鴎外の字は読みにくい
東大図書館が、特殊文庫の
鴎外文庫のいくつかの書物を画像公開
しているので、検索したら、探している書物があった。
当然
鴎外の稿本
を読むことになる。しかも
鴎外が書いたものと、鴎外が取材したりどこかで手に入れた文書が混在
している資料もあって、こちらは
墨書とペン書きが混在して綴じられている。
のである。
この時代の人は、手習いはまずは御家流だから、候文が出てくると、とたんに御家流で書く。
水茎麗しいのは結構なんだが、固有名詞が入っているもので、解読に難儀する。
活版印刷で、字体が統一可能になり、学校教育で統一字体に準拠した識字教育が行われた時代
以降に生まれた人間にとっては、
一文字を表現するのに、いくつもの表現法があって、しかも書き手の好みで違ってたりする
のは、なかなか難儀だ。
ペン書きの部分も、大体は鴎外の手なんだけど、相当急いで書いていて、これまた判読が難しい。
東大が公開している画像は
貼り込みがあったら、めくって下の部分の書き込みも見せてくれる
という
画像データベースの鑑
みたいな作りなので有り難い。
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