朝日新聞、4月から更に高齢者に読みやすく文字を大きくし、記事の絶対量を減らす予定→有料電子版と兼ね合いは?
どういうマーケティングリサーチをした結果か知らないけど、
4月から朝日新聞は文字を一段と大きく読みやすくする
らしい。twitterより。
http://twitter.com/#!/asahi_tokyo/status/36220998588182528情報量を確保するため、記事の書き方やレイアウトを工夫します。RT @asahi_tokyo: 【お知らせ】きょうの朝刊1面と特集2ページで詳しくお伝えしましたが、朝日新聞は春から文字を大きくします。教育報道をはじめ、紙面も刷新します。わかりやすく、読み応えのある紙面。
早い話が
情報の絶対量が減る
わけで、上記のような
情報量を確保するため、記事の書き方やレイアウトを工夫します。
という、言い訳をせざるを得ないってことだな。
まあ
新聞購読層は高齢者中心
だそうだから
老眼その他で視力の低下している中心的購読者へのサービス
という点では
文字を大きくする
のは間違ってはないけど
情報の絶対量は減るのが確実
で、いくら
記事の書き方やレイアウトを工夫
したところで、
これまで書けていた部分から、オミットせざるを得ない部分
が出てくるのは当然。今だって
記事がスカスカ
なのに、
これ以上スカスカになる
んだったら、
もう、朝日はやめる
と、これからの余命が40年以上ある、比較的年齢の若い(といっても40代前後)世代は思うだろう。だって
字を大きくする
って
情報量が少なくなるのに、購読料は同じ
なんだから
実質、値上げと同じ
だもん。しかも
読者のためにリニューアル
なんて
おためごかしで誤魔化そうとしてもムダ
なんだよね。これまでの
文字を大きくする
で、
もう、新聞なんて、読むところないじゃん
と思っている人たち結構多数なんで、
また大きくするなら、ウチはいらない
って家庭は増えるだろう。チラシは
ネットでもゲット出来る時代
になってきたからね。うちの地域だと朝日の折り込みは絶対数が不足してるしな。てか
パチンコ屋のちらしはあるが、スーパーやクーポン付ちらしは必ず入っているとは限らない
って印象。
でだ。
朝日が今年から、有料の電子版を創刊する
という計画が、今年初めに判明した。1/21付J-CASTニュースより。
朝日新聞今年春に「電子版」創刊 「紙媒体離れ」加速防げるか
J-CASTニュース 1月21日(金)19時32分配信朝日新聞が2011年春にも有料の電子版を創刊することが分かった。日本経済新聞が、日本の新聞業界としては初の有料電子版の創刊に踏み切って約10ヶ月。すでに有料読者数が10万人を突破するなど、当初の予測よりは好調だとされ、朝日もこれに追随する形になる。
ただ、新聞社にとって電子版の充実は、「紙媒体離れ」につながりかねないだけに、販売店対策が電子版成功へのカギになるようだ。■日経の電子版の有料会員は10万人突破
2010年3月23日に創刊された日経の電子版の有料会員は4月下旬に6万人を突破。10月にアイフォーン(iPhone)に対応してから加入のペースが上がったといい、10年12月には、10万人を突破した。
料金プランは、電子版のみを月額4000円で購読するプランと、紙媒体プラス1000円で紙媒体と併読するプラン(朝夕刊セット版地域では月額5383円)の2つ。日経の発表によると、有料会員の6~7割が併読プランを契約しているという。
ここで問題になるのが、電子版の購読をきっかけに、紙媒体の購読をやめてしまうケースだ。紙媒体の部数が減少すると、販売店の経営を圧迫するほか、新聞社の販売収入・広告単価の減少にもつながるからだ。
日本ABC協会の「新聞発行社レポート」によると、09年7月~12月の日経朝刊の平均部数は305万0277部なのに対して、電子版創刊後の期間を含む10年1月~6月は303万2703部。1万7500部(0.6%)ほど減少している。この中には、前出のような「紙媒体から電子版に切り換えた」読者も、ある程度含まれているとみられる。■販売店も電子版で新たな収入を得ることを期待
朝日新聞も、同様のビジネスモデルを採用する模様だが、販売店を相当意識している。秋山耿太郎社長は11年1月4日に行われた社内向けの新年祝賀会で、11年春にも電子版を本格展開する考えを明らかにしたが、
「全国の販売網を担っていただいている(販売店の)ASAの皆さんとご相談し、協力していただけるとの見通しが得られるならば」
