走馬看北京 「尊老愛幼、中華民族伝統的美徳」誰も席を譲らない「優先席」
白杖をついて、北京市内をうろうろしている。
最近の北京は地下鉄が大変便利なので、プリペイドの地下鉄・バス共通のカードを空港で買って使っている。
で。
優先座席の前に立っていても誰も席を譲ってくれない
のであった。日本でも、東京は割と譲ってくれたりする一方、
関西ではほとんど譲って貰えない
のだが、
北京は関西並に譲ってくれない
のである。いま、膝に装具を入れているので、譲って貰えればありがたいが、まあしょうがない。
十三号線では、車内電光掲示で
尊老愛幼、中華民族伝統的美徳(老人を大事にし、子どもをかわいがるのは、中華民族の伝統的な美徳です)
という掲示をずっと流して
優先座席を譲りましょう
と呼びかけているが、誰もそんなことは気にしてないのだった。日本国内の
「人権を守りましょう」という掲示の多い自治体
と似たような状況である。呼びかけが多いってことは
ほとんどその呼びかけの内容を守ろうとしない
状況ってことだ。
まあ、
独生子女(一人っ子政策)世代
だからな。
台湾では、それほど裕福とも思えない身なりのおじさんたちがよく席を譲ってくれた。若者が席を譲らないのは、台湾も同じではあったけどね。
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コメント
>日本でも、東京は割と譲ってくれたりする一方
いや、関東の方がかえって譲りませんよ。
朝通勤ラッシュ時の殺伐とした雰囲気は、全国髄一です。
関西の方がましかと思っていたのですが。
上海のほうが、まだ席を譲る姿は多かったので、そこは「ぽちに」「さへに」の気質の違いということでしょうか、それとも「さへに」のほうが金があるからそれだけ心に余裕があるということ?
投稿: SY1698 | 2010-11-03 12:05