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2010-08-13

尾崎雄二郎『中國語音韻史の研究』創文社 1980

やはり見つからなかったので、古本屋で買う。
先師尾崎雄二郎先生の中国語音韻学関連の論文を蒐めたもので、第一部の14部の論文は、尾崎先生の学位論文として京大に提出された。
初めて本書を手にした時、たぶんまだ中文に上がった頃だったかと思うのだが、その時もそうだったし、今改めて入手した本書を開いて思うのだけれども、第一部の第六論文
 漢語史における梵文學
を読むと、自分の力の至らなさを痛感する。中文に上がった当時、たぶん、日本にはそんなにはいないだろう、
 大正蔵54事彙部下の仏典翻訳に関連した仏書が頭に入っていた3回生
だったのだ。病気で北海道に帰っている間、暇だったので、
 大正蔵の49巻から始まる史傳部、53・54巻が充てられる事彙部、55巻の目録部
の7巻を飽きるほどめくった。その頃は、今よりはまだ記憶力がマシだったので、さすがに全文を覚えることは出来なかったが、
 トピックとなる部分
については、カードも取り、また何度も見たのでかなり覚えていたのである。興味は事彙部の説話の方にあったが、印度学に在籍していた学生ならば当然であるように、事彙部に収められる
 梵語あるいは胡語と漢語の翻訳関連の仏書
についても、気になる部分は押さえておいた。印度学では写本のvariantはモノを読むときには最低でもみておかなければならないわけで、こうした
 翻訳情報
というのは、variantを探る基本情報を含んでいるからである。漢訳で、ある語を充ててあって、異訳では訳語が甚だしく異なる場合、こうした翻訳情報が元の語形を探るツールになる。基本的に
 玄奘はともかく、古訳・旧訳を使う場合は、翻訳には信を置かない
態度で臨まないと、漢訳仏典は読めない。裏にどのような梵本あるいは胡本が存在するかを、そうした資料や脚注の校勘を手がかりに解いていくのが、漢訳仏典とのつきあい方の初歩である。
大正蔵をめくっている頃は、将来まさかまた大学に戻るかどうかなど考えていなかったけれども、一心に北大の図書館で大正蔵の49〜55巻の7冊を中心に、律部や毘曇部を見た。病中の慰めだった。

結局、中国語学は選ばなかったわけで、大正蔵54巻のカードもその後役に立つことはほとんどなかった。たぶん、まだどこかにそのカードの束はある。
目録部についても飽きるまでめくったので、一時期は、唐代に入るまでの翻訳仏典のリストは頭に入っていた。今のようにデータベースで簡単に引けるようになれば、無用の記憶ではある。

第二部の「中國語音韻史の周縁」の
 第十五 中國語の「受身」をどうかんがえるべきか 1960
 第十六 仁の詞性に關する隨想 1957
は、今読んでも、示唆するところが大きい。たとえ中国語学を学んでおらず
 漢文、それも日本漢文しか知らない
という研究者であっても、この2本の論文は知っておくべきことを含んでいる。
この2つの論文が書かれてすでに50年以上を経過しているというのに、自分の書いたものも含めて、ここで指摘されている問題をクリアできてない研究は甚だ多い。

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