの間、宮崎に来られたときに、「経営再建にも全力を尽くす」とおっしゃいました。経営再建をするためにはですね、いま抱えている借金もあるんですよ。融資100億と言いますけれども、借りる人間なんていませんよ。借金抱えているのに。
いまもえさ代がかさんでいるんです。
殺処分したくても、埋却処分地がないから、殺処分できずに、どんどんどんどん豚舎の中で口蹄疫拡がっているんですよ。殺処分したいんですよ。埋める場所がないから。豚は1日で腐りますよ。すぐ腹がぽんぽこりんに膨ら、膨らんでしまいます。
それでも養豚家は、そういった豚の治療をするんですよ。どうせ殺処分しなければいけない豚も、かわいそうだから。少しでも、苦しみを和らげてやろうと。
そういった畜産家の気持ちになって、ぜひ議論しようじゃありませんか。
ですから、国対にもお願いをしました。不信任、とんでもない、と。いま、そんなことをしている場面じゃない、と。とにかくわれわれは、今の執行部体制のもとで一丸となってこのことに取り組んで、そしてけりが付いた後、それは国対が判断することでしょう。私がどうこう言うつもりはない。
大臣、ぜひ、お願いを致します。わたしの気持は、少しは通じましたでしょうか。
ご答弁を求めます。
委員長 赤松大臣。
赤松農水相 え〜、お答え申し上げます。先程来、私が申し上げました通りに、あの、私どもは、あの、私個人の話ではなくて、農水省一丸となって、あらゆる手立てを講じていこう。しかもこれは、国が、県が、市が、何々町がといった問題ではなくて、まさに地域と国が一体になってあらゆる対策を講じて行こう。で、そのために何が出来るのか、何が足りないのか、いうことで私どもは、第一弾、第二弾、第三弾、いうことで、やらしていただいてきたわけでございます。
え〜、昨日も、いまお話がありましたように、当初は知事は「もう50人獣医さんを送ってもらえれば」いうことが当初のお話でしたけれども、やってみたら、なかなかそれでもなかなか足りない、言うんで、じゃ、「獣医50人を100名に倍増しましょう」。あるいは、「獣医さんだけ来ても、なかなか補助員がないと、獣医が仕事をすることができない、と。職員が足りないんです。」「わかりました。じゃ、いま農政局から送っている人員については、10倍して送りましょう」と。いうようなことをやらしていただいた。
あるいは今生活資金が足りない、ということで、え〜、ともかく4/5についても、できるだけ早く手元に入るようにしてほしい、いうお話がありましたから、書類さえ上げていただければ、仮払いで、直ちに国はお支払いしますよ。ですから、早く書類上げてください。すぐみなさんに手元にお金をお渡ししたいんです。いうことも、昨日申し上げてきたところでございます。
まあ、そういう中で、あと大きな問題の一つとして、いまもお話ありましたけれども、どこに埋めるか。早く埋めたいんだけれども埋める場所がない、と言われるので、それについては、地域で、もし国がここ、国有地出せというんだったらどこでも出しますよとぜひ言ってくださいということも含めてお話ししてきた、ということでございます。
委員長 江藤くん。
江藤委員 先ほど「川南町長がぐずぐずいうから国有林に埋められない」と言いましたね。水が出たら埋められないんですよ。3m掘って出たら、もう埋められないんです。そんなことは地元の人間が一番よく知っているんですよ。海岸線の国有林でしょう? 今何が足りないか、何悠長なことをおっしゃっているんですか。もう二十日以上経っているんですよ。二十日以上。
今、宮崎県で言われているのは、川南・都農では済まないであろう。というのがほとんど通説になっています。どんどんどんどん近づいてます。隣の町に。どんどんどんどん近づいて行ってます。(聞き取れず)側に。越えたら佐土原町です。その先は宮崎です。えびのなんてのは、隣は熊本です。大友先生もおられます。鹿児島だってそうですよ。
今何が足りないか、って議論をしていること自体がおかしい。
わたしはですね、大臣といままで議論させていただきましたけれどもですね、私にいろいろ言葉を掛けていただきました。大臣の前の討論の中でですね、「一緒にやりましょう」と言っていただいたことありますよね。与野党関係ありません。知恵を出し合ってやりましょう。私はまともに、素直な人間ですから受け止めましたよ。ですからすぐに、まず32項目、これが必要だ、と、地元の声を体した形で、宮越部会長と一緒に、提出させていただきました。受け取っていただいたでしょうね。そして、その後、さらに40数項目、追加出させていただきました。5月に入ってからも、更に、これが足りないっていう部分も出させていただきました。私たちはいっしょにやりたい、という気持でいるんです。
こんな農水相が
国家の畜産を揺るがす一大事
の時の担当なのだから、よくよく民主党政権は呪われている。
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コメント
救えた筈の『命』を政府の無策であたら散らしてしまったという気がしてなりません。
まるで、社会党の村山首相が、自衛隊の派遣を出し渋った阪神大震災と重なって見えます。
今回も、自衛隊の派遣を出し渋っているように見えますが、よほど自衛隊を動かすのがいやなんでしょうか?
投稿: A | 2010-05-12 15:31