人呼んで「赤松口蹄疫」 宮崎県口蹄疫は4/20の発生から34日間で14万頭殺処分決定のパンデミック規模(その32)赤松農水相、埋却地不足を「隠してないで、土地を出せ」→宮内庁「両陛下も口蹄疫を大変心配されている」→来年の歌会始のお題は「葉」
赤松農水相の
日本語運用能力
については、かねてから疑問を持っていたのだが、今日の大臣会見のこの一言は失言なんてもんじゃない。
農水省のサイトより。
赤松農林水産大臣記者会見概要日時 平成22年5月25日(火曜日)8時52分~8時56分 於:衆議院議員食堂前廊下
(略)
記者 昨日の山田副大臣の会見に関連してなのですけれども、10キロ-20キロ制限区域内の早期出荷、そして、食肉としての出荷について、副大臣は、「しばらく、食肉としての出荷を控える」という旨の発言をなさったのですけれども、かえって、それが風評(被害)を招くのじゃないかという考え方もできますが、改めて、大臣のご所見を伺います。大臣 多少、本人の思いがあったかも知れませんが、それは、昨日も、2時、3時で、僕らは打ち合わせもして、いろいろな報告があった中で、その話については、「10キロ-20キロ」は、徹底してやると、一部の新聞に、「そうは言ったって、捌けないじゃないか」ということがありますが、一部、特例も使って、2工場で、1,600ぐらいかな、日量で、ですから、豚が、非常に菌を出しますので、まず、豚をやろうということで、豚についてだと、だいたい、どうでしょう、急げば、2週間ぐらいかな、ぐらいで、できますので、だから、それに、まず、中心的にやると。牛はいい、という意味じゃありませんが、豚は2工場でできますから、牛の方は1つの工場しかできないので、これは、今のところ、日量100頭と言われてますけれども、できるだけ、空けた方がいいところから、協力をお願いして、牛も並行してやっていくと、まず、豚を中心にやるということだと思います。その基本的な考えは、全く変わりません。
記者 出荷を予定どおりやるという。
大臣 もちろん、そうです。だから、安全なんだから出すのですと。ただ、そこに、病気は来てもいいように、今は来ていませんよ、もちろん来ていませんが、緩衝帯を作るという基本的な考え方は、決して間違っていないと思いますので、あとは、いかに早く肉にするあれをどうするかと、これは、いろいろ、これから考える余地はあると思いますけれども、その基本的な考え方は、全く変わってません。
記者 着手はいつ頃から。
大臣 何のですか?
記者 10キロ-20キロ圏に関しては、着手は。
大臣 もうやっている、今、やりかけている。やりかけてます。
ただ、今のところは、ワクチンに、もう全力投球しようということで、昨日段階で、9万いくつだったと思いますが、正式な数字は、また聞いてください、部署に。73パーセントと聞いてますから、あと3万頭ぐらいですから、現地の平尾(消費・安全)局長と話したら、何とか、今日中には、基本的にはですね、基本的には終わると。
一部、牛で、自分で種牛やっている個人の人がいて、「俺のところは絶対嫌だ」みたいなことを言っている方がいるので、そういうところは、例外的に残る場合がありますけれども、基本的には、今日中にワクチンが済むと。今日71チームでやりますから、71人の獣医に、あと3名ぐらいずつ付けて、一気にダーッとやると。それが終わると今度は、一番、懸案になっている、殺処分して埋却するというところに、今、病気がうつったり何かしちゃいけないので、全く新しい獣医さんを、こっちに入れてましたので、もう、これが、ワクチンが終われば、その71人も、全部、殺処分、埋却の方に向けられますので、そうすれば、だいぶピッチが上がるのではないかなと、昨日2時半からだったかな、早く、もう、隠してないで、土地を出せと、隠してという言葉はいけませんね、まだ、躊躇(ちゅうちょ)している土地も、県有地、町有地、どんどん出してくれということで、昨日、東国原知事から、やっているはずですから、それで、土地も出てくれば、例の6万頭の残分についても、ピッチ上がって、進んでいくのではないかというふうに思ってます。
ええと
水が出るなどの支障がある等の理由で「物理的に土地がない」
って話で
国有地で使えるところを出してくれ
って要望してたはずなんだけど
