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2010-05-22

人呼んで「赤松口蹄疫」 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から30日間で13万頭殺処分決定のパンデミック規模(その23)平成12年3月の口蹄疫発生直後の参議院農林水産委員会議事録から窺える専門家のレクチャーを受けない「鳩山素人政権」の危うさ

日本で98年振りに口蹄疫が発生した
 平成12(2000)年3月

 発生報道直後に開かれた参議院・農林水産委員会の議事録
から、
 当時の玉沢徳一郎農水相の口蹄疫に対する認識
がわかる発言を抜き出してみた。国会会議録検索システムを使った。質問しているのは共産党の須藤美也子参院議員。この農林水産委員会は、口蹄疫報道が始まった
 3月26日の2日後の3月28日
に開かれている。正確な疫学的情報については
 当時の農林水産省畜産局長
が答え、総論的な部分や政治対応が必要な個所については、玉沢農水相が答えるという
 おなじみの「官僚主導型」国会答弁
である。


第147通常国会 参院農林水産委員会 六号
平成十二年三月二十八日(火曜日)
   午前十時開会
(略)
出席者は左のとおり。
  委員長  若林 正俊君
  理 事
   岩永 浩美君
   亀谷 博昭君
   小林  元君
   須藤美也子君
   谷本  巍君
  委 員
   金田 勝年君
   岸  宏一君
   佐藤 昭郎君
   中川 義雄君
   三浦 一水君
   森下 博之君
   郡司  彰君
   羽田雄一郎君
   藤井 俊男君
   峰崎 直樹君
   沢 たまき君
   鶴岡  洋君
   山下 栄一君
   渡辺 孝男君
   西山登紀子君
   鶴保 庸介君
   石井 一二君
   国務大臣農林水産大臣   玉沢徳一郎君
   政務次官農林水産政務次官  谷津 義男君
   農林水産政務次官  金田 勝年君
   事務局側
   常任委員会専門員  山田 榮司君
   政府参考人
   農林水産省経済局長   石原  葵君
   農林水産省農産園芸局長   木下 寛之君
   農林水産省畜産局長   樋口 久俊君
(略)
○須藤美也子君 今後検討するわけですね。では、その検討の状況を私ども見守るというか、問題があればまた追及をしたい、こういうふうに考えております。
 次に、牛の口蹄疫問題について御質問をいたします。
 家畜伝染病の口蹄疫の疑いが強くなったということが三月二十六日の各紙マスコミで報道されております。これは、日本の畜産にとって大変ゆゆしき重大な問題であります。その中で、全国の畜産農家の不安は非常に大きいものがあります。
 口蹄疫の非清浄国、発生国からの畜産物、生きている対象家畜の輸入を禁止していると聞きますけれども、実際はどうでしょうか。また、発生国で汚染の心配のある穀物のわらの輸入はどれだけあるのか。特にあれだけの豚の口蹄疫の被害の出た台湾を視野に入れる必要があると思いますし、中国も視野に入れる必要がある、こういうふうに思います。これらの国からどれだけ穀物のわらが輸入されているのか。そして、このような輸入も今回の口蹄疫疑いの一つの感染経路特定の調査対象になっているのかどうか、私の質問にお答え願えませんでしょうか。
○政府参考人(樋口久俊君) 私の方からお答えを申し上げます。
 先週末に、悪性の家畜伝染病でございます口蹄疫の疑似患畜が確認をされたということでございます。そのうち口蹄疫が発生している国からの農産物といいますか、肉の輸入はどうかということでございますが、一つは典型的に申し上げますと、台湾からの豚肉の輸入は現在行われておりません。
 詳細にお尋ねがございました稲わらについて申し上げますと、稲わらの輸入につきましては、日本貿易月表という資料に沿って申し上げますと、平成十一年四月から平成十二年一月、一年にはやや足りませんけれども、合計十九万トン余の輸入をいたしております。そのうち、御質問の台湾からは七万三千トンほど、それから中国からは三万六千トンほどでございます。
 このうち台湾産の稲わらにつきましては、我が国に到着した際の消毒措置を実施するか、あるいは台湾におきまして三カ月間保管した上で加熱処理等の一定の条件を満たしたものを輸入するということになっております。また、中国産の稲わらにつきましては、我が国の植物防疫官が立ち会いのもとで一定の加熱処理を行って輸入するということを行っておるわけでございます。
 その中で、特に台湾についてお尋ねがございましたが、台湾から輸入をされます稲わらにつきましては、今ほど申し上げました検疫体制をさらに一層強化するということで、昨日の午後から、台湾での加熱処理が行われたかどうかにかかわらず、すべてのものについて我が国の到着時にもう一度的確なる消毒措置を行うという措置を講じたところでございます。
○須藤美也子君 感染経路の特定の調査対象として、できるだけ幅広く調査をやっていただきたい。
 それから、発生した農家が使っていたわらはどこのものですか。
○政府参考人(樋口久俊君) お話ございましたとおり、ちょっと法令用語で申しわけないですが、疑似患畜が確認をされておりまして、これのまず感染経路を特定することが大事じゃなかろうかと思っておるわけでございます。
 いろんな調査のやり方でございますが、一つは、発生をいたしました農場で十頭ほど飼っているわけでございますが、その牛の導入をしてまいりましたもとの農場を確認する、それからいろんな調査をする。二番目が、近隣に農場が四戸ほどございますので、これについても調査をする。それから、診療した獣医師さん、これは大体一名が専門的にやっておられたようでございますが、この方がいろいろ担当しておられる農場、私どもとしては大体三十戸程度ではなかろうかと思っておりますが、これの調査をする。それから、お話ございました使用しておられる飼料につきましてその購入先等を洗うということで、今考えられる限りの要因について、関係者を動員いたしまして要因の調査を行っているところでございます。
