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2010-08-21

「いままでblogなんてカスだと思ってたけど身内が270万アクセスして、本も出したから注目するよ」

単にわたしの読み間違いであることを願うんだけど。

どこかの出版社勤務で、例の「たぬきち」さんのblogに対する批判を書き、それをたぬきちさんのblog「たぬきちの野良犬ダイアリー」の8/5付記事
気になるブログ二つ「teru0702の日記」「中年社会学」
で取り上げられたことで
 アクセス数が増加したblog"teru0702の日記"
がある。
現下の出版業界のしんどい一面を活写していて、これはこれで読み応えがあるのと、
 本を出せば有名人になれる
という勘違いをしているヒトには、是非読んで頂きたい内容を含んでいるのでオススメなんだけど、この中の8/7付記事
ブログがマスメディアとして成立する時代とは?
にちょっとした違和感を覚えた。次の記述だ。


そこに「たぬきちの『リストラなう』日記」が8月7日午後1時現在270万を超すページビューを獲得している秘密があると思えてならない。

いずれにしても、270万ページビューという数字は「たぬきちの『リストラなう』日記」が立派なマスメディアとして成立していることを何よりも雄弁に物語っている。「たぬきちの野良犬ダイアリー」にしても8月7日午後1時現在27・1万ページビューを記録しており、こちらも二つのブログを合わせれば、キレイキレイの女性ファッション誌など問題にしないほど多くの読者を集めていると言えるだろう。

どうやら「たぬきち」氏はブログジャーナリズムの可能性を切り拓いてしまったのである。旧大陸メディアの住人は、このことに驚愕しないわけにはいくまい。

ふ〜ん。
 blogが活字化される
というのはこれまでもあったことだ。短期間で270万アクセスという数をはるかに凌駕するアクセスを記録したblogだってこれまでにもあっただろう。ただ
 たぬきちの「リストラなう」日記
の場合は
 twitterでの拡散
という要素が大きい。拡散に積極的に関わったのが、佐々木俊尚さんで、わたしも佐々木さんのtweetや友人の出版関係者のtweet等でこのblogを知った。そうした要素があっての
 270万アクセス突破
ではある。twitterによる情報拡散の速度の速さは、これまでとは全く違うので、短期間に広範囲にあるurlを知らせることが出来る。だから
 twitterでの拡散+内容の面白さ
が、この
 270万アクセス
の元なのである。すでに単行本化されているので、書籍を目にした方も多いのだろうと思う。わたしは出版前後から、ほとんど本屋に寄れない忙しさで、まだ実物を見てないのだけど。

で、上記の
 270万アクセスですでに「マスメディア」発言
というのは、単に、teru0702さんが
 これまで見てきてなかったことに気がついて驚愕している
というのなら、いいんだけど。

要するに、teru0702さんにとって
 たぬきちさんは「羨ましい」
のだろう。てかさ、8/17付の次の記述にも凄くひっかかった。


雑誌はブログのように言いたいことを言っているのか!?

このところ毎日、ブログを更新している。オレがブログを書き始めたのは7月28日だが、ブログを休んだのは京都に遠征していた7月31日と8月1日だけ。8月2日からは毎日休むことなく今日まで書き続けている。16日間連続でエントリーしている計算になる。

どのくらいの原稿量になるかはわからないが、原稿料がないことは間違いない。ビラを書く感覚で日記を書いているというところか。まあ、世の中にはオレのようなブロガーがゴマンと存在していることも間違いない。オレもそうだけれど、みんな書きたいことを書いている。むろん、編集者とのペアズワークではないから、テーマらしきことも自分で決めているし、校正らしきことも自分でやっているし、総ては一人の作業である。

もともと日記を書くのに編集者の手を借りることはないのだから、一人の作業は致し方あるまい。(以下略)

インターネットの民衆への解放(大学等研究者の専有物だった時期から社会的インフラとしての発展、と言っても良い)直前に
 今後は、インターネットにはテクストが溢れ「一人カラオケ」状態が「物書き」の世界にも及ぶ
という悲観を見たのは、95年前後の『月刊アスキー』の高千穂遙だったか
 選別されない書き手がゴミのようなテクストをまき散らす事への「嫌悪感」
を書いてたのを読んだけど、出版社のこれまでの
 インターネットへの見方
って、上記のようなものなんだな。
 編集者の手を経ないテクストに対する違和感
というのは、たぶん、ネットの向こうにいる人々、ディスプレイでこれらの文字を読んでいる人の大部分にとっては
 編集者が付く違和感
の方が大きいだろう。
 個人のテクストが管理される
という関係は、個人がインターネット上で行う発言に関して、もっとも意識されない、あるいは排除される考え方だろう。
 芸能人・著名人が人気集めにやっている「営業blog」はともかく
としてだ。

teru0702さんにとっては
 「たぬきち」さんより才能があるはずの「オレ」もインターネットで小遣い稼ぎ
ってつもりでblogを始めたのかな。ま、わかりませんけど。そこかしこに
 オレはエライ、出版社でデキル男だ
みたいな感じを漂わせた文章ではあるんだよね。

メディアが何を考えているか、垣間見られる、という意味で非常に面白いblogだと思う。

わたしは
 blogは「平場で殴り合い」の世界
だと思っている。
 誰が何を書こうが構わない
代わりに、
 「出版社」など媒体を持っている主体が守ってくれるわけではない
場所である。
 出版社勤務がblogを書くことのアドバンテージになる
とteru0702さんが考えているとすれば、ちょっと違うんじゃないのかな。

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コメント

>blogは「平場で殴り合い」の世界だと思っている。
> 誰が何を書こうが構わない
>代わりに、
> 「出版社」など媒体を持っている主体が守ってくれるわけではない
>場所である。

まったくそのとおりだと思います。
だって本気で戦うと消耗しますもん。。。真実の検証だって大変ですしね~。
(論文の査定へのレスポンスより必死です。)

投稿: 僻地の産科医 | 2010-08-21 18:58

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