小惑星探査機「はやぶさ」よ、地球で待っているよ(その10)「おつかいできた!」帰還したカプセルからイトカワの微粒子を検出(速報)
2010-07-05 小惑星探査機「はやぶさ」よ、地球で待っているよ(その9)「おつかいできた」かも? カプセル内から微粒子 地球上の物質の可能性は高いけれども
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2010/07/9-3ea6.html
の続き。
(追記 11/16 13:15)
JAXAのはやぶさチームから、正式なアナウンス。
はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について平成22年11月16日
宇宙航空研究開発機構宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器(※)からの微粒子の採集とカタログ化を進めています。
サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。
採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況です。JAXAは、初期分析(より詳細な分析)のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めています。
※ サンプル収納容器内部は、サンプルキャッチャーA室及びB室と呼ばれる2つの部屋に分かれています。
資料
添付資料1:はやぶさ帰還カプセルの試料容器から回収された微粒子がイトカワ起源であると判断する根拠
はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について(宇宙航空研究開発機構 理事長談話)
2010年6月13日にオーストラリアのウーメラ実験場に着陸し、小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」搭載の帰還カプセルにより持ち帰られたサンプル収納容器から採集した微粒子のうち、イトカワ由来の微粒子が現時点で1,500個程度確認されました。
幾多の困難に見舞われながらも、カプセルを無事地球に届けた「はやぶさ」がもたらした成果の総仕上げとして、始原天体である小惑星からの微粒子が極めてクリーンな状態で世界で初めて地球に持ち帰られたことは、人類にとって共通の価値ある財産を獲得した大変画期的なことであり、大きな喜びを感じております。
採集微粒子由来の確認にあたり、関係された研究者の方に厚く御礼を申し上げます。また、応援してくださった多くの国民のみなさま、政府関係者やマスコミの方々にも心から感謝いたします。
今後は、回収されたサンプル収納容器から微粒子の採集を引き続き行うとともに、小惑星イトカワ由来の微粒子に対してより詳細な分析を進め、太陽系の起源と進化の解明に貢献できることを期待しております。
2010年11月16日
宇宙航空研究開発機構
理事長 立川 敬二
(追記終わり)
待ちに待った、うれしい知らせが届いた。NHKより。
はやぶさ ミッション達成を確認
11月16日 9時29分ことし6月、地球に帰還した「はやぶさ」のカプセルに小惑星イトカワで採取した微粒子が入っていたことがわかりました。小惑星からサンプルを持ち帰るという世界で初めてのミッションが達成されたことになります。
これは、16日朝の閣議のあとの記者会見で、高木義明文部科学大臣が明らかにしました。それによりますと、ことし6月、7年ぶりに地球に帰還したはやぶさのカプセルからは、これまでに1ミリの100分の1ほどの微粒子1500個が回収され、電子顕微鏡などを使って詳しい分析が続けられていました。その結果、微粒子の多くはかんらん石と呼ばれる鉱物で、鉄とマグネシウムの比率が過去に地球上に落下したいん石の成分とよく一致することがわかりました。この比率は、はやぶさが調べたイトカワの表面にある岩石のデータとも一致するということで、宇宙航空研究開発機構は「微粒子のほとんどがイトカワ由来だと判断した」としています。イトカワのサンプルの採取をめぐっては、着陸の際のトラブルの影響で回収装置がうまく働かず、回収できたかどうかはっきりしていませんでした。今回、イトカワの微粒子がカプセルに入っていたことがわかったことで、小惑星からサンプルを持ち帰るという、世界初のミッションが達成されたことになり、宇宙航空研究開発機構では、今後、国内外の研究者に微粒子を配り、より詳しい分析を行うことにしています。
