理会
竹中労が
理会
という単語を作ったとは知らなんだ。
てか
理会
って、竹中労が生まれる遙か以前から存在する漢語なんだけどね。
手元の漢和辞典(『全訳漢辞海』第二版)をざっと引いても(用例は載ってないので、引っ張ってきた)、
1.物事の道理を理解する。さとる。
蘇軾・答張嘉父「然此書自有妙用、學者罕能理會(一作領會)」
2. 見解が一致する。『世説新語』識鑑篇「而闇與之理會」
と出てくる。
いま普通につかう
理解
に近い意味では明治期の文章などに普通に
理会
って出てくるんじゃないの? すぐに誰って言えないけど、何度も見た覚えがある。
てか『朱子語類』には頻出する。南宋では普通の言葉ってことだ。四書の教科書である、朱子の『四書章句』にも
理會
は出てくるから、漢文の勉強をしていた人間には馴染み深い漢語であったはずだ。
「理會」の辞書的意味については、ここに詳しい記述がある。8つの意味を載せている。
理會(中文繁体字)
まあ、竹中労の「理会」がこうした「理會」の歴史的用法をぶっ飛ばして
新規の意味を含ませた
んだったら別だけど、それでも
造語
ってのは言い過ぎ。
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