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2010-05-09

宮崎県口蹄疫は4/20の発生から19日間で6万頭殺処分決定のパンデミック規模(その2)4/22の衆院農林水産委員会での赤松農水相・山田副大臣の答弁

まだ、衆院の正式の議事録は上がってないが、質問した自民党の江藤拓議員のサイトに、議事速報が上がっていたので、それを元に
 口蹄疫に対する赤松農水相と山田副大臣の答弁
を貼っておく。PDFからの手打ちなので、多少の打ち間違いはご寛恕願いたい。
江藤拓議員のサイトにある4/22の議事速報(PDF)
質問動画は以下に。
4/22農林水産委員会


江藤委員 (略)これは緊急事態でもありますので、お許しをいただきまして、ぜひ口蹄疫につきまして質疑をさせていただきたいと思います。(略)
 昨日は(略)JA、それから市町村、そしてまた生産者の方々、関係者の方々にたくさんお集まりいただいて生の声を聞いてまいりましたので、ぜひ大臣にお聞き届けをいただきたいというふうにおもいますので、よろしくお願いを申し上げます。
 そこでまず聞かれた声、それは十年前の対策と比べて非常に初動が遅いと。(略)初動が遅い、不十分だという声が多く聞かれました。農水省は防疫関係とかこういうものに精通した人間を急遽派遣したということでありましたけれども、一体これは役に立っているのか、何をしているんだという批判の声が強く上がっておりました。
 大臣にお尋ねします。
 (略)(十年前の口蹄疫発生当初に)百億円という金を最初ぽんと出しました。これはつかみ金だったという批判はあるかもしれません。でも、これが、農家の方々、この人たちにまず安心感を与えたんですよ。それなら思い切って対策を打てる、頑張れる、そして再建ができるという希望を与えたんですね、地域の方々に。
 ですから、今、予算は心配していないというようなお話をされました。しかし、ALIC(=独立行政法人農畜産業振興機構)も、今回の畜酪対策で二十二年度末には二百億円しか残らないでしょう。そういう状況になるとやはり心配ですよ。ですから、国として金額を明示して、これだけはきちっと用意したから。余ったら余ったでいいじゃないですか。やはり金額を明示することが大事だと私は思いますが、大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
赤松国務大臣 時代がもう違いますから、例えば、かつて平成十二年のときは、南九州三県の市場再開後のPRに使えといって各ところに百万円ずつばんばん渡してというもあるんですね。では、果たして今そういうやり方が国民に納得していただけるのかというところは、正直言って難しいと思います。
 ただ、私どもは、当時、その後の鳥インフルエンザのときもそうですが、消石灰その他が足りないとか、まきたくてもまけないとかいうことがあったものですから、そういうことはないように、少なくとも今発生している宮崎県については、県内の発生してないところも含めて全域に、これはもう十分の十、全額国費でまずまこうということで、これも、本日朝、財務省の主計局の了解もとって、直ちに取り組めるような形にさせていただきました。
 あと細かなことはいろいろありますけれども、これは後で副大臣、政務官からまた御説明をさせますけれども(略)きちっとした対策をお伝えしておるつもりでございます。(略)
江藤委員 十年前と事情が違うのは当たり前なんですよ。そんなことは、当たり前なんです。
 百万円を市場に渡すのは悪いと言いましたけれども、これは絶対に要りますよ。一番市場が心配していることは、次に市場が開催されたときに(略)購買者の方々が(略)ちゃんとまた宮崎県に足を運んでいただけるかどうか。そういったときの運送賃とか、そういうものにも使ったんですよ。絶対必要ですよ。国民の理解は得られますから。それは、大臣、認識が違います。
