人呼んで「赤松口蹄疫」 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から30日間で13万頭殺処分決定のパンデミック規模(その22)殺処分される「県の宝」種牛は最高のエース「忠富士」
口蹄疫の感染が確認された
西都市に避難させていた種牛は、忠富士
だった。
忠富士の雄姿。
宮崎県家畜改良事業団のサイトにあるページ忠富士よりお借りする。
上記サイトによると、
父 平茂勝 母の父 安平
という、肉牛界の良血の粋を集めて作られた種牛である。なお、平茂勝は、今回の口蹄疫禍の前に世を去っている。
なんせ
忠富士を付けて生まれた子牛は肉質が最高級の4・5級になる率100%
だそうで、上記サイトには、おいしそうなサシの入った忠富士の子ども達の肉の写真が載っている。
共同より。
2回の口蹄疫検査で陽性 種牛エース「忠富士」口蹄疫拡大を受け、宮崎県が県家畜改良事業団(同県高鍋町)から避難させた種牛6頭のうち1頭の感染疑いが確認された問題で、県は22日、2回の遺伝子検査で陽性となったことを明らかにした。この種牛は、6頭の中でも精液の供給量が最も多いエース「忠富士」で、県は同日中に殺処分する方針。残り5頭については約1週間、経過観察する。
本来、疑い例と同じ場所で飼育中の牛や豚はすべて処分することになっているが、県は「宮崎牛ブランドを支える種牛を守るため」として、農林水産省と協議の上、例外措置を決めた。
残り5頭も今後発症するなどして殺処分となった場合、宮崎県は計55頭いた種牛すべてを失うことになり、宮崎牛ブランドは大きな打撃を受ける。「松阪牛」で知られる三重県など子牛の出荷先への影響も必至だ。
宮崎県によると、19日と20日に忠富士から採取した検体が陽性となった。忠富士を含め、県内12カ所で牛と豚計21頭が感染疑いとなり、被害地域は西都市と木城町を合わせ2市5町に拡大。発生農場などでの処分対象は計約13万3千頭に上る。
政府の現地対策本部は22日、川南町などの発生農家から半径10キロ圏内の牛や豚全頭へのワクチン接種開始に向け、準備を進めた。2010/05/22 06:19
よりによって忠富士が、と宮崎県の畜産農家と関係者は身を切られる思いだろう。失望の深さを考えると、
5/10の東国原知事の直訴を以てしても、即断できなかった赤松農水相の「不作為」
は、いかに
重大な判断ミス
であったことか。
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