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2010-09-28

「魚釣島(=尖閣諸島 ある中国人通訳が国際会議で「うおつりじま」と訳したので流用)問題」が中国得意の権力ゲームの一環だったら? 最初の「釣果」は「前原失脚」か

中国では古来
 皇子には囲碁を習わせる
という話がある。天下国家の情勢を見通す目を養うには囲碁が一番というわけなのだが、今回の尖閣諸島問題を
 戦略ゲーム
として見た場合、どう考えられるのか。

日本側条件
 1. よりによって外相が、対中国強硬派の前原くん(漁船乗組員逮捕当時は海保を統括する国交相)
 2. 菅首相は対中国穏健派
 3. 日本は中国に経済依存
 4. いまの中国大使は民間人で外務省をフル活用できない

中国側条件
 1. 新しい体制になった菅政権が中国に対してどう行動するか見極めたい
 2. 前原くんには早々に外相を辞めて頂きたい
 3. 胡錦濤の「次」が決まってない
 4. 釣魚島(こっちが正しいのよ。なぜ中国人通訳が「うおつりじま」と通訳したのか不明だけど。たしかに尖閣諸島に「魚釣島」はあるんだが)も含めて、中国の領海を広げて、「中国権益」を東アジアから東南アジアにかけての地域で拡大したい

で、以下は完全なヨタ話。
中国側のシナリオを勝手に考えてみた。
で、
 9/7の「漁船体当たり事件」
は、
 もともとここまで大事にするつもり
はなく、
 軽いジャブ
のはずだったのだが、折悪しく、
 民主党代表選
に引っかかっていたもので、
 放置状態
になった。そこで活躍したのが
 対中強硬派の国交相前原くん
で、
 うちの海保の巡視船に体当たり攻撃を仕掛けてくるような連中は即刻逮捕、日本の裁判に掛けてやる
くらいの勢いだったのは間違いない。
 この時、首相がリーダーシップを取って、即時釈放
してたら、
 菅再選はなかったかも知れない
わけなのだが、その後の対応を見ると
 漁船衝突事件が「いかなる問題」であるのか、菅首相はあまり深く考えてなかった
と思われる。
 前原くんに丸投げ
した形になったが、
 中国側としては当然一番イヤな展開
になった。

で、一週間後の9/14は代表選。
中国は、
 小沢総理実現を期待
してたかも知れないが、
 民衆が圧倒的に小沢不支持
という残酷な結果が出る。

で、菅代表再選直後の9/19に
 十日間の勾留延長決定
となる。まあ、
 船長が「オレは悪いことは何もしてない」
というのだから、日本の司法手続き上、
 否認すれば勾留延長
と相場が決まっている。この時
 9/17に菅改造内閣が発足したばかり
な上に、
 外交音痴という有り難くない定評のある菅首相

 対中関係に何の配慮も見せない姿勢
を示した。
 先に全員を逮捕した前原誠司国交相を外相として起用した
のがそれである。
 菅ちゃんの「外交問題へのセンスのなさ」
というのは、絶妙すぎる。中国から見れば
 菅政権は対中強硬路線に舵を切った
と見切ったことだろう。たぶん、
 菅ちゃんはそんな気はなかった
にしてもだ。

中国はこの辺りで
 「尖閣諸島漁船衝突事件」の最大限の利用
を決めたんだろうな。考えられる利用法は次の通り。
 1. 前原くんは目の上のたんこぶ。できることなら失脚に追い込みたい。
 2. 十月一日は、国慶節。国慶節前に、日本の今後の対中外交の戦略を見極めたい。
 3. 国威発揚の場である国慶節前に「無様な妥協」は中国人民の怒りを買う。この事件を中国共産党の威信アップの原動力にしたい。
というわけで、
 中国側から見れば「空気を読まない」菅くんと前原くんにがっつりお灸を据える戦略
を、大々的に展開し始めた。

「空気を読めない」という点においては
 前原誠司外相
は、菅首相に勝る。まあ、このまま突っ張っていけば
 永田メール事件のような「前原自爆」を引き出せる
というのが、恐らく中国が
 漁船衝突事件で手に入れた「凄くおいしいカード」
である。
 早晩、前原外相の首を飛ばし、親中派を後釜に据える
というのが、
 中国のまず第一の「来るべき」勝利
である。それに
 中国大使が民間人
というのも
 中国には望外の幸運
で、
 官僚を手足の如くフル活用できない民間人大使

 平時ならともかく、一旦トラブルが起きたときには全く使えない
のである。

次に
 邦人逮捕と日中交流行事の延長または中止、日本への旅行自粛勧告、対日輸出制限、および日本からの輸入手続きの煩瑣化

 人権と経済
という
 日本の弱点を突く波状攻撃
に出た。中国の最初の読みでは、当然、
 このまま菅政権は突っ張り続けるだろう
と考えていたのだが、
 イラ菅
が、
 中国の予想外の行動
に出た。それが今朝の朝日の記事。