 そして十年前と確かに事情が違いますよ。言いますと、例えばえさの値段、今は建て値でトン当たり五万二千円ですね。非常に高いです。十年前は三万二千円でした。二万円違うんです。もっと細かく言いますと、牛一頭当たり、いわゆる繁殖牛でいいますと約一万七千円、肥育では二万円だったものが、どんとはね上がっているんですよ、一頭当たりの負担が。そして、リーマン・ショック以来のいろいろな問題があって、枝肉の価格も低迷、子牛の価格も低迷、農家の体力はどんと落ちているんですよ。
 ですから、百億円以上の対策が私は必要だと思いますよ。まず、農家に安心していただく。我我は再建できるんだ、この困難に対しては十分な支援を国がしてくれるんだと。それあh数字ですよ、大臣。数字です。(略)
 そして、蔓延防止対策ですけれども、小林市(略)皆さん方は遠くから牛を引いてきました。八時半の時点で急遽競りをやめました。移動制限区域ではありませんよ、小林市ですから。全然遠いところです。鹿児島でも、実は昨日から競りをやめることが決定されました。こういったところにも、制限区域に入っていなくても、手厚い支援をしなかったら、生産基盤が崩壊してしまうんですよ。ちょっと取り組みが緩いんじゃないですか。(略)
 十年前は、OIE、国際機関ですけれども、宮崎県は非常に高い評価を得ました。ちょっと読みますと、宮崎の初動防疫は日本の畜産、獣医の底力が世界に示された快挙である、関係機関が一体となって、延べ一千四百人を配置した貿易体制は世界に例を見ない、こういう評価をいただいたんです。この背景には、やはり国が十分にバックアップをしてくれるというものがあったからこういう態勢が組めたわけでありまして、このことをご理解いただきたいと思います。
 そして、さっき、財務省との協議がどうたらこうたらと言っていますけれども、(略)ALICの金があるじゃないですか、副大臣。そうでしょう。関係ないじゃありませんか。その金をすぐ持ってきてくださいよ。
 そしてまた、一つ申し上げておきます。非常に必要なのは防疫体制なんですが、普通の消毒薬では口蹄疫には効きません。一番一般的に言われるのはビルコンSという薬なんですが、これが全く品薄です。手に入りません。(略)
 ですから、ぜひ国においては、まずは発生県、その一番被害を受けている県にこのビルコンSのような消毒薬がおくれることなく渡るように指導していただきたいと思いますが、副大臣、五答弁を求めます。
山田副大臣 初動が遅いというお話でしたが、決してそんなことはないと。
 最初の擬似患畜が確認されたのは夜中の十二時だったんですが、(略)朝の八時に、大臣、副大臣、政務官、そろって対策本部、会議を開かせていただきました。(略)
 ただ、金を百億持ってきたから安心できるとかという話では思っていまして。(略)
江藤委員 対策本部を霞ヶ関につくたってしょうがないんですよ、正直言って。現場の対策本部が動かなければだめなんです。
 例えば畜連で話をずっと朝から聞いていましたけれども、十年前は発生した日の朝から農水省からファックスでいろんな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだそうです。きのうの昼の時点で農水省から児湯畜連にファックスはゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示も何もない。そうしたら、現場の人たちが初動が遅いと感じるのは当たり前じゃないですか。一体国は何をやっているんだと感じるのは当たり前じゃないですか。(略)
 低利融資の話もありました。これをやるのは当たり前です。(略)しかし、当座の資金繰り、これは非常に大事ですよ。これは急がなければなりません。
 例えば繁殖農家について、(略)種付け。今、中止しています。できませんから。人工授精師は収入がありません。これに対しても考えてください。
 それから、繁殖農家は、一年一産、これが基本ですよね。一年一産すれば、大体経営的には回っていく。種付けができなければ、一年一産の生産計画は完全に狂ってしまいます。これも考えなければなりません。