としている。朝日は日経に比べて専売店の比率が高いため、日経よりも電子版創刊の影響が大きいことが背景にあるものとみられる。
ビジネスモデル自体は日経とほぼ同じで、電子版のみのプランと紙媒体との併読プランを用意。電子版の読者データを販売店と共有するほか、電子版の購読料の一部を販売店に配分する。
朝日新聞関係者によると、販売店側も、この対策を好意的に受け止める向きが多いという。ここ数年、新聞社から販売店に配分されている補助金が大きく減らされている上、大きな収入源である折り込みチラシも減少の一途。販売店からすると「ジリ貧」だったが、電子版で新たな収入を得ることができ、「渡りに船」になる形だからだ。
ただし、前出の「新聞発行社レポート」によると、10年1月~6月の朝日新聞の朝刊部数は795万5595部で、ついに「800万部割れ」。これは、大阪本社と西部本社管内の販売店が抱える過剰予備紙、いわゆる「押し紙」を整理したことによるもので、11年以降、他本社でも同様の施策を行う方針を掲げていることから、さらに部数が減ることは確実で、紙媒体から電子媒体へのシフトが加速しそうだ。■「詳細についてはまだ公表できる段階ではありません」
朝日新聞社広報部では、
「2011年春にもデジタルニュースを本格的に有料配信する方向で検討していますが、詳細についてはまだ公表できる段階ではありません。朝日新聞は『紙もデジタルも』を目指しており、全国の販売店に納得してもらえるビジネスモデルを構築しているところです」
とコメント。J-CASTが同社に送った質問状には使われていない「販売店」という単語がコメントに盛り込まれていることからも、販売店対策を重要視していることがうかがえる。
日経に続き朝日が電子版創刊に踏み切ったことで、読売新聞や毎日新聞がどう出るかが注目される。
とまあ
1/21の段階では「公表できる段階じゃない」
と広報が答えてるんだけど、そろそろ煮詰まってきてるんじゃないの、朝日。
電子版朝日が
日経と同じように売れる
かどうかは、朝日のニーズがどの程度あるか、ってことにかかってくるんだけど、
ニュースは朝日じゃなくても読める
わけで、電子版有料化によって、朝日が思ったほど読者を伸ばせないどころか
購読者数の更なる減少を招く危険
も当然ながらあるわけだ。てか、最近
天声人語が酷い
と、よく耳にする。
朝日の看板である、天声人語が酷い
ということは
朝日本体の劣化が進んでいることの証左
であり、
紙でも電子でもどうしても「朝日じゃなきゃダメ」という読者
が、果たして今より増えるか、というと、かなり謎。道新の卓上四季は、わたしが小学生の頃からあのノリだけど、
朝日の天声人語は、一時期は「標準的な書き言葉の一例」
とされていた過去がある。その天声人語が
日本語の文章として読むに耐えない
という声があちこちから聞かれるのは、
日本語運用能力に難のある人材が天声人語を担当しなければならないところまで、朝日本体にはまともな人材が残ってない状況に追い詰められている
ってことだ。
さてね、
文字を大きくして、情報量を減らした紙媒体と有料電子版で朝日が今後やっていけるか否か
だけど、わたしは
もうそろそろ、メディアとしての寿命が尽きるのではないか
と感じる。
有料電子版サービスでは「限られた層の講読」
はあるだろうけど、どうだろう、
爆発的に読者を伸ばす
なんて魔法は効かないだろう。だって
朝日がオンラインで読めないなら、別な媒体のオンラインニュースを読めばいい
んだからなあ。しかも
日本の新聞は、世界の情勢を分析できてない
というのが、最近次々と明らかになっているわけで、いよいよ
日本の新聞も地上波ニュースも必要ない
と、思われている時期になって
情報媒体としては致命的改悪
となる
文字の拡大とオンライン版有料化を打ち出す
のだから、まあ、自分で自分の首を絞めていくことになるでしょう。そういや
バブル期大量入社組の処遇
というのも、今後メディア各社では頭痛の種の筈だが、高給・好待遇で鳴らしているのに、その辺りの処理は出来ているのか、朝日。
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コメント
>朝日の天声人語は、一時期は「標準的な書き言葉の一例」とされていた過去がある。
深代惇郎氏時代の天声人語が教科書に乗っていた頃(1970~1980年代)ですね。
まさに過去の栄光。
投稿: SY1698 | 2011-02-14 21:13