かつてヘリ取材で営巣を妨害、結果的にトキを絶滅に追い込んだNHK、高病原性鳥インフルエンザH5N1型蔓延の恐れのある出水のツル飛来地でバイオテロ行為に荷担→特別天然記念物のツルに感染しても、爆発的な感染がない限り殺処分不能という極めて難しい条件を全く理解せず
まあ
天下のNHKの「医学知識」なんてこんなもの
という情けないニュース。しかも
出水の飛来地で特別天然記念物のナベヅル・マナヅルがH5N1型高病原性鳥インフルエンザに感染して死亡
という、非常に処理の難しい問題を
継続して取材、報道しているNHK鹿児島のやった行為
である。
知っててやった
としか思えない。そもそも、出水のツルは
国際的には日本が「冬の一時期預かっている貴重なツル」
であり、家禽のようには殺せないのである。。
天然記念物、絶滅危惧種に関して言えば、NHKには前科があり
自然に営巣していた最後のトキをヘリで追っかけ回して、最終的に絶滅に導いた
という
輝かしい自然破壊の過去
を持つ。その点については、以下に。
2005-05-24 NHK「プロジェクトX」5/10放映分 「ムーブ!」で検証第二弾 (その2) プロX以前に作られたNHKドキュメンタリー、そして担当PD
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/05/nhkx5102xnhk_b82d.html
で、今回は、早い話、
H5N1型に感染した野鳥の糞をそこらにまき散らす恐れのある行為を敢行
したわけで、
今後、出水でツルの死亡数が増加
したり、
周囲に高病原性鳥インフルエンザH5N1型に感染した鶏など家禽類を含む鳥類が増加
したら、どうするつもりなんだ?
現状、
H5N1型のヒトへの感染は希
であるとはいえ、濃厚接触して感染した場合の死亡率はほぼ6割。感染が確認された家禽類は、動物衛生研の鳥インフルエンザQ&Aにあるように、
Q8.農場で発生した場合には、どのような防疫措置が採られますか?
A.高病原性鳥インフルエンザの防疫措置は農林水産省が発出した「高病原性トリインフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」に沿って行われます。
本病であることが確認されますと、発生農場及び発生農場と同一飼養者が管理している農場の家きんはすべて殺処分され、死体は焼却・埋却または消毒されます。また、農場全体は閉鎖、消毒され、人の出入りも禁止されます。
また、発生農場を中心とした半径5~30Kmの区域では、21日間以上、生きた家きん、死体、その生産物と排泄物の移動が原則禁止されます。しかし、採卵養鶏場について規定の検査でウイルスの存在が確認されない場合は、鶏卵の出荷は認められます。また、区域内の全ての養鶏場について、2回にわたりウイルス感染の有無を家畜防疫員が調べることになっています。
最終発生の防疫措置が終了してから、21日間に続発がなければ、基本的には移動禁止は解除されますが、その後も3ヶ月間は区域の監視が継続されます。全ての農場で、清浄確認検査によりウイルス感染が否定された場合に、清浄宣言が出されます。
と、多大な経済的損失を被る。しかも、このあと
風評被害
もついてくるのだ。
というわけで、
NHKの不注意な取材
が元になって
周囲の農場等に鳥インフルエンザウイルスを持ちこんだり、立ち入り規制地域外の未感染の野鳥などに感染させた場合
の
経済的損失はとてつもなく大きい
上に、
飛来地のツルの被害を拡大させる恐れ
だってある。なんで
国が出水のツルを特別天然記念物に指定
しているのか、理解してるのか?
てか
NHKは自分の取材が原因で、高病原性鳥インフルエンザウイルスを他にばらまいた場合
に
責任は取れるのか
よ。家禽の被害も大きい上に、
野鳥は勝手に飛んでいく
んだぜ。
毎日より。
鳥インフル:立ち入り規制区域でNHK撮影、謝罪 鹿児島ナベヅルの鳥インフルエンザ感染を受け、立ち入り規制中の鹿児島県出水市のツル渡来地で25日、NHK鹿児島放送局の取材班が、事前の市の取材自粛要請を無視して立ち入った。市の抗議を受け、同局は謝罪した。
同局によると、記者とカメラマンら計3人は25日、環境省のふん便調査取材のため、タクシーで消毒ポイントを通過して立ち入り、ツルの様子を数十秒撮影したという。撮影した映像は使用していない。現場は22日以降、市が関係者以外の立ち入りを規制。報道機関に対し、ふん便調査の取材自粛を要請していた。
NHK鹿児島放送局の森田泰孝副局長は「取材自粛の要請に対する認識が不十分だった。取材方法について改めて徹底する」と話した。【阿部周一】
この記事では
立ち入り規制中の現場に侵入した後の「消毒」
について、なにも書いてないけど、
きっちり消毒
したんだろうな?