 そして、今週末に行われるはずだった競りも中止になりました。そうなると、一カ月延び、二カ月競りが延びれば、体形はでかくなり、体重もふえてしまいますね。副大臣ご存じのとおり、こういう牛は安く買いたたかれるのですよ、必ず。そして、えさ代もその間ずっとかかるわけであります。それも踏まえた対策を繁殖農家に打っていただかないと、今、ぎりぎりの状態でみんな頑張っているわけですから、十分考えてください。(略)
 すべて国費で、全額負担でやっていただきたいというふうに思います。
 肥育農家対策について申し上げますけれども、(略)今月までの支払いは何とかなる。(略)しかし、来月になったら、もうにっちもさっちもいかぬというふうにみんな言ってます。(略)支払い猶予とか、そして制度資金、今お話がありましたけれども、早くやってください、早く。来月(つまり今月)じゃ間に合いませんよ。もう連休明けなんという話をしていたら、これは間に合いません。はやくやってください。
 そして、屠畜場であるミヤチク。これも制限区域内ですから、今屠畜ができません。受け入れ中止になっています。これは全部、いわゆる高崎の方に移さなければならないわけですが、そうなると、例えば椎葉とか高千穂とか延岡、日向、物すごい遠いですよ、牛を運ぶのに。この運送費、こういったものを見ていただかなきゃなりません。
 (略)酪農について申し上げます。
 ぬれ子(=生まれたばかりの乳牛の雄仔牛)は、御存じのように、六十日を超えたら肉用子牛補給金制度の対象にはなりません。ですから、これを超えても、例えば百二十日以上たっても大丈夫になるように、この延長を絶対してください
 そして、ぬれ子のえさ、これは粉ミルクですけれども、これが今、一俵当たり一万円以上に価格が高騰しております。もし、酪農家が六十日を越えて自分のところで肥育するということになれば、えさ代が莫大にかかるんですよ。この分もちゃんと考えてください。
 それから、発生した酪農家、(略)全頭屠畜です。(略)北海道から今(新しい乳牛を)買ったら、六十万を超えますよね。六十五万ぐらいじゃないですか、一頭当たり。これを自分の金でやれということであれば、無理です。(略)酪農家の声としては、ぜひ全頭屠畜する場合は、この導入資金は全額国で見てほしい、そうじゃないと立ち上がれない、もう離農するしかないとみんな言ってます。
 (略)そして、酪農家の皆さん方を手助けするヘルパーの皆さんとか、それから乳牛検査員の皆さんもみんな今活動停止です。この人件費についてもぜひ見ていただかないと、非常に厳しいことになります。
 そして、非常に問題なのは養豚対策ですね。(略)
 そして、宮崎県の場合は母豚が五百とか千とかいる大規模な農家が多いんですよ。こういうところは今パニック状態に陥っています。豚価は安い、そして出荷はできない。(略)八十五キロを超えたら、脂肪がつき過ぎて値段が安くなります。出荷できなくなります。しかし、えさ代がかかります。月一万二千円かかります。(略)出荷はできない上に、一万二千円も一頭当たりえさ代がかかる。もうこれは倒産寸前ですよ、このままでは。
 だから、初動が遅い。(略)
 そして、一番の問題は、行政の指導によりまして、いわゆる排泄物、廃棄物、これが今農家で全部滞ってしまっています。(略)
 今、養豚農家は自分の敷地から出せないんですよ。どうしてですか。行政の指導によって、これは絶対おかしいですよ。(略)
 これはパニック状態に今陥っておりますけれども、副大臣の御認識をお聞きします。
山田副大臣 今、江藤委員からのお話を聞きながら、本当に現場がまさにそういう状況であることを、よく承知させていただきました。(略)
江藤委員 ですから、今始めて聞いたというのは一体何なんですか。そんなこともわからないで、八時半に対策本部をつくったから初動は早かったなんてよく言えますよ。全然だめじゃないですか。私は農水省に確認をしましたけれども、家畜防疫員の許可をとれば搬出できるんですよ。前回は搬出しているんです。今もどんどん養豚農家にはそういう廃棄物がたまりにたまっているんですよ。何で指導力を発揮しないんですか、この政権は。もっとちゃんとやってください。私は怒っていますよ、正直言って。

