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2010-08-19

「自然な療法」@唐代

仕事で、唐代の医書を調べている。
 抗生物質などなかった時代の医書
では、
 腫れ物
が医療の一つの大きな関心を集めていた。これはつい最近までの抗生物質のなかった時代でも同じことだった。いまでも医療の行き届かない、発展途上国、あるいは災害の現場では、日本では過去のものになったこの手の腫れ物が、人々の命を奪う元となることもある。

背中に腫れ物が出来るのは
 発背
として、重い腫れ物として区別されている。ある世代以上にはおなじみの
 面疔(めんちょう)
も関心の的だ。
いまなら抗生物質やステロイド等で押さえられる皮膚上のトラブルが、それがなかった時代には、
 どうやったら押さえられるか
が、薬方の主眼でもあった。

いかに当時の医師たちが苦労していたかは
 四十五味の薬方
などがあることからも伺える。経験則を積み重ねて、選ばれた薬種が45種類。それぞれを、炙ったり、焼いたり、不要な部分を除いたりして、下拵えをした上で、煎じ、煮沸して、有効だと思われる成分を精製してゆく。
呪術的なこともやる。
そうして、
 「目に見えない原因」で起こる「目に見える」腫れ物をどうかして治したい
と人々は願っていた。
腫れ物は慢性化しやすく、
 長年悩まされる患者
はたくさんいたようだ。
 三十年来の腫れ物を治す薬方
などが、医書には散見する。

腫れ物だけではない。
大規模な外科手術もできなかった時代であるから、開放骨折なんかした日には、たぶん生きてゆけない。
 車馬から落ちて、腕を折り、あまりの痛さに泣き叫んでいる人の痛みを取る処方
というのがある。嘘か誠か、
 十三日で、骨や筋肉が繋がる
などと、効能が書いてある。見たところ、麻薬成分を含む薬種はないので、果たして
 痛みを取る麻酔効果がある
かどうかも分からない。

漢方では
 草木石獣虫魚介
すべてを薬種とする。これが
 「自然な療法」マニア
には
 身体によい、素晴らしい療法
になるのだろうか。当然
 自然毒を含む薬種
も多数、漢方では使われる。これも
 すべて自然素材、ハーブ主体だから「安心、安全」
なのだろうか。
無知無理解は恐ろしい。

ホメオパシーを盲信する施術者の言い分に操られる形で、癌だった方が亡くなったという。
砂糖玉に果たしてどれだけの
 痛み止め効果
があるものか。ペインクリニックのなかった時代、札医麻酔科の高橋先生(だったと思う)が
 まるで赤ん坊の泣くような声
を病棟で耳にし、確かめたところ
 咽頭癌末期の成人男性患者
だった、という話を聞いたことがある。今から50年くらい前の現代日本の話である。大の男が赤ん坊のような泣き声を絞り出して苦痛を訴えていた時代に逆行させるような施術が、何の管理もされず、まかり通っているようでは、
 医学の進歩
などなかった、ということになる。

ともかくも、以下のサイトに書かれている内容が事実だとすれば、施術者の行動には怒りを禁じ得ない。
「あかつき」問題を憂慮する会

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