躊躇(ちゅうちょ)している土地も、県有地、町有地、どんどん出してくれ
って
国有地の提供は後回し
ですかい。てか
口蹄疫という国が一体になって闘うべき国際的家畜伝染病対策を県に押しつける態度
って、
一国の農林水産大臣として無責任
じゃないのか。
まあこの発言で
宮崎県の農家だけでなく、全国の農家が国は何でも責任逃れをするつもりだ
というのに気がついたでしょうな。
次の選挙が楽しみだ。
一方、今日は天皇陛下が恒例の田植えをされた。ここは共同で。
天皇陛下が恒例の田植え 皇居内の水田で天皇陛下は25日午後、皇居内の生物学研究所脇にある水田で、恒例の田植えをされた。
麦わら帽子をかぶり、開襟シャツにズボン、長靴姿で水田に入った陛下は、苗を1株ずつ、かがみ込んで丁寧に植えた。この日はもち米のマンゲツモチとうるち米のニホンマサリを合わせて100株を植え、26日以降にさらに100株植える。
田植えは農業を奨励するため昭和天皇が始めた恒例行事で、陛下が引き継いだ。秋に収穫したコメは皇室の神事などに使われる。2010/05/25 16:26
今日は、宮内庁の定例会見もあり
両陛下が口蹄疫について大変心配されている
と伝えられた。時事より。
口蹄疫、「両陛下も大変心配」宮崎県で家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫の感染が拡大していることについて、宮内庁の風岡典之次長は25日の定例記者会見で、「天皇、皇后両陛下も大変心配されていると伺っている」と述べた。
同次長は「両陛下は一刻も早くこの問題が終息し、家畜農家や、地域の人々が安心できる状況になることを強く願われていると思う」と語った。(2010/05/25-17:16)
民に心を寄せる、というのが日本の皇室のあり方の一つだ。こうした
疫病
は、古来から、天皇家が関心を寄せる主要な問題
災厄
の一つである。
さて、赤松農水相とか山田副大臣は何も考えてないだろうが
来年の歌会始のお題は「葉」
である。
国家に災厄があった翌年の歌会始では、皇室の方々が
災厄にあった地域、人々に心を寄せる歌
を詠まれることが多い。
わたしは
宮崎県の口蹄疫禍に関する歌
が詠まれることもあるだろう、と思っている。
この
民主党政権の失政
を
いかにマスコミがコントロールして押さえよう
としたところで
歌会始の歌
は、そうした支配からは自由だ。また、もし来年詠まれなかったとしても、
宮崎の口蹄疫禍
は、すでに皇室の関心事となっていることが宮内庁定例会見で明らかな以上、
別な年や、宮崎ご訪問の際などに歌を詠まれる
こともあるだろう。
マスコミを使って民衆は騙せても、皇室はその埒外にある。
そして
歌に詠まれる
ことがあれば、
民主党政権の口蹄疫に対する失政
は
皇族のお歌
という、一切他からの支配を受けない形で、永く記録にも記憶にも留められることになる。
そして、もし、口蹄疫禍に遭った農民や地域に心を寄せる歌が詠まれたら、宮崎でいま闘っている人たちの何人かは、心慰められることだろう。
赤松農水相は、年頭に伊勢神宮参拝をせず、家族とグアム旅行に行ったくらいだから、歌会始でどんな歌が詠まれようと気にしないだろうけどな。歌を詠むことに関心がありそうにも見えないし。しかし
インターナショナル
よりも、記紀万葉に収められる歌の中には
千年以上古く、しかも日本語で歌われた労働歌
が含まれているんだけどな。まあ、ロシア語でインターナショナルでも歌っていてくれ。
他の職掌ならともかく、農水相は一度くらいは神宮に行った方がいいと、わたしは思うけど、これはそれぞれのポリシーだからしょうがあるまい。
少なくとも
農民を大切にしない左翼
というのは、ニセモノだと思うけどね。あの宮崎の畜産・酪農家に対する冷たい態度や木で鼻をくくったような受け答えを見ていると
お前はツァーリか
と突っ込みを入れてしまう。まあ、いわゆる
労働貴族二世
のご出身だから、ツァーリと言っても、そう間違っているわけでもあるまい。赤松農水相がツァーリだとすると、
山田副大臣はラスプーチン
って役どころですかね。どちらも力不足だけど。
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