 今後とも感染経路の究明、まず大変大事なことでございますが、それに向けて情報の収集、分析に一生懸命取り組んでいきたいと思っております。
○須藤美也子君 疑似感染と言われている宮崎の農家の使ったわらは、お尋ねしたところ農協から買ったわらだとお聞きしたんですが、それでいいんですか。
○政府参考人(樋口久俊君) 私どもが正確に現在つかんでいるところまで申し上げますと、国内産の稲わらと米国産の粗飼料を使っておられるというところまで確認しております。その購入先は現在確認をしているところでございます。
○須藤美也子君 そういった問題がまだ究明されていないわけです。ですから、どこから口蹄疫の疑似発生が出たのか、ウイルスの存在はどこなのか、それから感染経路、先ほどおっしゃいましたけれども、こういう特定な調査に全力を挙げてやっていただきたい。これは早急にやっていただきたいと思うんですけれども、この点について大臣、どうですか。
○国務大臣(玉沢徳一郎君) 口蹄疫は大変な病気でありまして、我が国の畜産業の将来を考えましても極めて重大な問題である、こういうふうに認識をいたしておるわけでございます。
 したがいまして、そのウイルスを特定すること、あるいは感染経路を明確にすること、なおまた防止等についても万全の体制をもって撲滅すること、こういう方向に向かいましてできるだけ短時日に達成することができますように万全を期してまいる決意であります。
○須藤美也子君 続けて大臣にお尋ねいたします。
 家畜の移動制限が今かけられております。大変な状況です、地元では。これによるさまざまな被害の補償は新しい問題だと思うんです。九十八年たった今、この口蹄疫の問題が発生したわけですから。
 そういう点で、家畜取引市場が閉鎖される。これが口蹄疫と決まれば屠殺、殺傷されるわけですけれども、疑似ですから移動制限がかけられて、長い間、期間がどのくらいになるか、三週間ですか、そのくらいの期間だと思いますけれども、もっと長いか、その辺はよく教えていただきたいんですけれども、その期間、家畜農家、畜産農家の方々は大変困っているんです。肉は売れない、家畜取引市場も閉鎖され、どうしたらいいかわからない、こういう悲鳴を上げております。そういう点で、畜産農家の被害に対する救済措置を検討すべきだと思うんですけれども、大臣、その点はいかがですか。
○国務大臣(玉沢徳一郎君) 移動規制は、口蹄疫の蔓延を防止し、周辺の畜産農家の財産を守るとともに、我が国畜産業への影響を最小限に食いとめるため、公益的な観点から必要不可欠な措置でありまして、農家の方々に御不便を強いることになりますけれども、これを認めていただかざるを得ない性格のものであると考えております。
 このため、法律的にも強制的に殺処分の対象となった家畜等に対する手当金等は別として、補償の規定は設けられていないという点に御理解をお願いいたしたいと存じます。
○須藤美也子君 それではちょっと冷た過ぎるんではありませんか。今九十八年ぶりで、ぶりというのはおかしいんですけれども、九十八年今まで、一九〇二年ですよね、発生。九十八年ですよ。(「一九〇八年」と呼ぶ者あり)そうですか、一九〇八年だそうです。そうすると、九十二年ですね。この間起きなかったわけですよ。そういう中で起きているんです。この問題について農家の経営を守るために救済措置を新たに検討する、こういう立場に立つのが農水大臣じゃありませんか。そうしなければ、農民はもうそっぽ向きます。
○政府参考人(樋口久俊君) 法律の規定は先ほど大臣からお答え申し上げましたが、なお畜産農家の皆様方がこれ以後円滑に経営を継続していただけるということは大事なことだと思っております。
 そのために、運転資金の円滑な融通が図られるよう、例えば融資機関に対する指導を行うなど、この後適切な対応を図っていきたいと考えております。
○須藤美也子君 救済措置を具体的に私は講じてほしい。さらに、農家経営に打撃を与えないように全力を挙げてこの問題に取り組んでいただきたい。これに対する決意のほどを大臣からお聞きをしてこの問題を終わりたいと思うんです。
○国務大臣(玉沢徳一郎君) どのようなことができるかということについては今畜産局長の方から話がありましたが、そのほかにも損害あるいは犠牲をこうむった農家の方々に対してどのような処置がとれるか今後検討してまいりたいと思います。
○須藤美也子君 ぜひ検討をお願いしたいと思います。
(以下略)

98年振りの口蹄疫という未経験の難題だったのだが、発生確認からわずか2日後という短時日でも、
 質問する須藤議員も、答える玉沢農水相も、口蹄疫に関する最低の常識は持って答弁に臨んでいる
ことが読み取れる。

翻って
 10年後の現在、国会や農水省の会見で見られる赤松農水相の「不見識」

 一体何なのか
と疑問を抱かざるを得ない。これこそ
 政治主導という聞こえのよい言葉
の元に
 素人が、国難を左右する
という由々しき事態を招いた、その動かしがたい実例と言えるだろう。

専門的な問題についても、赤松農水相が答え、それによって
 自らの無知振り、不勉強振り、認識不足をさらに衆目の元に晒す
というのは、いま起きている口蹄疫禍の最前線で闘っている農家や関係者の
 心理的なダメージを大きくする
だけである。
 みんな気力を振り絞って闘っている
というのに
 心を折るのは赤松農水相
なのだ。

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