「もっと早く」 解決急がせた首相 中国船長釈放前に

2010年9月28日8時15分

 「もっと早くできないのか」
 菅直人首相が声を荒らげた。22日からの国連総会出席を前に、尖閣諸島沖の衝突事件で逮捕した中国人船長について、官邸の関係者が「勾留(こうりゅう)期限の数日前には決着がつきそうです」と、起訴が避けられそうだとの感触を伝えた時のことだった。首相は、船長釈放について「検察当局が総合的に考えた」として、関与を全面否定しているが、実際は早期解決を促すような発言をしていたのだった。
 首相に伝えられたのは、米ニューヨークから帰国する25日以降、さほど間を置かずに検察当局の判断が出るという見通しだった。中国人船長の勾留期限は29日。その前に局面を変えたいという政権の意向が働いていた。
 だが、首相はいら立ちをあらわにして、自らの訪米中にも決着を急ぐよう求めた。ニューヨークで温家宝(ウェン・チアパオ)首相と接触する可能性を残したかったと見られる。結局、那覇地検は24日、船長を処分保留のまま釈放すると発表した。
 一報がニューヨークの首相にもたらされたのは、現地時間の24日未明。就寝中に起こされた首相は「ふーん」と答えただけで、特に驚いた様子は見せなかった。
 早期決着を促した首相の姿勢は、粛々と国内法を執行するという当初の方針からの明らかな転換だった。
 中国人船長を逮捕した判断は、当時は海上保安庁を指揮する国土交通相だった前原誠司外相らの進言を受け入れた結果だった。だが、首相は訪米直前には、電話をしてきた知人に「初動に問題があったようだ」と漏らした。逮捕後に何が起きるのか、もう少し見越すことができなかっただろうか――。そんな首相の心情がにじんでいた。
(以下略)

まあ、
 対中国に何のビジョンも戦略も持ってない菅ちゃんのみっともなさ炸裂
ですな。

この漁船が妙に丈夫で
 巡視船に体当たりしても「大丈夫」なレベル
で、ひょっとしたら
 プロの当たり屋
ではないか、なんて憶測が飛ぶ始末。たぶん、今後も
 この程度には頑丈な「漁船」群

 日本の領海のみならず、中国が「領有を主張している各海域に出没」
することだろう。

ま、これからも
 中国はしばらくはガンガンやって、日本の弱腰な対応を引き出す
に決まっている。
 外交政策がまともにない民主党の最弱点を徹底的に攻撃する
のは、
 戦略ゲームとしては正しい
わけで、以後
 外交面と経済面で民主党政権は泥舟化することは決定
だと思われる。
ちなみに
 このまま強硬姿勢を貫くと中国も損
なので、
 適当な時期を見計らって、民主党政権に恩を売る形で手を引く
だろう。ま、国慶節休みの10月第一週には国内事情からそんな
 妥協
は出せなさそうなので、中旬まではグダグダやっているように「見せる」かもね。
しかし
 国慶節前だから、中国は予定調和に従って動いているので、日本はむやみに騒ぐ必要はない
んだが、どうしてわざわざ話を変な方向に持っていこうとする人達がいるのか。マスコミは
 1秒先しか見てない
んだろうか。今は
 火を消せ、強硬に闘え
というと、飛んで火に入る夏の虫なんだがな。時期が悪いって。

もう一つ、まだ表面化してないが、
 漁船衝突事件を「胡錦濤以後の権力争い」に利用
しているフシがある。果たしてどの程度「利用」されているかは、今後の中国共産党の動向をこまめにチェックするより他には方法がない。

で、菅ちゃんが
 どこに着地するか
って話なんだけど、先ほど引用した朝日の記事の続きにはこんなことが書いてある。


 首相外遊中に緊張回避を模索したのは、留守を預かる仙谷由人官房長官だった。外務省の懸念がそれとなく検察側に伝わるように手を打った。11月中旬に横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の来日が予定されている。それまでに局面を転換しなければならない。
 だが仙谷氏は最近、知人にこう漏らしている。「民主党には中国とのパイプがないんだ」。中国側と十分な意思疎通がないまま船長釈放のカードを切ったものの、首相が期待したニューヨークでの温首相との接触は実現できずに終わった。そればかりか、中国側は謝罪と賠償を要求している。
 突然の船長釈放について、中国政府関係者は「予想外だった」と明かす。
 29日に船長は起訴される可能性が高い――。中国政府内では、19日に1度勾留が延長された際、こうした見方が大勢を占め、すでに対日強硬路線にかじを切っていた。首相に先駆けてニューヨーク入りした中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は21日、「必要な対抗措置を取らざるを得ない」と発言。中国筋によると、温首相の発言は共産党指導部内の合意を得た上でのことだった。
 一度、党の方針が決まれば一気に突き進む。それは、日本側が船長釈放で緊張緩和への局面転換を図ろうとした後でも変わらない。中国政府系シンクタンク関係者は「指導者があれだけ強い調子で批判した直後に、日本の首相と握手できるわけがない。完全な根回し不足だ」と語る。

