さいたま、さいたま 2008年4月20日に講習用AEDを使った「蘇生ごっこ」をやったのが今頃バレ、消防隊員処分

最近、見なくなったAAに
　さいたま、さいたま
というのがあるのだが、何かと話題のその埼玉で起きたなんとも「さいたま、さいたま」というニュース。6/5付web埼玉より。

2009年6月5日(土)ＡＥＤごっこで隊員２人を処分　県南西部消防本部

　 新座消防署の男性隊員２人が勤務中に講習用ＡＥＤ（自動体外式除細動器）を使い、その様子を携帯電話の動画で撮影していたことが４日、分かった。講習用ＡＥＤは通電しないため、隊員にけがはなかったが、県南西部消防本部（朝霞市）は「人の命を預かる職員として悪ふざけが過ぎる」として近く２人を処分する方針だ。
県南西部消防本部によると、“ＡＥＤごっこ”をしたのは、新座消防署に勤務していた当時３０代の救急救命士と３０代の救助隊員。２００８年４月２０日午後８時ごろ、新座市野火止の消防署事務室内で、救急救命士が市民向け講習会で使う音声指示が出るＡＥＤを操作。いすに座った救助隊員は上半身裸になって体にＡＥＤのパッドを付け、心肺停止状態の人が電気ショックを受けて蘇生（そせい）したかのように演技。救急救命士はその様子を自分の携帯電話で１０～１５秒間、撮影した。
　今年４月末、消防本部に匿名の手紙が届いて発覚した。消防本部が調査をしたところ、２人は「遊び半分でやった」と話したという。いじめやパワハラの事実は「ない」としている。その日に出動はなく、住民への影響はなかったという。ＡＥＤごっこで隊員２人を処分　県南西部消防本部新座消防署の男性隊員２人が勤務中に講習用ＡＥＤ（自動体外式除細動器）を使い、その様子を携帯電話の動画で撮影していたことが４日、分かった。講習用ＡＥＤは通電しないため、隊員にけがはなかったが、県南西部消防本部（朝霞市）は「人の命を預かる職員として悪ふざけが過ぎる」として近く２人を処分する方針だ。
(以下略)

ええと、ポイントは
　1. ドラマ"ER"などでおなじみの「下がって!」「チャージ」ごっこをやって動画に撮影、保存
　2. 2008年4月20日午後8時ごろと明確なタイムスタンプがわかってる
　3. 2年も経ってから、匿名の手紙で発覚
って辺りでしょうか。てか
　正確な日時がわかるのは、たぶん、動画がどっかに残っていて、タイムスタンプはそこからたぐれた
とか、超間抜けな原因がありそうだけど。

当然ながら、突っ込みを入れようにも
　弁解の余地もない不謹慎な行い
ではあるのだが、2年も経ってからタレ込まれるというのは
　別な原因
がありそうな気もしますがね。
　その後も繰り返し、この動画を不特定多数に見せていた
とか、もう考えるとどんどんイヤになりそうなお間抜けな話な悪寒。

続き。Seisan先生からコメントを頂いたので再掲する。

医師たる私にはなぜこれが処分になるのか不思議です。

こういった医療機器は置いてあるだけではだめで、説明書を読んだだけでもダメで、実際に使ってみる、あるいはシミュレートする、というのがいざというときに間違えないために大事なんです。

消防隊員にしたって、時間のある限り、放水訓練や、レスキューの訓練を誰かが被救命者になってしているわけで、それと同じことと考えたら、使い方の実地訓練は何らおかしいことではないのではないでしょうか。

Seisan先生、ご教示ありがとうございます。
救急の訓練を怠らない友人も
　なんでダメなの?
と疑問を抱いている。

非常に分かりにくい報道だけど、上記記事の
　２人は「遊び半分でやった」と話した
の
　遊び半分
の部分に何かありそうですね。
大体
　2年後にタレ込み
って辺りから、よく分からないわけで。