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2010-08-23

安藤彦太郎『中国語と日本近代』岩波新書新赤12

その昔
 文革を大絶賛したイデオローグの一人
だという
 安藤彦太郎
の中国語学習に関する書物を読む。

で、
 意図的に東亜同文書院についてはパス
しているような印象を受ける。てか
 オレの受けた教育っていろんな意味で凄かったんじゃん、オレも早稲田で中国語教師やったしさあ
みたいな中身だ。しかし、この人に中国語を習った学生というのも悲しいよな、たぶん。

早稲田の語学というと、今はどうだか知らないけど、
 一定の定評
があったんだけど、それは戦前からだったのか、というのがよくわかった。なんせ
 大学に行ったら、英語が受験時よりできなくなったので、また「旺文社大学受験ラジオ講座」始めました
なんて奴がいたんだよ。
 早稲田のドイツ語
というのも、ネタになっていて、帰省した連中が夏休みに集まると、まずやることが
 おい、お前ドイツ語わかるか
というのだったりした。
 北大 vs. 早稲田でドイツ語初級がどれだけ「わかっているか」競争
とか、もう
 宴会のネタとしか思えない
状況の話があったりしたんだけど、最近はCALLも充実してきてるから、まさか、あんなことにはなってないよね。そもそも
 第二外国語自体が削減の一途
なので、ドイツ語初級ネタそのものが共通理解しにくくなってるかも。

安藤彦太郎は今年の始めに亡くなっている。
 中国共産党に対しては非転向
という凄い経歴の持ち主で
 四人組打倒
が始まってからも、ちゃんと
 親中国のイデオローグの地位を保ち続けた
ってのが素晴らしすぎる。

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