細川潤次郎『十洲詩鈔』を読む
細川潤次郎(十洲)の
十洲詩鈔全二十巻
を、国会図書館の近代デジタルライブラリーでブラウズしながら読む。
目当てのものはなかったが、
庭作りが趣味で食いしん坊
だというのはよく分かった。行旅詩を別にすれば、北海の大きな蟹といった珍味から、季節の野菜の茄子とか蚕豆とかいった類の家常の食べ物までやたら
庭の草木と食べ物の詩が多い
のである。
細川潤次郎で検索を掛けると59のヒットがあって、
13. 梧園画話 / 細川潤次郎著,細川潤次郎, 明17.4
14. 梧園食単 / 細川潤次郎編,西川忠亮, 大正10
15. 梧園書話 / 細川潤次郎著,西川忠亮, 明35.5
16. 梧園詩話 / 細川潤次郎著,西川忠亮, 明37.2
なんて書物が出てくるから、相当な趣味人には違いない。
長命を誇り、大正12年7月20日に数えで90歳で没した。書画を始めとする数多のコレクションがあったが、十洲の四十九日を迎える直前に
関東大震災
が起き、それらは烏有に帰したという。
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