さて、12/26朝7時現在
NHK鹿児島のサイトでは一切お詫びは出てない
上に、
こんな地域ニュースをトップ3項目の1つとして掲載
している。
鹿児島県のニュース 鹿児島放送局 感染防止対策徹底を申し合わせ
出水市でナベヅルから鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で出水市は25日、担当者を集めた会議を開き引き続き感染防止の対策を徹底していくことを申し合わせました。
ツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市では絶滅のおそれのあるナベヅル2羽から毒性の強い「H5N1」型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
出水市役所では25日も午前中、担当する市の職員を集めて会議を開き、渋谷俊彦市長は「感染の拡大は何としても押さえ込んでいかなければならない。不安に思っている人もいるので正しい情報を伝えていきたい」と話しました。
出水市ではツルが集まっている場所の周辺の道路に消毒ポイントを設けて車の消毒を続けているほか、24日からは市内すべての養鶏農家などに消毒用の薬剤の配布を始めています。
会議ではこうした防疫対策を徹底していくことを申し合わせました。会議のあと椎木伸一副市長は「家畜に感染が広がらないよう対策を徹底したい」と話していました。
12月25日 12時31分
NHK鹿児島放送局の森田泰孝副局長
にお聞きしますがね、
なんかのギャグ
ですか?
出水が苦悩しているのは、
特別天然記念物はそう簡単には駆除できない
からである。つか
NHK鹿児島がニュース出稿
してるわけで、
本当に、理解してニュース出しているのか
という疑問がある。
12/23付NHKニュースより。
鳥インフル マナヅルも陽性に
12月23日 18時43分ツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市で、絶滅のおそれのあるナベヅル1羽から毒性の強い鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、23日になって死んだ同じく絶滅のおそれのあるマナヅルというツル1羽から、鳥インフルエンザの疑いのある陽性反応が出たことが分かり、環境省は、詳しい検査を行うことにしています。
ツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市にある鳥獣保護区とその周辺では、これまでに国の特別天然記念物で、絶滅のおそれのあるナベヅル6羽が死んだり衰弱したりしているのが見つかり、簡易検査で鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を示した4羽のうちの1羽から、毒性の強い「H5N1」型のウイルスが検出されています。この鳥獣保護区には、一回り大きいマナヅルというツルも毎年3000羽ほどがロシアなどから飛来して越冬していますが、21日に衰弱して保護され、23日朝に死んでいたマナヅル1羽を県が簡易検査したところ、鳥インフルエンザの疑いのある陽性反応が出たことが分かりました。マナヅルは、ナベヅルと同じく環境省のレッドリストで絶滅のおそれのある種に指定され、国の特別天然記念物にもなっています。環境省は、死んだマナヅルがウイルスに感染しているかどうか、鳥取大学に送って詳しく分析するとともに、専門家に意見を聞いて対応を検討することにしています。また、現地では、ほかにナベヅル2羽とカモ1羽が死んでいたことが分かりました。このうち、ナベヅル1羽とカモは簡易検査で陰性でしたが、環境省は念のため、さらに詳しく調べることにしています。
で、
絶滅の恐れのあるナベヅルとマナヅル
は、
家禽のように、感染が確認されたからと言って、簡単には殺処分できない動物
なのである。
読売九州版より。
マナヅル1羽も陽性、文化庁「殺処分可能」ナベヅル(後方から2羽目)と共に羽を休めるマナヅル(最後方)(21日、鹿児島県出水市で)=大原一郎撮影
鹿児島県出水市で高病原性鳥インフルエンザに感染したナベヅルが見つかった問題で、環境省と市は23日、別種のマナヅル1羽が衰弱死し、簡易検査で陽性反応を示したと発表した。
すでに強毒性ウイルスが検出された1羽を含め、陽性反応が出たのは5羽目。この日、新たなナベヅルの死骸も確認され、ツル越冬地周辺で19日以降に死んだ野鳥はナベヅル8羽、マナヅル1羽、カモ1羽の計10羽となった。
出水市によると、21日朝、市の保護監視員が衰弱しているマナヅルを保護したが、23日に死んだ。検体を鳥取大へ送り、詳細分析を行う。
同市の干拓地や休耕田は国内最大のツル越冬地として知られ、出水平野の約245ヘクタールに飛来したツル全体が特別天然記念物に指定されている。今季はナベヅル約1万2000羽、マナヅル約1000羽のほかクロヅル、ナベクロヅル、カナダヅルが確認されている。
