走馬看北京 「抵制日貨」なんて北京じゃ無理 北京地下鉄乗降用安全扉はパナソニック製→それだけでなく北京の地下鉄は日本の技術てんこ盛り
反日デモで
抵制日貨(日本製品をボイコットしよう)
というプラカードを見掛けたが、北京でそんなことを言ったら
その瞬間、地下鉄は止まる
のである。
北京の地下鉄は、地下鉄が停車すると、駅の安全扉が開いて乗降するシステムになっているのだが、これが
パナソニック製
なのだ。
抵制日貨
で
パナソニック製の自動扉は使用禁止
になったら、その瞬間から、地下鉄は使えなくなる。
まあ、
抵制日貨
というのは、そうした
中国のすべてのものは、一切日本に依存しないシステムだと思い込んでいる人たちの「幻想」
に過ぎない。彼らが自分の持つ
キヤノンやソニーのデジカメ等等をデモの時にたたき壊す映像
なんて見たことないでしょ?
自分の持つ「日本製品」を壊さないで、他人の車等の財産を打ち壊す
のが、
ただいまの「抵制日貨」運動の実態
であって、要は
憂さ晴らし
なのだ。
続き。(11/7 10:25)
SY1698さんから貴重なご教示を頂いたので、再掲する。
そもそも、北京地下鉄の電装品は、東洋電機製造やナブコなどが深く入り込んでおり、一気に日系を外せるはずがありません。西門子(シーメンス)とか龍巴迪(ボンバルディア)が主力の他都市と違って、北京地下鉄だけは独自規格を守ってきたので、一から自力で設計できるはずもありませんし。1980年代には、電機子チョッパ技術を開発するために、東急車輌製造から3両地下鉄車両を輸入しています。
SY1698さん、どうもありがとうございます。
というわけで
抵制日貨
なんて、北京で言い出したら
即刻、地下鉄全線停止
てことになるわけで、
何かのギャグか
って話だ。
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コメント
そもそも、北京地下鉄の電装品は、東洋電機製造やナブコなどが深く入り込んでおり、一気に日系を外せるはずがありません。西門子(シーメンス)とか龍巴迪(ボンバルディア)が主力の他都市と違って、北京地下鉄だけは独自規格を守ってきたので、一から自力で設計できるはずもありませんし。1980年代には、電機子チョッパ技術を開発するために、東急車輌製造から3両地下鉄車両を輸入しています。
投稿: SY1698 | 2010-11-06 23:29
管理人様、ご紹介ありがとうございます。
小生、技術面では素人で、本件の出所はどこだ?と疑義を持たれる可能性がありますから、本件のソースを記載します。
(1) 北京地下鉄用車両用機器
「鉄道車両輸出組合報」2003年1期(通号215)巻頭カラー写真
東洋電機製造がVVVFインバーター制御システム・補助電源装置等で、ナブコが回生ブレーキ装置です。1997年受注、1998~2000年に納入。受注に際し、長春客車廠と合弁の形を取ってはおりますが、これは他のメーカー(シーメンスやアルストム、ボンバルディア)も同じです。
(2) 北京地下鉄向け電車
「鉄道車両輸出組合報」1984年2期(通号141)P61
2号線プロトタイプ車として3両のみ完成品車輌を輸出。1983年受注、1984年に納入。現在は本車両は引退しているようです。
投稿: SY1698 | 2010-11-07 15:43
たびたびすみません。
http://www.toyodenki.co.jp/html/giho/giho.html
ついでに(悪乗り気味です)「東洋電機技報」を調べてみましたら、中国関係でこれだけあります。地下鉄1号線と10号線(ほぼ全車)などの周辺機器、ならびに駆動装置の回転試験装置もあるので、「抵制日貨」をしたその瞬間に北京地下鉄はモーターの検査すらできず「即死」ということが明らかになりました。
No.105(2000/03):北京市地下鉄道総公司向け駆動装置用回転試験装置
No.116(2007/09):北京地下鉄10号線用列車情報システム
No.118(2008/09):北京市地下鉄1号線車両用電機品
No.120(2009/09):成都地下鉄1号線車両用電機品
投稿: SY1698 | 2010-11-07 22:38