人呼んで「赤松口蹄疫」 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から27日間でとうとう10万頭を超える殺処分決定のパンデミック規模(その17)赤松農水相 やっと「方向修正」「限られた地域内で予防的殺処分もあり得る」@5/18 農水省での会見
上田哲以来の伝統を踏んでいるのか知らないが
NHKが旧社会党のプリンス赤松農水相にえらく優しい報道
をしている。いま流れた昼のニュースでは
地域を限定して、予防的殺処分を行う
と、赤松農水相が会見で述べるシーンを先に放映した。てかさ、
それでも「財産権の問題がある」と前置きして
なんだけどね。
ちなみに上田哲はNHKの御用組合日放労の中央執行委員長から社会党の政治家に転じた。上田哲といえば右社民の代表みたいに言われてたんだけど、晩年は左に行った。赤松農水相は社会党右派。
もっとも、この
予防的殺処分を認める
というのは、赤松農水相の主張というよりも
首相周辺でようやく結論がついた
ってことのようだ。産経より平野官房長官の今朝のコメント。
一定地域内の全頭処分を検討、口蹄疫で官房長官表明 首相、政府対応の問題認める2010.5.18 11:29
平野博文官房長官は18日の記者会見で、宮崎県内で発生している口蹄(こうてい)疫の被害拡大防止のため、一定の地域内の家畜について全頭処分の実施を検討する考えを表明した。感染していない家畜の処分については財産権の問題も指摘されている。平野氏は「農家の精神的な思いなどもあるが、ある意味では危機管理(の問題)だ。政治判断も必要だと思う」と述べ、やむを得ない場合もあるとの見解を示した。
家畜伝染病予防法では、口蹄疫の陽性反応が出た家畜と、同じ農場内の家畜が殺処分の対象となる。平野氏は法的問題について「現行法上でできるのか。できないなら、法改正を含めて緊急措置としてどうするのかを判断しなければならい」と述べ、法改正や特別措置法による対応も検討する考えを示した。
(以下略)
対策本部長は鳩山首相になってるから
最初の対策本部の責任者だった筈の赤松農水相は事実上の降格
であり、「首相マター」となった口蹄疫問題について、赤松農水相が
首相の女房役である官房長官が示した方針に従った
というのが、先ほどNHKが流したニュースの正体である。5/14にあんなこと言ってぐずぐずしていた本人が、そうそう判断を切り替えるわけもないし、そもそも
赤松農水相は農政に関しては素人同然
という批判が強い人物である。農政で、農水相就任前に何かめざましい活躍をしたって話はついぞ聞かない。
口蹄疫に関しては、国政レベルでは
表向き農政のトップは赤松農水相だが、実際の指揮は首相が行う
という
二重権力状態
になった。
しかし、鳩山首相って
北海道9区選出
だろうが。畜産酪農には、敏感じゃないといかんのにね。だって
北海道の栗山には鳩山家の農場
があったんだろう?
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