いまのところ
 胡錦濤来日中止
という話は聞かないから
 10月中旬の然るべき時期に中国が懐柔策を提示してくる
のではないだろうか。本来なら、こうした
 外交の裏交渉
は、担当者が細かく根回ししてやる話で、
 脱官僚
などという世迷い言で
 アマチュアの方がプロよりエライという「日本式文化大革命」
を推進してきた民主党政権には
 外交での官僚の重要性を無視しまくってきたツケ
がどっと出てるんでないの?

アメリカも事態の収拾に手を貸し始めた模様。朝日より。


尖閣問題「日本の立場を全面的に支持」 米国防次官補

2010年9月28日21時23分

 来日中のグレッグソン米国防次官補は28日、東京・赤坂の米国大使館で朝日新聞などと会見し、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件について「我々(米国政府)は日本の立場を全面的に支持する」と語った。さらに「米国から見て、日本政府は適切に対応しており、これ以上の行動は必要ない」と述べ、中国側が求める謝罪と賠償に応じる必要はないとの考えを示した。
 尖閣諸島の領有権については、他の領土紛争と同様に「米国政府としてはどちらの当事者にも同調しない」としながら、「1972年に沖縄県とともに(米国から)日本に返還された」と指摘。「米国政府としては、尖閣諸島が日本の施政下にあることを確認する」と語り、日本防衛の義務を定めた日米安保条約5条の要件を満たしていると認識していることを強調した。
 グレッグソン氏は尖閣問題と関連して「中国の海洋活動は、(最近)ますます自己主張が強く反映された形になってきており、地域の多くの国々にとって懸念となっている」とも述べた。(加藤洋一編集委員)

で、ここへ来て
 中国の反体制運動家がノーベル賞候補になっていることに中国政府が不快感
というニュースが飛び込んできた。


中国高官「反体制派に授賞なら関係悪化」ノーベル賞巡り

2010年9月28日21時14分

 【ロンドン=伊東和貴】ノーベル平和賞の選考を支援するノーベル研究所(ノルウェー)のルンデスタッド所長は27日、地元テレビの取材に対し、中国の政府高官が「中国の反体制活動家に今年の同賞が授与された場合、中国とノルウェーの二国間関係に影響を及ぼす」と同氏に語ったことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。
 同通信によると、中国の傅瑩外務次官が今夏、オスロの中国大使館でルンデスタッド氏と面会した際に、「(反体制派への授賞は)非友好的な行為とみなされ、ノルウェーと中国の関係を悪化させる」と語ったという。これについてルンデスタッド氏は地元テレビの取材に「ノーベル賞委員会の決定には何の影響も及ぼさない」と強調した。
 ノーベル平和賞には例年、中国の人権活動家が有力候補として浮上。今月21日付の英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、中国の民主化を呼びかける「08憲章」を起草したとして実刑判決を受けた作家の劉暁波氏に賞を贈るべきだとのハベル・チェコ前大統領の投書を掲載し、話題を呼んだ。
 ノーベル研究所は平和賞受賞者の選考にあたるノーベル賞委員会に、助言や情報提供を行う。今年は10月8日に受賞者が発表される。

人権問題を突っつかれると、中国は困る話満載だからな。西蔵といい、新疆ウイグル自治区といい、少数民族問題だけでも、いくらでも国際社会から非難される要因がある。
平和賞は何かと物議を醸すことがあるけど、もし、反体制運動家が受賞して中国が反発すると、いよいよ国際的にマズイ展開にはなっていく。

というわけで、10月8日にノーベル平和賞が発表され、もし下馬評通り、獄中の劉暁波が受賞したら、
 中国は尖閣諸島問題どころじゃない事態
に陥る。その場合は、漁船衝突事件は予定より早期に落着させるんじゃないかなあ。

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コメント

なにげに中国、今回の外交はボロボロ
お粗末もいいところだったんですけどね。
それを遙かにブッ千切る超低レベル外交のミンス
具体的にはこらえ性のない管が勝手に自滅し
なぜか完全勝利がその手に。

一番驚いたのは当の中国でしょうね。

一方、いよいよ仲裁に乗り出そうとしていたアメリカは、完全に流れに取り残されることに。


投稿: nyamaju | 2010-09-29 00:22

官房長官のクビを切るんじゃないの?

投稿: 元外科医 | 2010-10-01 22:40

nyamaju先生、元外科医先生、コメントありがとうございます。
仙石くんといえば、コレ。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/11/post-c0ca.html
「政治の文化大革命」発言のヒトですからねえ。。。

投稿: iori3 | 2010-10-01 22:52

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