今回、陽性反応が出たマナヅルは中型のツル。ナベヅルと同様、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。ロシア南部などで繁殖し、出水平野のほか中国や韓国で越冬する。
一方、文化庁の文化財調査官が23日、市役所を訪問。天然記念物に手を加える場合は同庁長官の許可が必要だが、感染が爆発的に拡大した場合などは、市長の判断で殺処分できることを伝えた。ただし渋谷俊彦市長は「現時点で処分は考えていない」としている。市はこの日、新たな防疫対策を決定。監視態勢を強化するため、現在3人の保護監視員を6人に増やす。ツルの密集による感染の拡大を防ぐため、24日以降は、餌をまく範囲を広げるという。(2010年12月24日 読売新聞)
というわけで
ツルに爆発的に感染が広がらない限り、天然記念物の駆除は行われない
のである。てか
爆発的に感染が拡大していることが確認された段階
って、
周囲の養鶏農家等にはすでに目に見える被害が出ている段階
じゃないのか。つまり
ほぼ、周辺への高病原性鳥インフルエンザH5N1型の感染被害を防ぐための駆除は不能
ということなのだ。
この出水周辺も含め鹿児島は
日本有数の養鶏農家密集地帯
だ。毎日九州版より。
鳥インフルエンザ:「徹底的に消毒するしか…」/有数の養鶏地、緊張/鹿児島鹿児島県の出水平野に飛来したナベヅルへの鳥インフルエンザ感染が21日夜、判明した。鹿児島は全国有数の養鶏県で、出水市でもブロイラーと採卵用を合わせ、計386万羽が飼育されている。国の特別天然記念物になっているナベヅルは移動制限措置などが取れず、鶏などへの感染拡大が最も懸念される。他県での発生例を受け、地元では早めに対策を進めていたが、関係者は感染判明の知らせに表情を曇らせた。
(略)これを受け、県畜産課は20日から発生地周辺10キロ圏内の養鶏農家約160戸を対象に、緊急の聞き取り調査を始めた。顔がはれるなど、鳥インフルエンザ特有の症状が出た個体の有無を尋ねたが、異常があるという報告はなかったという。
約6万羽の鶏を育て、1日当たり約3トンの鶏卵を出荷する出水市の養鶏業者では、敷地周辺や鶏舎出入り口への石灰の散布、車両や靴などの消毒作業に追われた。鶏舎に入る際は消毒済みの衣服に着替え、野鳥などが入ってこないよう金網のネットを張っている。
役員によると、11月下旬に島根県で鳥インフルエンザの疑い例が発生した時点から、農協が作ったマニュアルに基づいて、水鳥には近づかない▽集会や旅行は自粛--などの対策を取っていた。20日に訪れた県職員と「野鳥から鳥インフルエンザが出るんじゃないか」と話したばかりだったという。別の養鶏業者は「空気感染しないが、感染経路は多い。とにかく消毒などを徹底するしかない」と自身に言い聞かせるように語った。
(以下略)
いま、周辺の養鶏農家は感染が拡大しないように日夜、細心の注意を払っている。
そのさなかに
取材規制自粛を無視して、H5N1型高病原性鳥インフルエンザに汚染されているかも知れない地域に突入
したNHKは実に罪深い。で、当然
NHK鹿児島は、養鶏農家への取材
もしてるんだな。12/22付のNHKニュースより。
鳥インフル 養鶏場は異常なし
12月22日 23時15分ツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市で、ナベヅル1羽から「H5N1」型の鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、鹿児島県は、このツルが見つかった場所から半径10キロの監視区域にある養鶏農家を対象に立ち入り検査を行い、異常がないことを確認しました。
この問題は、鹿児島県出水市に飛来した絶滅のおそれのあるナベヅル4羽に鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出て、21日、このうちの1羽から「H5N1」型のウイルスが検出されたものです。これを受けて鹿児島県は22日、ウイルスが検出されたツルが見つかった場所から半径10キロの監視区域にある養鶏農家を対象に立ち入り検査を行いました。監視区域内には160余りの養鶏農家がありますが、一部の農家では21日に検査が終わっているため、22日の検査は110余りの農家を対象に行われました。県の家畜防疫員などおよそ40人が20のグループに分かれて、死んだ鳥がいないかや、感染防止の対策が万全かどうかなどを確認しました。また飼育しているニワトリに異常があった場合は、すぐに県などに連絡するよう呼びかけました。検査は夕方までに終わり、鹿児島県によりますと、すべての農家で異常がないことを確認したということです。
このニュースを出稿していて
立ち入り規制地域に入る
んだからな。
NHKの常識は、世間の非常識
ってことだ。
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コメント
本当に恐ろしいのはNHKなのかもしれないですね…
投稿: 石川 | 2011-01-09 01:25