おめでとう、はやぶさ。
おめでとう、JAXAのプロジェクトチームのみなさま。
1500個の微粒子の内、いくつがイトカワのものかは分からないけれども、極めて微量の試料であっても、今後世界中の研究に大いに役に立つ。
続き。産経より。
【はやぶさ快挙】人類初めての入手 46億年前の太陽系誕生の解明に迫る
2010.11.16 09:23
カプセルから回収された微粒子(カンラン石や輝石)の電子顕微鏡写真(JAXA提供)「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」の物質を持ち帰っていた。数々のトラブルを乗り越えて地球への帰還を成し遂げた宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさチームにとっても、最高の成果といえるだろう。人類が初めて直接入手した小惑星の物質からは、46億年前の太陽系誕生当時にまで迫ることができる。
イトカワの岩石は太陽系が誕生したころに形成され、浸食や地殻変動などの影響を受けずに、当時の状態をよく保っているとされる。太陽系の惑星は無数の小惑星がもとになっており、イトカワの試料を調べれば地球などを構成する物質の初期状態がわかる。
イトカワ由来と判明した微粒子は、2回目の着陸時に使用した試料保管容器の一部に付着していた。残りの部分や1回目の着陸で使った保管容器は手つかずで、試料はさらに増える可能性が高い。詳細な分析が進めば、太陽系への理解は大きく深まるだろう。
はやぶさチームは、高い理想を掲げて世界一の試料回収技術を実証した。その技術をさらに確実なものにする必要がある。JAXAは後継機「はやぶさ2(仮称)」で、生命の元になる有機物を多く含む小惑星を目指す。「生命の起源」への挑戦だ。速やかな実現が期待される。(小野晋史)
おお、まだカプセルは半分弱しかチェックされてないのね。
これから、イトカワから地球にもたらされた微粒子が更に増える可能性が高いのね。
おまけ。
鳥越俊太郎は、この
偉業の意味がまったく理解出来ない
らしい。【科学】「はやぶさ」また快挙 微粒子は小惑星「イトカワ」の物質と確認 月以遠からの回収は世界初[10/11/16]スレッドより。スーパーモーニングでの発言が見たヒトから上がっている。
2 :名無しさん@十一周年:2010/11/16(火) 09:32:22 ID:faeRbpgQ0
蓮舫「だからどうしたの?」38 :名無しさん@十一周年:2010/11/16(火) 09:34:48 ID:3tKn/CWJ0
>>2
さっき鳥越がじっさいそう言ったwww61 :名無しさん@十一周年:2010/11/16(火) 09:35:52 ID:2ta8IEzUP
さっきのスパモニアナ「快挙ですね~」
鳥越「で?」
スタジオ「・・・え?」
鳥越「いや、だからどうなの?」220 :名無しさん@十一周年:2010/11/16(火) 09:42:46 ID:0+TvhHL40
>>61
まぁ鳥越の擁護をするとすれば、イトカワの微粒子だったとして
それがどう快挙なのかお茶の間の皆さんは分からないだろうから代弁したとも言えるな。
代弁の仕方が悪いけど。
これがホントなら、頼むから
日本が世界に誇る偉業の足を引っ張るコメント
はやめてくれよ、鳥越俊太郎。つか
自分は興味がないからどうでもいい
んだったら、コメンテーター辞めれば?
(追記 14:00)
スパモニ確認。
鳥越「だからどうしたの」
スタジオにたしなめられて。
鳥越「なんかこっからわかるわけでしょ?」
とどう考えても解説が出来ないスパモニ担当アナに無茶振りする鳥越俊太郎。
単に
オレは賢い
って言いたいだけかい、鳥越俊太郎。
(追記終わり)
| 固定リンク
« 菅ちゃんが13日夜胡錦濤に何を言ったのかとっても不安(その2)手元の資料を棒読み、視線は定まらず、胡錦濤と視線を合わせず 挙動不審な菅ちゃん | トップページ | 「ひのもとおにこ」アニメOPをヤマハ純正ボーカロイドVY1に歌って貰いました »
コメント