すげーな
 赤松農水相&山田副大臣コンボの答弁の破壊力
は。てか
 食料供給は防衛問題
なのに、
 このまま宮崎県の畜産・酪農家を野垂れ死にさせて、日本の食糧自給率を更に下げる「食料テロ」を政権が敢行したいのか
とまで疑いますが。結局
 目の前の「利権疑い」を排除するのに躍起で、日本の畜産・酪農についてのビジョンが全くない政権
ってことでしょうな。

食肉の価格は下がり、乳価も上がらず、日本の畜産・酪農家は大変な状況が続いていたのに、今回の
 口蹄疫のパンデミック
である。4/22のこの答弁の後
 政府が本腰を入れて、宮崎の口蹄疫対策に乗り出した
という話は聞かない。

おまけ。山田副大臣の地元で起きた
 考えられない反応
のニュース。ところで、山田副大臣は公式サイトによると
 地元・長崎県五島市で牧場を経営
しているという。5/1付産経より。


「南九州旅行の自粛を」 口蹄疫で長崎・五島市“勇み足”
2010.5.1 11:35

 宮崎県で家畜の感染症、口蹄疫が発生した問題で、長崎県五島市とJAごとう(同市)が、市民に南九州への旅行自粛を求める文書を作成、約1万7千世帯に配ったことが1日、分かった。長崎県は「過剰反応だ」と指摘している。
 市農林課によると、文書は「五島の畜産を守りましょう!」と題され、A4の紙1枚。「(口蹄疫の)侵入防止の徹底を図るため、当面、南九州方面へのお出かけはできるだけ自粛してください」としている。自治会を通じて配布した。
 同課は「畜産業は市の農業産出額の約4割を占め、家畜が感染した場合の影響の大きさを考えた対応だ」と説明。
 一方、長崎県農林部は「畜産関係者にできるだけほかの畜産施設に立ち寄らないよう県も呼び掛けてはいるが、市民に旅行自粛まで求めるのはやりすぎだ」としている。

さすが
 地元牧場主である山田副大臣の利益に叶った広報をする五島市
ですな。
 宮崎の畜産・酪農防衛よりも「地元の利益優先」
という感じがありあり。

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コメント

昨晩は夜通しみたいな勤務だったので,ずっとテレビの報道番組を追っかけてました。(当方関東地方在住)

まあやらないやらない。不謹慎な例えで恐縮ですが,「これって,昭和64年末のバラエティ番組の扱いか!」ってな感じです。

浅香ナントカがプロレスに出たなんて馬鹿みたいなネタまで報じてるのに,です。

たけしの番組も見ましたが言いませんでしたね…
ABCD包囲網は万全のようでって古すぎますか(汗

今思っていることは,後から報道しない言い訳に「取材に行くと伝播に手を貸すと思ったので」と使うんじゃないかってこと。鳥インフルやテロの現場,タイやイラクに平気で行って何かほざいてるマスコミがどの口でって思いますが。

あ~やだやだ。

そして「ガンガレ宮崎,ガンガレ畜産農家!!!!」です。

投稿: 呆れるすがらー | 2010-05-09 14:00

今更遅いのですが、こういう状況では、戦力の逐次投入ではなく、
一気に封じ込め作戦で対応しないといけなかったのではないでしょか。
感染のグラフから見ると、もう手の施しようがなく、焦土状態になるのは
時間の問題かと思います。いくら食肉でも、育てた方には我が子ですよね。
それをこんな形で処分しなくてはならない状況を思いやるとやるせないです。
悲しい、、、

投稿: こん | 2010-05-09 14:23

 4/22に既にこのようなやり取りがあったのですか。
 江藤拓議員、good job!

 wikiを見てみると、ヒトへの感染はないわけではないですね。感染してお亡くなりになった方もおられるようで。
 ただ患畜も、強毒性鳥インフルエンザのように口から血を吹いて絶命するというわけではなく、水泡の痛みのために食慾が落ち、衰弱するようです。大臣・副大臣は、症状を聞いて甘く考えたんじゃなかろうか。

 また、消毒薬がないと騒がれていますが、炭酸ナトリウム・水酸化ナトリウム・水酸化カリウムも高濃度なら効く様です(ウィルスといえど蛋白質だから、まあ当たり前か。2%の水酸化ナトリウムがどんなものか。踵がスベスベになるぞ!)。動物用イソジンなんてのもあるようですので、絶望したり他国に八つ当たりする必要はないのかも。

 まあ民主党のやる危機管理ですから、こんなもんでしょう。
 きっと大臣は言うと思います。「なにぶん、初めての経験で・・・」

投稿: rokutan | 2010-05-09 17:12

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