走馬看北京 懐かしい「就是中国的方法」中国銀行で兌換
ホテルで午前中兌換できないというので、瑠璃廠に行くついでに、
中国銀行
に寄った。日本円現金とアメリカドルTCの兌換なので、どこかの窓口に行かないとダメなケースである。
昼前という時間も悪いのだが、中国銀行は
窓口のいくつかが閉まっている
状態だった。しかも
行内がとっても薄暗い
という、80年代以降変わらない布陣である。昼前後は
昼ご飯休憩
で、窓口のあちこちが閉まるというのは、さすが
親方中国共産党
な中国らしい光景で、日本でも昔はどこでも普通に見られた。
どうしたらいいかわからないのでうろうろして、警備のおじさんに聞くと
そこでカードを取れ
といって、番号札発行機のボタンを押してカードを出してくれた。
ここからが長い。
いきなり時代は80年代に戻ったようなペースである。
窓口の順番が来るまでたっぷり20分以上待たされた。
ちなみに3番目に呼ばれる筈だった。
入ったときから、ずっとかかりっきりになっているのは
中国人が外貨を持ちこんで、兌換しようとしている
窓口で、何が問題なのか、窓口のおねえさんが
1枚1枚穴があきそうなほど実に丁寧にお札を検品
しているのである。持ちこんだ外貨の枚数が多いので、全然終わりそうに見えない。
警備のおじさんが寄ってきて、アメリカドルのTCを
見せてみろ
とかいって、触ったりする。これも
いかにも80年代の中国っぽい
のである。最近はさすがに北京では
お前、それどこで買った
とか言って、すぐに触りに来る人はほとんどいないのだが、80年代あたりだと、
場合によっては囲まれて、「珍しい物」を触りまくられる
ということは、日常茶飯事だった。別に危害を加えられたりはしないのだが、ともかく
珍しいと人だかりができて、勝手に触る
のであった。
やっと順番が来た。外貨兌換は、
あんまりしゃべらないで行われる
習慣がある。まず
来た外国人は北京語は話さない
という前提のマニュアルがあるんだろう。日本円はすんなりできたが、
アメリカドルTCの兌換
には、慣れてないらしい。これも他の銀行ならいざ知らず、中国銀行だから、驚く話だった。ま、
最近は日本の銀行によっては、自分の預金カードで中国のATMから人民元を出す
こともできるということなので、
外国人がTCを持ちこむ
こと自体が減っているのだろうと思う。もっと驚いたのが、窓口のおねえさんに
ドルTCを「何の通貨」に換えたいのか
と聞かれたときだった。
ドルを人民元に換えてくれ
と答えたが、外国人がTC持ちこんだら、普通は人民元と換えたいんだと思うんだけどなあ。
結局
パスポートをコピー
された。
待ち20分、手続きに10分で、たっぷり
外貨兌換に30分
かかった。
就是中国的方法
が、まだ生きていることを確認できた貴重な経験である。
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コメント
中国でTC...。絶対やめとけと言われる最悪のパターンですな。
ただでさえ時間のかかる両替が、TCでさらに時間がかかるという罠。
銀行職員でさえ、TCの扱い方を知らんのが多くて。
そのとばっちりが、こっちにきた駐在員時代を思い出しました。
投稿: SY1698 | 2010-11-03 12:02